事業の経緯
事業の経緯
昭和32年度(1957年度) 桂沢ダム完成

多目的ダムとは、2つ以上の目的を持つダムのことで、桂沢ダムは、洪水調節、農業用水、水道用水、発電の4つの目的で建設されました。
昭和37年度(1962年度) 桂沢湖が「富良野芦別道立自然公園」追加指定

昭和56年度(1981年度) 石狩川氾濫(8月、台風12号により観測史上最大規模の大洪水)

このため、石狩大橋観測所において最高水位が計画高水位を超えたのをはじめ、本川中下流部及び、千歳川で計画高水位を超え本川下流部新篠津築堤、幌向川、大鳳川など、合計約60ヵ所で溢水破堤、法面決壊などの被害が発生し、江別市、岩見沢市、北村(現:岩見沢市北村)などをはじめ、約614平方キロメートルの浸水面積となりました。また、石狩大橋では、通過流量のピークは11,330立方メートル/秒と計画を大幅に上回るものでありました。被害状況は、死者2名、被害家屋約22,500戸に及びました。
昭和60年度(1985年度) 「実施計画調査」着手
幾春別川総合開発事業(新桂沢ダム、三笠ぽんべつダム)について、事業区域周辺を詳しく調査するための「実施計画調査」に着手しました。
実施計画調査は、ダムサイト及び貯水池周辺の地質調査、用地補償のための調査、ダム建設が周辺の自然及び社会に与える影響の調査等を行うものです。
実施計画調査は、ダムサイト及び貯水池周辺の地質調査、用地補償のための調査、ダム建設が周辺の自然及び社会に与える影響の調査等を行うものです。
平成2年度(1990年度) 「建設事業」着手
幾春別川総合開発事業として建設に着手しました。
平成5年度(1993年度) 環境影響評価の手続き終了
幾春別川総合開発事業は、昭和59年に閣議決定された要綱に基づいて、環境影響評価が行われました。
その結果、ダム建設による水質汚濁、地形・地質、植物、動物、景観への影響は小さく環境保全目標を満足していると評価しています。
「環境影響評価」とは、大規模な事業の実施が環境に及ぼす影響について調査・予測・評価したり、環境保全のための措置を検討・評価するものです。
その結果、ダム建設による水質汚濁、地形・地質、植物、動物、景観への影響は小さく環境保全目標を満足していると評価しています。
「環境影響評価」とは、大規模な事業の実施が環境に及ぼす影響について調査・予測・評価したり、環境保全のための措置を検討・評価するものです。
平成6年度(1994年度) 「新桂沢ダム及び三笠ぽんべつダムの建設に関する基本計画」告示
「基本計画」とは、ダムを建設する場所や目的、ダムの大きさや貯留量及びダム建設にかかる費用や費用負担の割合について、関係者と協議して決められる計画のことです。
新桂沢ダム、三笠ぽんべつダムの目的は、「洪水調節」「流水の正常な機能の維持」「水道用水」「工業用水」「発電」です。
新桂沢ダム、三笠ぽんべつダムの目的は、「洪水調節」「流水の正常な機能の維持」「水道用水」「工業用水」「発電」です。
平成6年度(1994年度) 工事用道路着手
ダム建設に必要な工事用道路の工事に着手しました。
工事用道路とは、ダム建設で使用する大型建設機械搬入や大量の資材運搬のため大型車両が往来することから、安全に安心して通行できる道路が必要となります。
工事用道路とは、ダム建設で使用する大型建設機械搬入や大量の資材運搬のため大型車両が往来することから、安全に安心して通行できる道路が必要となります。
平成13年度(2001年度) 三笠ぽんべつダム仮排水路トンネル着手
三笠ぽんべつダム建設に必要な「仮排水路トンネル」の工事に着手しました。
仮排水路トンネルとは、ダム建設の際に工事の間だけ川の水を迂回させるため、河岸の地山にトンネルを掘り、川を締め切って川の水をトンネルに流す方法のことです。
仮排水路トンネルとは、ダム建設の際に工事の間だけ川の水を迂回させるため、河岸の地山にトンネルを掘り、川を締め切って川の水をトンネルに流す方法のことです。
平成13年度(2001年度) 新桂沢ダム取水放流設備着手
新桂沢ダム建設に必要な取水放流設備の工事に着手しました。新桂沢ダムの取水放流設備とは、今の桂沢ダムの目的(洪水調節、水道用水、かんがい用水、発電)を維持するための機能を有しており、ダム完成後は利水補給(流水の正常な機能の維持、水道用水、工業用水、発電)や緊急用の水位低下のために必要な施設となります。
平成16年度(2004年度) 石狩川水系河川整備基本方針策定
近年、川は治水や利水の対象としてだけではなく、地域の風土と文化を形成する重要な要素ととらえられ、それぞれの川の個性を生かした川づくりが求められています。
このような背景のなか、国土交通省では平成9年の河川法改正に伴い、石狩川水系の河川整備の基本となる方針を定めた「石狩川水系河川整備基本方針」を策定しました。
◆石狩川水系河川整備基本方針についてはこちら(国土交通省HP)をご覧ください。
このような背景のなか、国土交通省では平成9年の河川法改正に伴い、石狩川水系の河川整備の基本となる方針を定めた「石狩川水系河川整備基本方針」を策定しました。
◆石狩川水系河川整備基本方針についてはこちら(国土交通省HP)をご覧ください。
平成17年度(2005年度) 石狩川水系幾春別川河川整備計画策定
平成16年度に策定した石狩川水系河川整備基本方針を踏まえ、今後概ね30年の具体的な河川整備の目標と内容を定めた「石狩川水系幾春別川河川整備計画」を策定しました。
◆石狩川水系幾春別川河川整備計画についてはこちら(札幌開発建設部HP)をご覧ください。
◆石狩川水系幾春別川河川整備計画についてはこちら(札幌開発建設部HP)をご覧ください。
平成20年度(2008年度) 「新桂沢ダム及び三笠ぽんべつダムの建設に関する基本計画」(第1回変更)告示
平成6年度に告示した基本計画の内容を一部変更しました。
平成21年度(2009年度) 検証の対象とするダム事業に選定
「新たな基準に沿った検証の対象とするダム事業を選定する考え方について」において、検証対象ダムとなりました。
平成22年度(2010年度) 「幾春別川総合開発事業の関係地方公共団体からなる検討の場」設置
幾春別川総合開発事業の関係地方公共団体からなる検討の場は、北海道開発局による幾春別川総合開発事業の検証に係る検討を進めるに当たり、「ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施要領細目」に基づき、検討主体と関係地方公共団体において相互の立場を理解しつつ、検討内容の認識を深めることを目的として、平成22年12月20日に設置し、平成24年10月25日までに4回開催しました。
◆詳細については、こちら(札幌開発建設部HP)をご覧下さい。
◆詳細については、こちら(札幌開発建設部HP)をご覧下さい。
平成24年度(2012年度) ダム検証に係る国土交通省の対応方針の決定(継続)
幾春別川総合開発事業は「継続」とする国土交通省の対応方針が決定しました。
平成25年度(2013年度) 新桂沢ダム取水放流設備運用開始
平成13年度に着手した新桂沢ダムの取水放流設備が完成し、運用を開始しました。
平成26年度(2014年度) 「新桂沢ダム及び三笠ぽんべつダムの建設に関する基本計画」(第2回変更)告示
平成20年度に告示した基本計画の内容を一部変更しました。
平成26年度(2014年度) 桂沢ダムが特定多目的ダムとなる
昭和32年に石狩川(幾春別川・芦別川)総合開発事業により建設した桂沢ダムが、平成26年12月19日に特定多目的ダム法に規定する多目的ダムになりました。
平成27年度(2015年度) 新桂沢ダム基礎掘削着手
基礎掘削とは、ダムを支える岩盤を露出させるための掘削のことです。
新桂沢ダムでは、今の桂沢ダムを嵩上げするため、ダムの近くを掘削する必要があり、慎重に工事を進めます。
新桂沢ダムでは、今の桂沢ダムを嵩上げするため、ダムの近くを掘削する必要があり、慎重に工事を進めます。
平成28年度(2016年度)新桂沢ダム堤体建設第1期工事契約

第1期工事では、コンクリート打設工、基礎掘削工、仮設備設置工、構造物撤去工などを実施します。
平成29年度(2017年度)新桂沢ダム本体コンクリート打設開始

今後、約2年間に渡ってコンクリート打設を行う予定です。
平成29年度(2017年度)新桂沢ダム定礎式を挙行

定礎式とは、ダムの基礎が立ち上がったことを記念するとともに、ダムの本格的な築造に際し、礎石をそえてダムの永久堅固と安泰を地域の皆様とともに願う行事です。
平成30年度(2018年度) 「新桂沢ダム及び三笠ぽんべつダムの建設に関する基本計画」(第3回変更)告示
平成26年度に告示した基本計画の内容を一部変更しました。
令和3年度(2021年度) 「新桂沢ダム及び三笠ぽんべつダムの建設に関する基本計画」(第4回変更)告示
平成30年度に告示した基本計画の内容を一部変更しました。
令和4年度(2022年度) 三笠ぽんべつダム基礎掘削着手、三笠ぽんべつダム堤体建設第1期工事契約
2022年5月、三笠ぽんべつダム堤体建設第1期工事を鹿島・飛島特定建設工事共同企業体と契約しました。第1期工事では、基礎掘削工、CSG、コンクリート打設などを実施します。
令和5年度(2023年度) 試験湛水開始、湛水式挙行

令和5年度(2023年度) 新桂沢ダム完成
令和6年3月31日、新桂沢ダムが完成しました。