旧施設撤去
旧施設撤去
既設の大夕張ダムをはじめとする旧施設である、大夕張ダムの本体及び二股発電所の下部構造は、周辺地山の安定性を確保するためにそのまま残すこととし、露出する金物や各種設備等はすべて撤去することとなりました。
旧施設の撤去は、試験湛水が平成26年3月から行う予定であり、大夕張ダムの機能を維持するためにも、かんがい放流の終了する9月(かんがい期間は4/21~8/31)から、約6ヶ月という短期間で行う必要がありました。
施工は新旧ダムに挟まれた狭い箇所での作業となり、撤去する資機材の搬出方法を検討し、また厳寒期という大変厳しい条件下での合理的な施工手順の検討・搬出経路の確保により、予定通りに撤去工事を完了し、事業工期を守ることができました。これらの事業内容は評価され、「平成26年度全建賞」を受賞しました。
旧施設の撤去は、試験湛水が平成26年3月から行う予定であり、大夕張ダムの機能を維持するためにも、かんがい放流の終了する9月(かんがい期間は4/21~8/31)から、約6ヶ月という短期間で行う必要がありました。
施工は新旧ダムに挟まれた狭い箇所での作業となり、撤去する資機材の搬出方法を検討し、また厳寒期という大変厳しい条件下での合理的な施工手順の検討・搬出経路の確保により、予定通りに撤去工事を完了し、事業工期を守ることができました。これらの事業内容は評価され、「平成26年度全建賞」を受賞しました。
- 旧施設撤去作業工程表
大夕張ダムの撤去
平成25年9月~平成26年2月にかけて撤去を行いました。撤去の際、特に懸念されたのが3門の溢流門(巻上機、天端橋梁、扉体で構成された水を出す門)でした。作業用スペースを確保する必要があったため、巻上機をクレーンで撤去した後、天端高欄(天端の左右端の手すり)を切断・撤去し、補強材を配置して足場を確保したうえで1門ずつ撤去を行いました。扉体の総重量が25tにも及ぶため、ガス切断で分けて撤去しました。
- 平成26年2月 大夕張ダム撤去完了
- 平成25年11月 溢流門解体
- 平成25年11月 天端橋梁撤去
- 平成25年10月 ダム管理棟撤去
旧二股発電所の撤去
旧二股発電所の建物は地上3階~地下4階まであり、水車等の電気関係施設が設置されていましたが、それらを水質汚濁の観点から全て撤去しました。水車においては分解し、建物等全てクレーン3台を用いて工事用道路まで吊り上げ搬出しました。
- 平成26年1月 旧二股発電所撤去完了
- 平成25年12月 発電所設備・上屋撤去
- 平成25年12月 発電所ローター撤去
- 平成25年10月 変電所撤去