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札内川技術検討会(第1回)

議事次第

日時:平成23年9月26日(月曜日)10:00~12:00
場所:とかち館 1階 丹頂の間

1.開会
2.議題
   (1)札内川技術検討会について
   (2)札内川の河川整備の進め方について
3.閉会

資料

議事概要

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    第1回札内川技術検討会の様子(帯広市内,とかち館にて)

第1回札内川技術検討会が平成23年9月26日(月曜日)に開催されました。
札内川技術検討会は、平成22年9月に策定された「十勝川水系河川整備計画」に定める『河川整備の実施に関する事項』のうち、札内川の河川整備に関わる技術的な内容について検討することを目的として設置されました。
検討会の委員は、下表に示すとおりで、会議の冒頭、委員の互選により中村委員が委員長に選出されました。

 

札内川技術検討会 委員名簿(敬称略,五十音順)
氏名
所属等
泉 典洋 北海道大学大学院 工学研究院 教授
斎藤 新一郎 環境林づくり研究所 所長
中村 太士 北海道大学大学院 農学研究院 教授
藤巻 裕蔵 帯広畜産大学 名誉教授
丸山 純孝 帯広畜産大学 名誉教授
柳川 久 帯広畜産大学 教授
渡邊 康玄 北見工業大学 教授
【第1回検討会の議題】
  1. 札内川技術検討会について
  2. 札内川の河川整備の進め方について
【委員からの主な意見】
■札内川技術検討会の議論の方向性に関する意見

・河道内の樹林化や河床低下は、全国の河川で起こっている問題であり、同時進行で進むケースが多い。札内川技術検討会でより良い考え方が生み出され、全国に向けて発信できれば良いと思う。

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    札内川KP29付近の河道内樹林化の様子(左:昭和53年の状況、右:平成22年の状況)

■札内川の現状と課題に関する意見

・ケショウヤナギも重要であるが、20年ほど前まで中札内付近で一般的に見られたエゾノウワミズザクラとトカチスグリの生育地の回復を図りたい。流下断面が不足している箇所では間伐と枝打ちにより樹林を疎らにすれば良い。ケショウヤナギは50年に1回くらい大洪水が無いと更新がうまくいかず、やがて消失してしまう恐れがある。

・平成初期と現況の植生等を比較し、どのような自然を回復すれば良いのか検討していく必要がある。礫河原の減少だけでなく草原と低木からなる灌木草原の減少についても着目していく必要があると思う。

・札内川の礫河原には、牧草由来と考えられるクサヨシが繁茂している箇所がある。このような外来種の問題についても議論していく必要がある。

・野生動物は河畔林を移動路として利用しており、農家の近くでもシカやクマが頻繁に出没しているようだ。河畔林管理については、クマ等の出没なども考慮して検討する必要がある。

・河道内樹林化が、農作物の被害や人とクマが遭遇するリスクを高めている可能性がある。

・航空写真によると、平成17年頃までは礫河原が維持されているが平成21年は顕著な砂州樹林化が見られる。これは、平成18年頃からの年最大流量の減少傾向が影響していると考えられる。また、融雪期も含めて流量減少が続くとすれば礫河原の再生は難しいと思う。

・札内川の流量が減少したことで樹林化が進行したが、今後、洪水を受けることで礫河原が再生することも考えられ、今年9月の洪水による河道変化について分析すると良い。

・樹林化の原因の一つとして、札内川ダムによる流量調節や供給土砂の減少が考えられる。工学的な判断を行う上で、流量だけではなく土砂の情報も重要。

まとめ

本日の検討会では、樹林化による礫河原の減少問題だけでなく、草原性鳥類への影響、大型野生哺乳類や外来種の問題など、様々な問題認識が示された。

・問題の解決に向けて必要なことは、問題の原因を明らかにしたうえで、色々な制限要因の中で、最も望ましい札内川の姿をどのように描くかということ。次回からは、札内川の望ましい姿を描き、問題解決の方法を探るように議論を進めていきたい。

今後の予定について
・第2回の札内川技術検討会は、平成23年12月頃に開催する予定。

お問合せ先

治水課

  • 住所:北海道帯広市西5条南8丁目
  • 電話番号:0155-24-4105

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