現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 局長記者会見
  3. 令和元年7月10日局長記者会見(北海道開発記者クラブ)

令和元年7月10日局長記者会見(北海道開発記者クラブ)

記者会見内容

令和元年7月10日局長記者会見の内容
  1. 水島徹治 前北海道開発局長からのあいさつ
  2. 後藤貞二 北海道開発局長からのあいさつ

会見日時・場所

日時: 令和元年7月10日(水曜日) 16時30分~16時55分
場所: 札幌市北区北8条西2丁目札幌第1合同庁舎17F 北海道開発記者クラブ

配布資料

配布資料はありません

話題1

水島徹治 前北海道開発局長からのあいさつ

水島徹治 前北海道開発局長写真
 この度、7月9日付けで国土交通省北海道局長へ異動となりました水島でございます。昨年7月に北海道開発局長を拝命してから約1年という短い期間でしたが、皆様には北海道開発局の取組など、多くの報道をしていただき、大変感謝しております。
 在任中は、第8期北海道総合開発計画を推進するため、農林水産業の競争力強化や、世界水準の魅力ある観光地づくり、そしてそのための交通ネットワークの強化などに取り組んでまいりました。
 また、近年は全国的に、あるいは北海道においても、大規模な災害が頻発しておりますが、胆振東部地震の被災地の復旧復興とともに、全道的な防災・減災、国土強靱化にも取り組んでまいりました。
 さらに、来年4月オープン予定のウポポイの整備についても進めてまいりました。
 今後の取組は、後藤新局長にお願いすることとなりますが、私は北海道局長の立場で、引き続き北海道のために頑張って参る所存でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。

話題2

後藤貞二 北海道開発局長からのあいさつ

後藤貞二 北海道開発局長写真
 この度、7月9日付けで水島前局長の後を受け、北海道開発局長を拝命しました後藤です。責任の重大さに身が引き締まる思いです。精一杯努力していく所存ですので、よろしくお願いいたします。
 さて、北海道開発局は、これまで北海道総合開発計画の下で、国の関係機関や地方公共団体、民間団体等と連携・協働しながら、施策や事業を実施してきたところです。
 皆様も御承知のとおり、北海道は、我が国の食料供給基地であり、外国人観光客も急増するポテンシャルあふれた地域です。「食」と「観光」などを担う道内各地の「生産空間」の維持・発展等を図るため、今年4年目となる第8期北海道総合開発計画に基づき、施策や事業の着実な推進に取り組んでまいります。
 また、昨年9月に発生した北海道胆振東部地震や豪雨・台風等、これまで経験したことのない災害が発生しています。被災地の復旧・復興に取り組むとともに、北海道庁などと連携しながら、全道的な国土強靱化対策を進めてまいります。
 来年4月、アイヌ文化の復興等に関するナショナルセンターとなる「民族共生象徴空間(愛称:ウポポイ)」の開業を予定しています。年間来場者100万人の実現に向け、国の関係機関や北海道庁、白老町、アイヌ民族文化財団等と連携し、施設の整備や開業の準備をしっかりと進めてまいります。
 今後も、地域を代表される首長様をはじめ、地域の皆様からのお話を聴かせていただきながら、北海道の強みを活かし、地域の活力を高めるとともに、道内各地の皆様の安全・安心を守るための取組を進めてまいります。世界の北海道を目指して、北海道及び我が国の発展に尽力していく所存ですので、皆様の御指導と御鞭撻、御協力をよろしくお願い申し上げます。

質疑応答

(記者)
 新局長に、着任に当たっての所感と抱負をお聞かせください。

(後藤新局長)
 今申し述べたことの繰り返しになりますが、私は、これまでも北海道に関連する仕事をさせていただきながら思ってきたことですが、第8期北海道総合開発計画でも「食」と「観光」を戦略的産業に位置づけ「生産空間」を支えていく、そして「世界の北海道」を目指していく、まさにこういったことが大事だろうと思います。北海道の食料供給基地としての役割や、北海道の観光における役割は、北海道のみならず、我が国全体にとっても非常に重要なことだと思っています。
 したがって、こういった戦略的産業の「食」「観光」を中心として北海道のポテンシャルをより引き出せるよう、北海道開発局が持つ様々な施策ツールを色々活用して進めていきたいと考えております。

(記者)
 10年前に北海道の勤務があったとのことですが、その時の印象に残った出来事をお聞かせください。

(後藤新局長)
 北海道開発局に勤務していたのは、平成21年7月から平成24年3月までの2年9か月になります。最初の9か月は札幌開発建設部で仕事をさせていただき、その後の2年間は本局の建設部道路計画課で仕事をさせていただきました。札幌開発建設部では道路などを担当する次長でしたので、道路を中心に当時は見ておりました。7年ぶりの札幌勤務となりましたが、これまでの間、道路のネットワーク整備が進んできたなと思います。
 しかしながら、広域分散の北海道という土地を支えていくには、まだまだ整備が必要だと思います。生産空間を支えていくための高規格幹線道路を中心とするネットワークの整備を、しっかり進めていかなければならないと今も感じております。

(記者)
 ご家族の構成、趣味、座右の銘をお聞かせください。

(後藤新局長)
 家族は妻と子供二人です。
 趣味は特にございませんが、私は全国いろんなところを転勤してきており、その土地土地の景色や文化に感銘することがありました。行ったことのない場所に行って、見たり聞いたりすることが好きですし、それがある意味、趣味なのかなと思います。
 座右の銘ではございませんが、行った先々、あるいは、いろんな部署で仕事をしてきました。任ぜられた場所、任ぜられた仕事がありますが、持ち場持ち場で力を尽くすことを心掛けていきたいと考えております。

(記者)
 水島前局長に、在任期間を振り返って印象に残った事業などお聞かせください。

(水島前局長)
 やはり、北海道胆振東部地震が一番印象に残っております。局長就任後1か月あまりの出来事だったのですが、北海道で初めて震度7を観測し、無数の山腹崩壊やブラックアウトが発生しました。揺れの大きかった地域だけでなく、全道的に被害が発生しました。現在も取組を進めておりますが、防災・減災、国土強靱化の必要性を改めて痛感させられた災害でございました。

(記者)
 後任の後藤新局長に期待することをお聞かせください。

(水島前局長)
 後藤新局長は道路行政に精通しております。第8期北海道総合開発計画を進める上でベースとなり、かつ地域の期待・要望が非常に強い、そして全国に比べて整備が遅れております高規格幹線道路の更なる整備促進に力を注いでいただきたいと思います。

(記者)
 後藤新局長にお聞きします。北海道開発局に関連する事業として、札幌市の中心部と札樽道を結ぶアクセス道路や、北広島市に建設予定しているボールパークなど、市民の関心も高い事業がありますが、これらの事業に関して、どのようなお考えをお持ちなのか、どのように取り組んでいきたいと思っているか教えてください。

(後藤新局長)
 札幌都心部と札樽自動車道を結ぶ創成川通は、札幌北インターチェンジから都心までだいたい4キロくらいあるのですが、札幌北インターチェンジの出口における渋滞の発生や冬場の降雪期に著しく速度低下する等の課題があります。
 平成28年12月から、北海道開発局、北海道庁、札幌市の3者からなる札幌都心アクセス道路検討会を設置し、機能強化の方策等について検討を進めているところです。
 さらに、平成30年7月には、この整備計画の具体化に向け、国が主体となり、概略ルート・構造を決定するための計画段階評価手続きに着手したところです。また、昨年の10月から11月までの間、地域の課題や路線の整備方針等について、地域の意見聴取を実施したところです。現在、頂いた意見を整理・分析しており、引き続き3者による検討会の場も活用して、概略ルート・構造に関する検討を進めていきたいと思います。
 いずれにしても、札樽道と札幌都心間の機能強化というのは、大事な事業だと思っております。
 ボールパークについては、北広島市、日本ハム球団、ボールパーク株式会社が中心となっていろいろ検討されているようです。交通アクセスという面では、直接的には国道ではなく、国道から道道や市町村道を通ってアクセスしていくといったことになると思いますが、北広島市等でのご検討状況を踏まえながら、必要なご支援を考えていきたいと思っております。特にアクセス面では、そういったご相談とかもあろうかと思います。

(記者)
 まもなくあと2か月ほどで、胆振東部地震から1年が経ちます。今の復旧や復興に向けて、様々な工事や取組が行われていると思いますが、それについての新局長のお考え、所感をお伺いします。

(後藤新局長)
 昨年9月6日に地震が発生しましたが、私は9月7日からリエゾンとして現地に入りました。10日ほど厚真町役場の方に出向き、被災状況を把握し、国、とりわけ国土交通省としてどのような支援が出来るかの検討、さらには実際に支援をするための手配等を行っていました。まさに、先ほど前局長からもお話がありましたように、土砂崩れがたくさん発生し、河道が閉塞し、道路にも土砂が流出しておりました。そういった中で、河道の土砂を脇に寄せて水みちを確保する、あるいは道路を啓開するための手配を行いました。もちろん国土交通省だけではなく、各省も支援・応援に来ていたわけですが、やはり国が全面的に協力しないと、なかなか復旧・復興は容易ではないということを、現場で痛感したところであります。
 特に、大規模な河道閉塞が発生した日高幌内川については、北海道知事からの要請を受けて、直轄の砂防事業として新たに着手することとしたところです。また、日高幌内川だけではなく、チケッペ川とか東和川等の砂防事業についても新たに直轄で着手したところです。緊急的な工事はもうだいぶ進んできております。日高幌内川の方も緊急的な河道の整備は完了したところです。
 また、当時、全国からTEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)が派遣され、町道などの被災状況の調査をし、早期復旧に向けての支援を行いました。引き続き、復旧について応援してきたいと思っています。3つの町の町長さんもおっしゃられているように、復旧から復興へというモードに入ってきていると思います。まちづくりの復興と、個別の河川、道路、農地の機能回復、それらを行いながら町自体をどう復興していくか。これはまさに各町の方で色々お考えになることではありますが、まちづくり等のための事業制度や施策などのノウハウについて、色々な面からご助言申しあげたいと思いますし、また、国の事業制度の活用によってご支援申し上げたいと思っています。
 発災から1年経とうとしておりますけれども、当面の復旧はかなり進んできたと思いますが、真の意味の復興というのは、まだまだこれからだろうと思いますので、北海道開発局として支援をしていきたいと思います。水島前局長が昨年立ち上げた「北海道開発局復興・強靱化推進本部」の役割というのは、被災地の復旧のみならず復興を支えたいということであり、これに加え、北海道が災害に対して強くなれるように事前の防災対策も含めて強靱化を図っていきたいということも視野に入っておりますので、今後も引き続き復興支援に努めていきたいと思っています。

以上

※この文章については、読みやすいよう、重複した質疑内容や言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理した上、作成しています。(文責 開発監理部広報室)
 

現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 局長記者会見
  3. 令和元年7月10日局長記者会見(北海道開発記者クラブ)