清流ルネッサンスII 水質の問題(茨戸川)
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水質の問題(茨戸川)
茨戸川の水質問題の根源は、上流側にあたる札幌市街地からの生活排水です。 かつて生活排水により汚濁の進んでいた豊平川の水質改善を図るため、市街地の下水道整備が進められました。
これにより豊平川の水質は劇的に改善されましたが、代わりに下水処理水が茨戸川に排出されることとなり、その結果茨戸川の富栄養化が進み、昭和48年8月にはアオコが大量発現しました。 とくに茨戸川は石狩川から切り離された水の交換の少ない環境であったため、下水処理水の影響をより強く受けることとなりました。
その後の段階的な下水道施設の改善により、排出される処理水の水質は改善されていますが、茨戸川への流入という構図は変わっていません。
札幌市の中心部を流れる豊平川はきれいになりましたが、すべての問題が解決したわけではないのです。
これにより豊平川の水質は劇的に改善されましたが、代わりに下水処理水が茨戸川に排出されることとなり、その結果茨戸川の富栄養化が進み、昭和48年8月にはアオコが大量発現しました。 とくに茨戸川は石狩川から切り離された水の交換の少ない環境であったため、下水処理水の影響をより強く受けることとなりました。
その後の段階的な下水道施設の改善により、排出される処理水の水質は改善されていますが、茨戸川への流入という構図は変わっていません。
札幌市の中心部を流れる豊平川はきれいになりましたが、すべての問題が解決したわけではないのです。

富栄養化の進んだ湖沼で、初夏から秋にかけて藻類が異常増殖し、湖沼水を緑色に変色させる現象。緑色の粉をまいたような状態や、ペンキを流したようなマット状になるケースもあります。アオコが大量に発現すると、藻類が死滅してカビ臭を発したり、水中の溶存酸素を奪うため、魚類などが死亡する場合があります。