事業の効果
事業の効果
洪水から暮らしを守ります
幾春別川では、戦後最大規模の洪水(昭和56年8月)が発生した場合のピーク流量は、西川向地点で1,100立方メートル/sとなり、川の水が堤防を越えてしまう恐れがありますが、2つのダムで洪水調節することにより、川に流れるピーク流量を2/3の700立方メートル/sにまで減らせ、河道改修とあわせて川の水を安全に流すことが出来ます。
豊かな水辺を保全します
新桂沢ダムは、川本来の流れを守るための水を貯めることができるので、川は常に豊かな水で満たされ、水辺の生態系を保護します。
暮らしに潤いをもたらします
幾春別川を流れる水は生活用水に利用され、岩見沢市、三笠市、美唄市に供給されています。また、豊富な水を供給することにより、各市で進められている下水道の普及拡大にも貢献しています。
幾春別川流域では、過去幾度も農業用水の取水制限が行われました。既得用水の補給を行うことにより、農業用水の安定化を図ります。
新桂沢ダムの建設に伴って新たに水力発電の新桂沢発電所が建設されます。水力発電のために使用できる容量は既得かんがい用水、流水の正常な機能の維持及び工業用水道の容量とし、これらの放流水の落差を利用して発電を行い、最大出力は16,800KW、有効落差は最大で83.7mとなります。これに、新桂沢小水力発電所(仮称)の490KWを合計し、最大出力17,290KWの発電を行います。
ダムに貯えられた水がダム直下の発電所に送られ、水の力でタービンを回して発電します。
工業の発展を支えます
北海道を代表する工業地帯のひとつ石狩湾新港地域の工場では、毎日大量の水が工業用水として取水されています。新桂沢ダムでは同地域に最大で日量12,000立方メートルの工業用水を供給することができます。