堤体打設
堤体打設は、下から上へと、階層ごとにコンクリートを重ねるように行います。全体コンクリート量の約70%をRCD工法で行い、残りのダム堤体が岩盤と接触する部分や狭くて小さい部分、堤体打設によりダムが高くなることで作業スペースが狭くなる部分については拡張レヤ工法(ELCM)により施工を行いました。
平成19年10月5日より打設を開始し、平成24年10月3日の最終打設まで約60ヶ月(打設休止期間(11月初旬から4月中旬)を含む)で完了しました。
平成19年10月5日より打設を開始し、平成24年10月3日の最終打設まで約60ヶ月(打設休止期間(11月初旬から4月中旬)を含む)で完了しました。
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RCD工法
RCD(Roller Compacted Dam-Concrete)工法とは?
コンクリートダムの合理化施工法として開発されました。ダンプトラック等で運搬された貧配合の硬練りのコンクリートをブルドーザで敷き均し、振動目地切り機で継目板を打ち込み、振動ローラで締め固める工法です
RCD工法の様子
- RCD工法の様子(全景)
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(1)ダンプトラックでコンクリートを運搬
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(2)コンクリートをブルトーザで敷均し
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(3)コンクリートの伸縮によるひび割れ防止のため振動目地切り機で継ぎ目板を打ち込む
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(4)振動ローラで締め固め
拡張レヤ工法(ELCM)
拡張レヤ工法 ELCM:(Extended Layer Construction Method)とは?
RCD工法と同様にコンクリートダムの合理化施工法のひとつで、面状工法によりコンクリートを打設しますが、有スランプ(従来のやわらかい)コンクリートを使用し、広い範囲のコンクリートを連続して運搬し、振動目地切り機で継目板を打ち込み、バイブレータを使用して締め固める工法です。
拡張レヤ工法(ELCM)の様子
- 堤頂部の拡張レヤ工法(ELCM)の様子(全景)
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(1)ダンプトラックが入れない場所なのでダム両脇に建てたケーブルクレーンのバケットにコンクリートを入れる
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(2)ケーブルクレーンを利用してバケットに入ったコンクリートを運搬・排出
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(3)コンクリートの伸縮によるひび割れ防止のため振動目地切り機で継ぎ目板を打ち込む
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(4)バイブレータで締め固め