現在-歴史のひとこま【札幌開発建設部】治水100年
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石狩川流域誌
現在(平成9年~現在まで) 社会情勢
太古と今をつなぐ川

豊平川上流でカイギュウが発見された。
これまで謎とされた進化の過程を解明する
大発見だった—
石狩川に眠る人魚たち

「カイギュウ」はジュゴンの親戚で、すでに絶滅したが、化石として石狩川水系にたびたび現れる。
最初は、滝川市の空知川で見つかった、7mの『タキカワカイギュウ』(昭和55年)。その後、道内各地で発見され、体長が7mを超える大型と、その祖先にあたる体長5m前後の中型に分けられた。そして、沼田町の幌新太刀別川で4mほどの『ヌマタカイギュウ』が発見された。地層は900万年前を示したことから、タキカワカイギュウはヌマタカイギュウから進化したのではないかと考えられた。しかし、その生息年代には400万年もの空白期間があり、大型化した時期は謎だった。そこに7mの『サッポロカイギュウ』が発見された。地層は中型しか発見されていなかった。サッポロカイギュウは中型(沼田)から大型(滝川)をつなぐ、世界的に貴重な資料だった。川は進化の過程とともに、ここが海だったことを教えてくれた。
最初は、滝川市の空知川で見つかった、7mの『タキカワカイギュウ』(昭和55年)。その後、道内各地で発見され、体長が7mを超える大型と、その祖先にあたる体長5m前後の中型に分けられた。そして、沼田町の幌新太刀別川で4mほどの『ヌマタカイギュウ』が発見された。地層は900万年前を示したことから、タキカワカイギュウはヌマタカイギュウから進化したのではないかと考えられた。しかし、その生息年代には400万年もの空白期間があり、大型化した時期は謎だった。そこに7mの『サッポロカイギュウ』が発見された。地層は中型しか発見されていなかった。サッポロカイギュウは中型(沼田)から大型(滝川)をつなぐ、世界的に貴重な資料だった。川は進化の過程とともに、ここが海だったことを教えてくれた。
アンモナイトの聖地

(三笠市蔵)
しかし三笠といえば『アンモナイト(イカやタコの親戚)』だ。市立博物館には1,000を超えるアンモナイト等が並び、その巨大さにも目を見張るほどだ。アンモナイトを玄関に飾る民家も少なくないという。
悠久の流れは、時代々々を映す。
*参考資料/札幌市博物館活動センター
「豊平川に眠る人魚(古沢仁著)」、三笠市より