かんがい用水
農業にはさまざまな用途で水が欠かせません。近代化された今日の農業では、限られた期間内に、より多くの水が必要とされます。「かんがい用水」の必要量がますます増えている現在。しっかりと計画的に水を確保する必要があります。
良質で新鮮な農作物を食卓へ
夕張シューパロダムができる前は、夕張川流域では、農業の発展に伴い農業用水が不足するようになっていました。水利権(かんがい、水力発電、水道などのために水を利用する権利)どおりの取水を行ったのでは、かんがい期全体での水量確保が難しいことから、農業利水者が自主的に取水量を制限して、渇水に備えている状況でした。この制限日数は年平均40日にも及ぶため、これらの制限から開放されることは農業利水者の悲願であり、夕張シューパロダムの完成が望まれていました。
夕張シューパロダムの完成により、かんがい利水容量はこれまでの80,500千立方メートルから215,400千立方メートルに増加。また、かんがい面積はこれまでの12,126ヘクタール(大夕張ダムと川端ダムの合計の受益面積)から29,010ヘクタール(=支笏湖の約3.7倍の面積)に増え、およそ2.4倍の農地へ水を供給することが可能になりました。
夕張シューパロダムの完成により、かんがい利水容量はこれまでの80,500千立方メートルから215,400千立方メートルに増加。また、かんがい面積はこれまでの12,126ヘクタール(大夕張ダムと川端ダムの合計の受益面積)から29,010ヘクタール(=支笏湖の約3.7倍の面積)に増え、およそ2.4倍の農地へ水を供給することが可能になりました。
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農業用水受益区域図
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かんがい用水変更概念図
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大夕張ダム節水日数と節水率グラフ
代かき用水
春先の田植えを行う前に、乾燥状態となっている水田に、水が十分行き渡るようにする作業を代かきといい、このために必要な用水を代かき用水といいます。
深水用水
冷害対策には、通常より田面の水深を深くして、気温低下の悪影響を最小限に止めることが有効であり、このために必要な用水を深水用水といいます。
節水調整の解消

この制限日数は、年平均40日にも及ぶため、これらの制限から開放されることは農業利水者の悲願であり、夕張シューパロダムの完成が強く望まれていました。