令和8年8月3日局長記者会見(北海道開発記者クラブ)
記者会見内容
- 遠藤達哉 前北海道開発局長からの挨拶
- 岡下 淳 北海道開発局長からの挨拶
会見日時・場所
場所: 札幌第1合同庁舎15階 特別会議室
配布資料
話題1
遠藤 達哉 前北海道開発局長からの挨拶
遠藤でございます。
7月31日付けで北海道開発局長を退任いたしました。
私が着任した当時、北海道の大きなポテンシャルである「食」「観光」「再生可能エネルギー」といった分野に対し、全国から大きな期待が寄せられているということを申し上げましたが、まさにその期待を実感する1年間となりました。今後ますます北海道の重要性は高まってまいります。そのような中、岡下新局長のもと、この期待にしっかりと応えていっていただけるものと考えております。
一年間大変ありがとうございました。
話題2
岡下 淳 北海道開発局長からの挨拶
7月31日付けで北海道開発局長を拝命いたしました岡下と申します。どうぞよろしくお願いします。
重責を担うことになりました。緊張感、責任感を持って、何事も先頭に立って前向きに取り組んでいきたいと考えております。開発局の事業や取組を広く知っていただくためにも、今日お集りのマスコミの皆様とも積極的にコミュニケーションを取りながら、組織一丸となって頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
私は平成6年に北海道開発庁に採用されて、今年で33年目となります。これまでの主な経歴のうち、3分の2くらいは河川事業に携わり、その中でもダム事業に関係する仕事が多かったと思います。ダム事業も他の事業も調整ごとが多いものですが、大きなプロジェクトにおいて、地元の皆様と相談しつつ、多くの方々と同じ目標を持って取り組んでいく、そして少しずつ事業が進んでいく、自分自身の役割はほんの僅かではありますが、そういった事業にとてもやりがいを感じて携わってまいりました。
前職は事業振興部長として、防災・災害対応や建設業の振興などを1年4ヵ月担当しておりました。防災・災害対応という面では、先週28日に熊本で震度7の大きな地震が発生しました。道内でも千島海溝、日本海溝といった海溝型地震の発生が懸念されているところです。また、この時期は、前線や台風の動きなど大雨も心配な季節でもあります。防災・災害対応を担う組織として、現場力、総合力をしっかり発揮して対応していかなければならないと考えております。
建設業の振興というところで言いますと、建設業は地域の守り手として、災害対応や地域の社会活動、経済活動に重要な役割を果たしています。一方で、担い手の確保が大きな課題となっています。開発局としては、働き方改革やインフラDX、生産性の向上を通じ、建設業の魅力向上に取り組んできたところです。学生の皆さんに、就職先候補としてしっかり認識していただけるよう、業界の皆様とも連携して取り組んでいきたいと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします。
質疑応答
岡下新局長にお伺いします。河川系が長かったこと事業振興部長として取り組まれたことの発言がありましたが、改めまして、局長に就任した抱負と力を入れていきたい事業をお伺いします。
私から3点お話したいと思います。
1つ目が3年目となります第9期北海道総合開発計画の推進、2つ目が先ほども申しましたが防災・減災、国土強靱化の推進、3つ目が建設業の振興についてです。
まず、1点目ですが、3年目となります第9期北海道総合開発計画の推進について、先ほど遠藤前局長からお話がありました北海道の価値、強みであります高い食料供給力、魅力的な観光資源、豊富な再エネ資源といった北海道のポテンシャルをさらに大きくしていくためにもインフラの整備・管理を通じて貢献していかなければならないと考えています。また、これらの価値を生み出す生産空間が広がる地方部が大きな役割を担っており、人流・物流のネットワーク、農業基盤の整備などインフラの整備・管理を通じて生産空間における社会活動、経済活動をしっかり下支えしていくことが重要であると考えています。ほかで代替できない北海道の価値を最大化し、国の課題解決を先導していく9期計画の理念をしっかり意識して貢献していきたいと考えています。
2点目の防災・減災、国土強靱化の推進ですが、先週28日に熊本で震度7の大きな地震が発生したところです。北海道においても千島海溝・日本海溝といった海溝型地震の発生が心配なところであり、それとあわせて皆さまも実感されてはいらっしゃるかと思いますが、近年北海道における温暖化の影響が顕在化してきていると考えています。最高気温の上昇や雨の降り方の変化などで実感されている方も多いかと思います。温暖化のシミュレーションとしても国内では北海道が一番影響を受ける地域となっています。そういうことを踏まえて防災関係の事業、インフラの老朽化対策、流域治水対策など防災・減災、国土強靱化の着実な推進に加えて、日頃から訓練や講習会といったソフト的な取組もしっかり進めていきたいと考えています。訓練等を通じて組織の対応練度を上げていくことが大事であり、市町村、地域の皆さんと連携して防災力の強化にも貢献していきたいと考えています。
3点目の建設業の振興ですが、少子化で若い人自体が少なくなってきているとのこともあり、担い手の確保に開発局自体もそうですが、建設業はとても苦労しております。働き方改革やDX化・ICT化を推進して生産性の向上に取り組むなど当局の大部分の工事で取組を実施しており、浸透してきたところで、週休2日やICT技術を活用した建設機械を導入している工事が当局における工事では当たり前となってきています。業界団体の皆様ともしっかり連携して最新工事の状況などPRに努め、学生さんに就職先の候補として建設業を認識していただけるよう努力していきたいと考えています。
(記者)
(岡下局長)
北海道から宇宙、洋上風力、AI・半導体という3つの戦略産業クラスター計画が位置付けられており、北海道の強みを活かした成長分野のさらなる発展につながるものと受け止めています。
これらの産業の発展には、企業立地や研究開発、人材の集積を支える社会資本の整備が重要です。北海道開発局としては、道路、港湾、空港などのインフラ基盤整備を通じて、産業活動を支える環境づくりに貢献していきたいと考えています。
今後とも関係機関と連携しながら、北海道のポテンシャルを活かした戦略産業クラスターの形成を下支えし、地域経済の成長と北海道の発展に貢献していきたいと考えています。
(記者)
一つに絞るのは難しいのですが、北海道総合開発計画を推進するために色々な主体と一緒になって、地域の課題を解決していくという共創の取組を進めてきています。その中で例えばオホーツク地域で建設現場の事務所のトイレを旅行者やサイクリストに提供したり、休憩場所を提供したりする取組を進めてきています。旅行者やサイクリストにとっても利便性、それから建設業のイメージの両方をアップさせるというすばらしい取組だと思っています。さまざまな取組を進めるなかで、オホーツク地域のみではなく全道に横展開をしていくような取組を今年1年ずっと進められてきており、色々な関係者の努力の賜だと思いますし、我々が進めております共創の取組の一つの好事例と思っていますので、非常に印象に残っています。
在任中の心残り、やりきれなかったところと、それをもって岡下新局長に託したい思いなどをお伺いします。
災害対応について、ソフト対策として訓練・講習会の話がありましたが、こちらは今までも節目で実施しているかと思いますが、新たに強化する、増やすこと、もしくは課題感として感じられてのお話だったのでしょうか。
(岡下局長)
職員も職場が変わったり、自治体の方もそうだと思いますが、昨年と同じことを実施するにしても当然メンバーが変わっているので、定期的にちゃんと継続していくことが大事だと思います。また、同じ訓練を実施するにしても新たな気づきがあり、それを活かしてまた次の訓練に反映していくということで、いざというときに対応できるように準備度合いを上げていくというのがすごく大事だと思います。あわせて訓練だけではなくて防災に関する勉強会、講習会を本局や開建などで色々と実施しますが、市民の皆様もぜひ参加していただいて防災に対する最新情報を学びながら意識を高めていければと考えています。いずれにしましても、繰り返し取り組むことが大事だと思います。