昭和55年頃:石狩川上流域-土地利用2【札幌開発建設部】治水100年
石狩川流域誌 支川編
昭和55年頃(昭和55年~平成8年頃) 石狩川上流域 土地利用
医者いらずのトマトジュース

オオカミの桃(鷹栖町蔵)
今では鷹栖といえば「オオカミの桃」といわれるほど、トマトジュースは高額にもかかわらず発売と同時に売り切れる人気商品だ。
鷹栖は“健康は自らの手で守ろう”を合言葉に、健康な町づくりを進めていた。しかし、健康診査に合わせて行われた生活調査で、ビタミンA・Cの摂取が少ない住民が多いことがわかり、食習慣を見直す運動がはじまった。当時は、どの農家もトマトをつくり、食べきれずに処分 されることもあった。「トマトが赤くなると医者が青くなる」という西洋のことわざがあるほど、トマトはビタミンCなどを含む栄養満点な野菜だ。こうして農家の主婦達がトマトを持ち寄り、公民館を改造して、トマトジュースがつくられた。その味は、市販のトマトジュースが薄く感じられるほど甘く濃厚で、たちまち評判に。昭和61年、「鷹栖町農業振興公社」が設立され、平成2年には40万本を製造できるようになった。商品名の「オオカミの桃」とは、トマト の学名(ラテン語)を直訳したもの。一度聞くと忘れられない名前も、ヒットの大きな要因かもしれない。
*参考資料/鷹栖町特産品振興会
鷹栖は“健康は自らの手で守ろう”を合言葉に、健康な町づくりを進めていた。しかし、健康診査に合わせて行われた生活調査で、ビタミンA・Cの摂取が少ない住民が多いことがわかり、食習慣を見直す運動がはじまった。当時は、どの農家もトマトをつくり、食べきれずに処分 されることもあった。「トマトが赤くなると医者が青くなる」という西洋のことわざがあるほど、トマトはビタミンCなどを含む栄養満点な野菜だ。こうして農家の主婦達がトマトを持ち寄り、公民館を改造して、トマトジュースがつくられた。その味は、市販のトマトジュースが薄く感じられるほど甘く濃厚で、たちまち評判に。昭和61年、「鷹栖町農業振興公社」が設立され、平成2年には40万本を製造できるようになった。商品名の「オオカミの桃」とは、トマト の学名(ラテン語)を直訳したもの。一度聞くと忘れられない名前も、ヒットの大きな要因かもしれない。
*参考資料/鷹栖町特産品振興会
かんがい用水の確保
美瑛川には硫黄が流入し、青く清んで見えることから「ブルーリバー」と呼ばれ人気だ。しかし、白金温泉から下流は強い酸性を示し、農業のかんがい用水としては使えなかった。そこで、酸性のない上流の支川・ポンピエイ川の水をトンネルで「しろがねダム」に導水して溜め込み、美瑛、上富良野、中富良野の農地に送る工事が昭和47年からはじまった(平成14年竣工)。しろがねダムを含む事業は、温泉、自然環境、農業開発を一体に、自然環境に順応することを目的に整備された(国営畑地帯総合土地改良パイロット事業)。
十勝岳を背景に緑に囲まれたしろがねダムと、公募で名づけられたダム湖・四季彩湖は、季節が織りなす美しい景観をあざやかに映し出す。
*参考資料/石狩川の碑
十勝岳を背景に緑に囲まれたしろがねダムと、公募で名づけられたダム湖・四季彩湖は、季節が織りなす美しい景観をあざやかに映し出す。
*参考資料/石狩川の碑
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ロックフィルダムのしろがねダムと、ダム湖の四季彩湖(旭川開発建設部蔵)