国土交通省北海道開発局 室蘭開発建設部

平取ダム建設予定地周辺の埋蔵文化財については、北海道教育委員会と文化財保護法に基づき「埋蔵文化財保護のための事前協議」を行っています。
　平成14年度から平成17年度に実施した所在調査では、平取ダム予定地周辺で13箇所の区域について、周知の遺跡または遺跡の可能性地が指摘され、試掘調査を行う必要がある旨の回答を受けました。
　試掘調査を行う必要があると判断された区域は、平成14年度以降、北海道教育委員会によって随時調査が行われています。
　試掘調査の結果、遺構（住居跡やお墓など）や遺物（土器や石器など）が発見された場合は周知の遺跡であることが確認され、工事によって消滅する場合などは事前に発掘調査（※埋蔵文化財の記録保存のために行う調査）や立会調査（※現地で教育委員会の職員が立ち会う調査）を行う必要性について回答が出されます。
　したがって、このような場所で土木工事を行う場合は、文化財保護法第94条の規定に基づき、着工前に平取町教育委員会を経由して「周知の埋蔵文化財包蔵地における土木工事等について」という通知書を北海道教育委員会へ提出し、発掘調査や立会調査を依頼することになります。
　今後も事業の進捗状況を踏まえ、北海道教育委員会と協議しながら、計画的に調査を行っていきます。