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令和4年6月28日局長記者会見(北海道建設記者会)

記者会見内容

令和4年6月28日北海道建設記者会
  1. 橋本 幸  前北海道開発局長からの挨拶
  2. 石塚宗司  北海道開発局長からの挨拶

会見日時・場所

日時: 令和4年6月28日(火曜日) 11時30分~11時50分
場所: 札幌第1合同庁舎15階 特別会議室

配布資料

配布資料はありません。

話題1

橋本 幸 前北海道開発局長からの挨拶

橋本 幸 前北海道開発局長
 令和3年7月1日に北海道開発局長を拝命しまして、約1年間、お世話になりました。着任直後から前半の3分の1は御承知のとおり不祥事への対応で、再発防止策の取りまとめが11月5日ですので、約4か月間をそれに要しました。
 仮に自分の任期が1年と考えると、残り8か月の期間で、4か月分を取り返して、それを上回るような仕事をしなければと考えてきました。
 職員に対しても協力をお願いしましたが、しっかり反応してくれ、様々な角度から物事を考え、積極的に取り組んでくれたと思っています。
 我々の仕事は、インフラ整備を行えば役目を果たすのかもしれませんが、公共事業は多くの税金を使わせていただいていますので、説明責任が当然生じます。義務的な説明責任を果たすという姿勢ではなく、ポジティブに自分たちの行っていることを知っていただきたく、「社会との接点」という言葉を使いながら意識して取り組んでまいりました。
 皆さんに記事にしていただく先には建設業界の皆さんがいらっしゃるわけですが、私たちの行っていることを翻訳し、そして伝えてくださった業界紙の皆様には心から感謝をしております。また、石塚局長による新体制になっても、事業、活動を支えていただけたら幸いです。
 私は本日北海道局長を拝命しまして、第9期の北海道総合開発計画を取りまとめる立場になりました。8期計画を策定した際はスタッフの立場で「生産空間」という言葉をひねり出すなどしましたが、その時、部下には「9期計画はみんなの力で未来志向の計画を策定してほしい」と伝えて離任したことを覚えています。それが計画策定期間が前倒しになり、再度、計画に携わることになりましたが、1年間の北海道開発局長の経験を活かして議論していきたいと思います。
 予算要望時など、皆様も上京される機会も多々あると思いますし、東京でお待ちしておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 1年間、本当にありがとうございました。

話題2

石塚宗司 北海道開発局長からの挨拶

石塚 宗司 北海道開発局長
 本日6月28日付けで、北海道開発局長を拝命しました石塚でございます。
 歴代の局長が感じていたであろう、責任の重大さを本日改めて自覚するとともに、しっかりと取り組まなければならないという決意を新たにしているところです。
 前職は、橋本建設部長の後を受けて1年、建設部長をさせていただきました。
 その前は、北海道局の参事官として1年3か月勤務させていただき、第8期北海道総合開発計画の中間点検の作業を実施しましたが、8期計画の審議開始と時期を同じくして、新型コロナウイルス感染症が世界的にまん延し、国内外の社会経済活動に影響を拡大させたという状況でした。
 感染症がどのように世の中を変えていくのか、なかなか見通せず、当然、学識経験者の先生の方々から御意見を頂きますし、各省の施策や指標、データがどのように変化しているのか、エビデンスの部分についてもしっかりと勉強させていただきましたが、その時に、改めて北海道のポテンシャルの高さというものを感じました。
 感染症というものが、社会経済活動の在り方ですとか人々の行動・意識・価値観に大きく影響を及ぼしました。例えば、テレワーク、サテライトオフィス等も普及してきました。また、本社機能を北海道に移転するという企業もございまして、働き方の見直しであるとか、地方移住に対する意識の高まりという萌芽も見られたところです。現在は、デジタル田園都市国家構想ですとか、個性を活かした地方の活性化ということも言われておりますが、その意味からも、北海道の魅力というものはますます大きくなっていると感じています。
 先ほど橋本局長もおっしゃられた「生産空間」、これは、北海道の強みである「食」や「観光」を担う空間でありますが、コロナ禍がまん延したとしても北海道の魅力、価値が失われたわけではありません。
 さらに、ウクライナなどの昨今の国際情勢を見ますと、安全保障上の観点からしっかりと日本国が食料であるとか、エネルギーに対して自給率を確保していく必要があると思います。北海道は食料自給率200パーセントということで、供給する量・質に対して強みを持っています。また、エネルギーについても再生可能エネルギーのポテンシャルが非常に高いと思っており、その意味からも、北海道が国に貢献する役割はますます高くなるだろうと考えています。
 先ほど申し上げた、「食」「観光」を担う「生産空間」が維持・発展していく前提になるのが、「人流・物流のネットワーク」や「スマート農業に対応した大区画化を始めとする農業基盤整備」等のインフラであり、そのインフラを整備する際には、様々な施策や事業を総動員して、北海道開発のスキームを十分に発揮させ、総合的に推進してまいりたいと思っています。また、インフラ整備に際しては、建設・維持管理、あるいは災害対応を含めて先頭に立っていただいているのは、まさに建設業であります。この建設業が将来にわたって持続的に活躍できるような環境をしっかりと考えていかなければならないと思っております。
 平成28年の大雨災害ですとか平成30年の胆振東部地震などは、皆さんにも記憶に新しいところかもしれませんが、日本海溝・千島海溝の海溝型地震、津波であるとか、大規模地震災害、火山の噴火、特に北海道は影響を受けやすい気候変動に伴う豪雨災害など、様々な要因の災害が想定されます。しっかりとそれに対応しなければなりませんし、加えて、インフラの老朽化は正に国家の危機に関わる事態であります。それらに対応した災害に強い国土づくりということをしっかりと果たしていきたいと思います。
 これらの事業を進めるに当たりましては、鈴木北海道知事、道内の市町村長の皆さんを始めとする地域の皆様と相談しながら、御意見を頂きながら進めていきたいと考えております。
 また、国民、道民の皆様の声を北海道開発行政に反映していきたいと考えておりますけれども、そのためには、まずは我々が何を考え、どんな仕事をしているのかということをしっかりと知っていただく必要があると考えており、私どもも情報発信というところに尽力いたしますが、これからも皆様方のお力をお貸しいただきたいということをお願い申し上げまして、私の挨拶に代えさせていただきます。
 本日はありがとうございました。

質疑応答

 (記者)
 橋本北海道局長への質問です。1点目、開発局長時代を振り返って印象に残っている仕事など、2点目、北海道局長就任に当たっての抱負、3点目、石塚新開発局長へのエールをお願いします。

 (橋本前局長)
 1点目について、印象に残っているものは様々ありますが、特に、知床事故の後方支援が印象に残っております。北海道開発局の組織力というものを改めて知ることができました。
 海上保安庁と運輸局が対応されましたが、それぞれ大変苦労されている中で、開発局が後方支援をしてきました。頼まれたわけではなく、もちろん、後日になって協力要請はありましたが、本局、開発建設部共にすぐに動きました。当然、主務がありますので、例えば運輸局長が前面に出てということはありますが、一般の国民の方々からすれば、同じ国土交通省だから当然のことだと思われるでしょうから、アピールはしてきてはおりません。業界紙の皆様だからこそ言っているところですけれども、建設業であったり開発建設部であったり、人としてのインフラというのでしょうか、地域を支える基盤として、ハードだけではなく、ソフトとしての人材が下支えしているということを改めて実感しました。
 ゴールデンウイークを返上して対応してもらったこともあり、網走開発建設部の皆さんとはリモートで打合せをさせてもらい、お礼をしたところであります。この対応は網走だけではなく、他の開発建設部でもできることと思っており、当局で保有する資機材などを活かしながら、今後も地域を支えていきたいと思っておりますし、私たちの組織力や人材が地域に活かされた象徴的な出来事であったと感じています。
 2点目について、社会の激動の先に何があるのか、何に価値を据えて北海道開発を進めていくのかということを1年間考えて9期計画にまとめたいと思います。
 3点目、石塚さんに限らず、後任の方には常々お話ししていますが、前任の仕事には一切とらわれず、自分の信じる道を進んでいただきたいと思う次第です。
以上

※ この文章については、読みやすいよう、重複した質疑内容や言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理した上、作成しています。(文責 開発監理部広報室)
  • 石塚局長、橋本前局長

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