現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 局長記者会見
  3. 令和2年7月22日局長記者会見(北海道開発記者クラブ)

令和2年7月22日局長記者会見(北海道開発記者クラブ)

記者会見内容

令和2年7月22日局長記者会見の内容
  1. 後藤貞二 前北海道開発局長からのあいさつ
  2. 倉内公嘉 北海道開発局長からのあいさつ

会見日時・場所

日時: 令和2年7月22日(水曜日) 16時30分~16時52分
場所: 札幌市北区北8条西2丁目札幌第1合同庁舎15F 1・2号会議室

配布資料

配布資料はありません

話題1

後藤貞二 前北海道開発局長からのあいさつ

後藤貞二 前北海道開発局長写真
 前局長の後藤でございます。この度、7月21日付で国土交通省北海道局長へ異動となりました。昨年7月9日に北海道開発局長を拝命してから約1年という短い期間でしたが、皆様には大変お世話になりました。とりわけ、日頃から北海道開発局の取組を報道していただき、国民の皆様に私どもの取組をお伝えいただいたことに対して、改めてお礼申し上げます。

 在任中は、様々な取組をさせていただきました。例えば、第8期北海道総合開発計画の推進や、アイヌ文化の復興・発展のためのナショナルセンターである民族共生象徴空間、愛称「ウポポイ」の施設整備やPRなどの開業準備、さらには、北海道胆振東部地震からの本格的な復旧・復興の取組や、今後の災害に備えた全道の強靱化に向けた取組をさせていただきました。また、生産年齢人口が減少する中で、建設業等の担い手の確保に向けた働き方改革などに取り組んでまいりました。
 ウポポイは、おかげさまで、去る7月12日に開業することができました。また、加えて申し上げますとTEC-FORCEの派遣であります。昨年の秋、台風19号によって東北地方をはじめ大きな被害が出ました。私ども北海道開発局からも、職員で構成する緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)を延べ約1500人/日といった規模で派遣しまして、被災自治体の復旧支援に努めさせていただきました。なお、今般の九州の水害に際しても、北海道開発局からもTEC-FORCEが現在派遣されているところであります。
 このような取組をさせていただいたわけでございますが、特に最近の約半年は、新型コロナウイルスの感染防止という全国的な大きな課題に、開発局としても取り組んでまいりました。いずれにいたしましても、在任期間中、地域の皆様や関係機関、関係団体の皆様、多くの方々の御理解、御協力のおかげで様々な事業、施策を進めることができました。感謝申し上げたいと思います。ありがとうございます。
 今後の取組は、倉内新局長にお願いすることになります。倉内局長には、北海道の開発の一層の推進、ひいては我が国の発展のため、力を振るわれることを期待しております。私も北海道局長という立場で職務に力を尽くしてまいりたいと思いますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

話題2

倉内公嘉 北海道開発局長からのあいさつ

倉内公嘉 北海道開発局長写真
 この度、7月21日付けで、後藤前局長の後を受け北海道開発局長を拝命しました倉内です。
 北海道開発局長の就任に当たりまして、改めて、責任の重大さに身が引き締まる思いです。関係する皆様とともに、力を合わせて精一杯努力していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

 皆様も御承知のとおり、北海道は我が国の食料供給基地という役割を果たしおりますけれども、それに加えて観光という観点からも、非常に魅力とポテンシャルのあふれた地域であると認識しております。
 現在、今年が5年目となる第8期北海道総合開発計画の中間点検を行っておりますが、「食」と「観光」を担う道内各地の「生産空間」の維持・発展を図るため、8期計画に基づき、施策や事業の着実な推進に取り組んでまいりたいと思っております。

 北海道開発局の重要な役割としては、北海道の暮らしや経済を支える社会資本・インフラをどう計画し、つくっていくかということだと思っております。
 完成するインフラが広く利用されて、長期間にわたって北海道の経済発展に貢献するということは言うまでもありませんが、そのためには、長い期間の利用に耐えられる良い品質のインフラでなければいけないということでございますし、最適な維持管理、これも非常に重要なことであると思っております。
 そういったものの適切な成果を得るためには、我々北海道開発局の日々の仕事が非常に重要だと思っております。
 このインフラ整備を担うのが我々だけではなく、関連する建設業の方々ですけれども、建設業も含めて働き方改革や生産性向上を進め、全体が働きやすい環境づくりに努めてまいりたいと思っております。

 次に、今、全国で地震や大雨などの自然災害が頻発している状況でございます。この7月にも、熊本をはじめとした大雨の災害が発生しております。
 北海道においても、平成28年に大雨の災害が発生しておりますし、平成30年、記憶に新しいかと思いますけれども、胆振東部地震の災害が発生しております。地方自治体の方であるとか、もちろん建設業界や地域の住民の方もそうですけれども、大変苦労して復旧・復興に御尽力されているという状況だと思っております。
 今、九州で発生している災害に関しまして、北海道開発局からも多くの職員をTEC-FORCEとして現地に派遣して、現地の状況を調査するという作業に当たっております。最近の災害は激甚化しておりますし、かなり被害が広域化しているということもありますので、北海道で災害が起きた場合においても、北海道開発局が所管する施設だけではなく、被災した自治体に寄り添って災害対応に当たることが一つ大きな役割と思っております。北海道開発局の有している技術が少しでもお役に立てるように進めてまいりたいと考えております。引き続きよろしくお願いしたいと思います。

 7月12日に、アイヌ文化の復興等に関するナショナルセンターということで、民族共生象徴空間「ウポポイ」が開業しました。
 関係機関や北海道庁、白老町、アイヌ民族文化財団などと連携し、PR活動の強化、魅力向上にしっかりと取り組んでまいりたいと思います。結果として多くの方々にアイヌ文化の素晴らしさを体験していただいて、民族共生の理念に共感していただくよう取り組んでまいりたいと思います。
 今後も、自治体の首長の皆様方、経済界の皆様、それから様々な地域活動に取り組んでおられる皆様からのお声をお聴かせいただきながら、北海道の強みを生かして、世界の北海道を目指して、我が国全体に貢献する北海道の発展に尽力していく所存ですので、皆様の御指導と御鞭撻、御協力をよろしくお願いいたします。

質疑応答

(記者)
 新局長に、21日に着任ということで局長としての抱負をお聞かせください。

(倉内新局長) 
 先ほども申しましたけれども、北海道開発局の得意分野というのはやっぱりインフラ整備の部分と思っておりまして、職員であるとか関係の業界の方々がいかに仕事をしやすい環境をつくるかということが必要だと考えております。長期の使用や安全に耐える品質を確保しなければならないのですが、ICT技術であるとかi-Construction、こういったものを進めながら仕事の効率化を実現して、皆様がいい仕事ができる環境づくりに努めてまいりたいと思っています。

 それから、人口減少が進む北海道の生き残りをかけて、生産空間の維持・発展を図らなければいけないということは、第8期北海道総合開発計画に書かれているところですが、例えば、生産の場である農業の生産性がスマート農業などで図られ、余裕のできた時間で収益性の高いハウス栽培などに取り組んでおられる農家の方もいると伺っていますが、それが結果として農家の方の高収入につながって、後継者の方も出てくるというような好循環につながっている例もあると聞いております。
 農家の方々は、北海道では広域に点在して居住されているということですので、そういった生産空間における生活の利便性、これをどう図っていくのかということが大きい課題と考えております。移動のしやすさを図るために、道路交通などの移動手段をいかに確保するかということは大事ですが、生産空間を維持するためには、我々開発局の組織だけでは実現できない部分もございますので、 自治体の方々であるとか、民間の活動団体などの取組を組み合わせて、生産空間の維持に向けた議論を進めてまいりたいと考えております。生産空間を維持・発展することによって、今コロナでいろいろ大変なところですけれども、コロナ後のテレワークを活用して、北海道に移住してもらったり、二地域居住、そういった議論にもなるのではということも期待をしているところです。

 北海道はただでさえ、道外の人たちにとっては来訪したい地域だと思いますので、そういった北海道の魅力を生かすために、道内のできるだけストレスのかからない形での移動ということも、それから物流の効率化ということも非常に重要かと思っておりまして、観光で訪れるだけではなくて、移住などにもつながっていくのではないかと考えております。

(記者)
 芦別の御出身と伺っておりますが、北海道に熱い思いがあると思うのですが、北海道への思いを一言いただければ。

(倉内新局長)
 北海道生まれで北海道育ちということなので、北海道はもちろん好きですし、北海道に対する愛情、そういうものは強くあると自分では思っているところです。
 北海道の明治からの急速な発展というのは、土木によるインフラ整備という面も大きいと思っておりまして、例えば、昔、我々が子供の時には、北海道産米って非常にまずくて、あまり人気がなかったという時代が長く続いたのですけれども、今や北海道のお米は、非常に味も良いし品質も良いということで一流の仲間入りをしているという感じです。これはもちろん品種改良ということもありますが、北海道特有の泥炭といった土地もあって、なかなかうまいお米が作れないという状況だったのですが、それが土地改良事業というある意味土木の力によることも大きかったのかと思いますし、農業をやるためには水というのが非常に重要なことになりますので、灌漑とか排水事業が進んだという効果も大きいと思います。

 加えて、安心して米作りができる環境を作るためには、水害にならない治水事業というのが重要で、毎年水に浸かるということだと、やっぱり安心して農業をやっていられないということになりますので、治水事業の役割、もちろん住む上での役割も非常に大きいですけれども、そういうことが非常に重要だと思います。もちろん、採れた作物を流通するために基盤整備、鉄道であるとか道路、港の整備というようなことが必要となります。北海道の現時点の繁栄を支えているものの1つは、間違いなくこういったインフラの整備にあるということは皆様も多分異論はないと思うところであります。

 こういったものの役割みたいなところを広く皆様に理解してもらうということも必要かと思っております。第8期北海道総合開発計画において、「より多くの人々が地域づくりに関心を持つ契機を創出するために、北海道の魅力や地理、歴史、文化、産業等を「ほっかいどう学」として、子供から大人まで幅広く学んで、地域に関する理解と愛着を深める取り組みを促進する。」という記述がありますが、このような取組を進めることで、「世界の北海道」づくりに取り組む人材を育成することにつながると考えております。北海道を愛する人をたくさん増やしたいということで、そういった取組も進めてまいりたいと考えております。

(記者)
 後藤前局長に、新局長に先ほど期待するお言葉があったのですが、何かエールといいますか一言お願いいたします。

(後藤前局長)
 第8期の北海道総合開発計画は、今年5年目で中間点検の年です。これまでも累次策定されてきました北海道総合開発計画により、道民・国民の皆様のために着実にいろいろな事業等が展開できてきたと思うのですが、今後は第8期計画の後半に入っていきますので、中間点検の結果も踏まえながら、より一層、道民さらに国民の皆様のために様々な事業や施策を進めていただきたいと思います。
 もちろんその際には、新型コロナウイルスの感染防止という観点が必要だと思いますので、withコロナ、あるいはafterコロナという視点も踏まえながら、北海道さらに我が国の発展のために、着実に取組を進めていただければと思います。
以上

※この文章については、読みやすいよう、重複した質疑内容や言葉づかい、明らかな言い直しなどを整理した上、作成しています。(文責 開発監理部広報室)

現在位置の階層

  1. トップページ
  2. 局長記者会見
  3. 令和2年7月22日局長記者会見(北海道開発記者クラブ)