夕張シューパロダムの取水設備
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夕張シューパロダムの取水設備

ダム下流域の河川環境を保つためには、放流する水の温度や濁度を適切に維持しなければなりません。
放流された水が冷たかったり、濁っていたりすると、農作物や河川環境への負担となってしまいます。
水深によって水温や濁度が異なるのが、貯水池の特徴。変化する貯水位に応じて、取水する位置を選ぶことができる取水設備を設ける必要があります。
夕張シューパロダムに採用されている連続サイフォン式取水設備は、逆V字管の取水管を連続して配置し、空気により止水と通水の切り替えを行う選択取水設備です。
全国的にもたいへん珍しい形式のもので、積雪寒冷地地における採用は全国初となり、夕張シューパロダムに設置されている取水管は28段です。