観光 体験 ひだから紀行(日高町日高地域)~その3~
ひだから紀行(日高町日高地域)~その3~
日高管内日高町は、日本一離れた飛び地合併の町。旧日高町だった日高地域は、観光に力を入れています。しかし、まだ多くの人が日高の魅力を分かっているとは言えません。「日高の良さを多くの人に知ってもらいたい」という思いから、日高をじっくり堪能し、みなさんにご紹介することにしました。
内容がたくさんあるため、「その1」~「その3」としてご紹介します。それぞれの内容は以下のとおりです。
奇岩を眺める
さて、日勝峠に向かって車を進めます。
「ひだからBOOK」には、峠に行く途中(1合目付近)に奇岩眺望ポイントがあり、三坊主岩と大蛇菩薩と呼ばれる岩があるとのこと。
場所ですが、これは難しい。国道274号を日勝峠に向かって進んでいくと左手に「日高ウェスタンファーム」があります。それを過ぎると、「日栄橋」という橋があります。この橋を過ぎると右手に開発局の無線施設があります。
そこに車を止めます(国道から入れます。国道脇に止めないでね)。
そして道路の向こう側をご覧ください。そして二つの塔の間をじ~っと見て下さい。
【写真右】こちらは大蛇菩薩。確かに土の中から顔を出した蛇のよう。
昔から、峠の通行者を見守り続けてきたというその岩は、今も国道を通る皆さんの安全を見守り続けているのです。もちろん開発局もきちんと道路を維持管理してます。
日勝峠展望園地から十勝を眺める
山間を縫いながら走り、9合目を越え、「三国の沢覆道」を越えると、左側に清水町カントリーサインと駐車帯が現れます。そこに「日勝峠開通記念碑」が立っています。
一過隧道樹海鮮(トンネルをさっと通り抜け、山々の樹海は鮮やかに見える)
日勝新道縫嶮旋(日勝の新道を縫って巡る)
陸孤島今化枢要(陸の孤島は、今、重要なものとなり)
町民歓喜憾山川(町民の歓喜は、山川を揺るがす)
という感じです。
この日勝道路は、戦前からその必要性が叫ばれていました。基幹道路としての必要性のほか、沙流川支流上流部の農耕作適地、森林への着目も理由としてありました。建設への運動は、戦争中の停滞期を経て、戦後の1955年に工事着手、1965年10月15日に開通しました。
日勝道路建設に政治生命をかけたと言われる占部久重(うらべひさしげ)日高町長は、要望運動を振り返り、「熊が通るための道路までとても面倒みきれるものではない-、とまで言われたものだ」と振り返っています。
砂岩が見える地層もありました。解説看板によると「砂岩泥岩互層」とのこと。これは中生代白亜紀の堆積岩で、空知-エゾ帯の蝦夷群に属するとのこと。「ハンマーで地層を叩いて耳を澄ますと、数千万年前の石の物語が聞ける」と看板には書いてあります。本当でしょうか?叩いてみると、確かに石の物語が聞けました。(心の耳で)
村坂・町坂を登る
国道274号を道の駅で左折し、日勝峠方向に100mほど進むと手押し式信号と右側にお寺があり、左に入る道があります。その道は、まっすぐ伸び正面の高台まで続いています。これが村坂です。「ひだからBOOK」には沿道に桜と紅葉のマークが。春や秋には、美しい光景が広がっていそう。ちなみに、急な坂なので、冬に車では登ることができません。町坂から登りましょう。
【写真左】は国道から村坂に向かう途中に撮影したもの。
【写真右】は、村坂を登る途中に、振り返って国道方面を撮影したもの。
村坂を上ると、日高中学校の美しい校舎が見えます。これは絵になります。