第9回協議会開催概要
第9回(平成18年1月31日)
第9回協議会開催概要
「第9回釧路湿原自然再生協議会」が平成18年1月31日(火曜日)に釧路パシフィックホテルで開催され、構成員122名のうち68名(個人32名、団体25団体、関係行政機関11機関)が出席しました。また、その他一般の方も多数傍聴されました。
会議では、第2期後期釧路湿原自然再生協議会の運営について報告がなされ、第2期後期の構成員募集結果概要報告が行われるとともに、第2期前期の収支報告が行われました。また、各小委員会の開催報告に引き続き、「達古武地域自然再生実施計画(案)」、「土砂流入対策実施計画〔久著呂川〕(案)」、「土砂流入対策実施計画〔雪裡・幌呂地域、南標茶地域〕(案)」が協議されました。
達古武地域自然再生実施計画(案)については、協議会として概ね了承され、実施者の環境省釧路自然環境事務所は、今後、会議で出された下記のような意見を踏まえて、実施計画を策定していくことが確認されました。
達古武地域自然再生実施計画(案)については、協議会として概ね了承され、実施者の環境省釧路自然環境事務所は、今後、会議で出された下記のような意見を踏まえて、実施計画を策定していくことが確認されました。
- 水環境の再生については、応急措置と中長期的な対策を総合的に実施すべき。
- 達古武沼の水質が2000年を境に急激に悪化している。「農業などの影響」としているが、農地からの負荷だけではここまでは増加しないと考えられるので、他の点源負荷を確認し、早急に対策すべきである。
- 自然な川を取り戻す取り組み案があってもいいと思う。
- 農家が困っているから川を直線化したと思われるので、周辺農家の当時の意見も確認すべき。
- 洗掘を防止し、河床を維持するのは大変難しいことだと思う。色々な事例を参考に、無理なく安定的なものにしてほしい。
- 沈砂池や調整地には、必ず植物が生育するようになり、それがフィルターの役割を果たすことになる。たまった土砂の処理や植生の効果も含めた維持管理について検討していく必要がある。
- 所定の効果が得られなかった場合の対応やソフト対策について十分検討しておく必要がある。
- これまでに設置された沈砂池の効果を実感している。毎年くるような台風や融雪出水であれば現状の沈砂池でも十分に機能すると思う。