明治43年頃:空知川流域-土地利用2【札幌開発建設部】治水100年
石狩川流域誌 支川編
明治43年頃(明治43年~昭和34年頃) 空知川流域 土地利用(農業・市街地)
ラベンダーのはじまり

30年に「上富良野ラベンダー耕作組合」が設立され、蒸留工場なども設置され、ラベンダーの香油の採取も行われるようになり、最盛期には全国生産量の8割を占めるようになった。富良野地域のラベンダーづくりは、「曽田香料」の契約栽培だったため、合成香料に押されると昭和45年をピークに栽培は減少し、曽田香料がラベンダー油の買取をやめた52年に農作物としての役割を終えた。
*参考資料/上富良野百年史
戦争を乗り越えたホップ栽培

戦時下で輸入ホップの入手がむずかしくなると増産され、戦後は食糧増産で水稲中心になり、ホップの栽培は休止された。そして世の中が落ち着きを取り戻すと、ビールの消費は回復し、昭和27年頃から作付けはふたたび増加に転じた。輸入に押されているものの、現在もサッポロビールと恊働契約のもとに栽培され、「バイオ研究開発部原料研究センター」でホップの品種改良を研究している。
*参考資料/上富良野百年史