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札内川技術検討会(第8回)

議事次第

日時:平成26年3月10日(月曜日)10:00~12:00
場所:とかち館 1階 丹頂の間

1. 開会
2. 議題
    ・礫河原再生の取り組みについて
    ・情報提供
3. 閉会

資料

第8回札内川技術検討会議事概要

  • 7

    第8回札内川技術検討会の様子(帯広市内,とかち館にて)

第8回札内川技術検討会が平成27年1月20日(火曜日)に開催されました。

札内川技術検討会 委員名簿(敬称略,五十音順)
氏名
所属等
泉 典洋 北海道大学大学院 工学研究院 教授
斎藤 新一郎 環境林づくり研究所 所長
中村 太士 北海道大学大学院 農学研究院 教授
平井 康幸 (独)土木研究所寒地土木研究所寒地水圏研究グループ水環境保全チーム 上席研究員
藤巻 裕蔵 帯広畜産大学 名誉教授
船木 淳悟 (独)土木研究所寒地土木研究所寒地水圏研究グループ寒地河川チーム 上席研究員
丸山 純孝 帯広畜産大学 名誉教授
柳川 久 帯広畜産大学 教授
渡邊 康玄 北見工業大学 教授
オブザーバー (独)土木研究所寒地土木研究所

【第8回検討会の議題】
  1. 礫河原再生の取り組みについて
  2. 情報提供
【委員からの主な意見】
■議題1「礫河原再生の取り組み」に関する意見

「資料1 平成26年度ダム放流と出水による河道内の変化状況・考察」について

・要素技術はかなり蓄積されてきている。

・河床材料の粗粒化に伴い流下する細流土砂の下流での堆積有無を確認することが望ましい。

・寒地土研から報告のあった流量分配の理論は、旧川引き込み箇所をフシの直下流で選定する上での有力なツールになり得る。

・平成26年8月の台風11号による1/3規模の出水で大きな変化が生じた。1/3規模の出水や人工放流のそれぞれの役割を明確にしていくことができればさらに良い。

・出水の規模によっては、流路が切り替わり、片方の流路が閉塞するという現象が起こると思われる。効率的に旧流路を維持するということも重要だが、流量によって主流路と旧流路が入れ替わり変動する状態を維持することがより好ましい。

・これまでの結果から、掘削した旧流路の流入部は維持されていると評価できる。このように維持された状態で今回の1/3規模の出水や平成23年の1/20規模の洪水がきっかけとなって多くの礫河原が再生、更新していく状態が望ましい。

「資料2 礫河原再生の今後に向けて」について

・礫河原再生の目標を見据えた旧流路引き込み等の対策の実施が必要。しばらくは実験的な側面が継続するが、礫河原再生の取り組みが進み効果の見込みが把握できる段階では、効率的な管理に移行すべきと考える。

・礫河原の維持管理を考えると復元限界を超えた箇所においては、旧流路引き込みも良いが、今後は砂州の発達を促して旧流路に引き込む手法、河岸侵食を助長させていく手法に移行していった方が良いと考えられる。

・河床材料の粗粒化と植生や鳥類への影響など、礫河原再生による動植物環境への影響と効果を整理する必要がある。

「資料3 平成27年度 札内川自然再生(礫河原再生)実施計画書(案)」について

・これまで工学的な観点から検討してきたが、礫河原再生がもたらす生物環境への影響や効果を整理する必要がある。

■議題2 情報提供

・斎藤委員より流木起源のヤナギ類対策について情報提供いただいた。

・事務局より、平成26年度に実施した関連調査の結果概要、札内川をめぐる地域の動きとして札内川懇談会での取り組みについて情報提供が行われた後、以下の意見交換が行われた。

(意見交換)

・ヤナギ類は、早いのは樹齢5年くらいから種子を飛ばすようである。若くても親木になる可能性がある。

・河川に生えているヤナギ類は、種子以外に流木起源のものもある。

・札内川での流木調査の結果、上半分は乾いて枯死し、下半分は根が出て生きていた状態のものが見受けられた。この場合の樹林化対策としては、短く切断して天地を返すことが有効と考えられる。

・ダム放流によるチドリ類への影響を検討する場合、単位当たりの生息数などで評価することも必要と考えられる。

・十勝川水系全体として、外来植物が少々勢力拡大の傾向であるため注意が必要。

・札内川懇談会は、地域に根差した札内川の持続的利用などを語り合っており、樹木や動物に関する課題や地域住民による利用など札内川の自然環境や利活用に関する活動を行っている。

・札内川検討会と札内川懇談会との連携により、色々な広がりを持てるのではと考えている。

今後の予定
・本日の議論を踏まえて平成27年度実施計画のとりまとめを行い、平成27年度の放流に関する調査・検討を進めていく予定。

・引き続き、札内川の礫河原再生について本検討会で議論していく。

お問合せ先

治水課

  • 住所:北海道帯広市西5条南8丁目
  • 電話番号:0155-24-4105

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