10 対雁河跡湖【札幌開発建設部】治水100年
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石狩川治水に係わる主な事業
10 対雁河跡湖
歴史ある地域の水辺を発信
石狩川捷水路事業、1区の対雁捷水路。この捷水路の通水で石狩川と切り離された河跡湖は、原始の流れを残す篠津川が流れ込み、泥炭地を農地にかえる「篠津地域泥炭地開発事業」で開削された「篠津運河」が合流する、篠津川の最下流になっている。
篠津川下流のほとりには、砂利採取跡に水が溜まってできた沼があり、ヘラブナ目当ての太公望達を集めている。名もなきこの沼は、河跡湖に囲まれた「中島」地区と、篠津太に位置する「篠津」地区の、ふたつの地域を表す「中津湖」という立派な名がつけられた。住民は以前から「よりよい水辺空間として後世に引き継ごう」と、水辺の清掃活動などを行っていたのだ。屯田兵が開拓した篠津太は、野生の桑が豊富で養蚕(ようさん)が試みられた。また国道275号付近には、北海道の環境緑地保護地区に指定されている、「しのつ河畔林」が保全されている。この豊かな地域の水辺を歩き、地元食材を使った「江別バーガー」をほおばりながら、地域の農業にふれる住民手づくりのフットパスがつづけられている。今や江別の発信拠点のひとつなのである。
篠津川下流のほとりには、砂利採取跡に水が溜まってできた沼があり、ヘラブナ目当ての太公望達を集めている。名もなきこの沼は、河跡湖に囲まれた「中島」地区と、篠津太に位置する「篠津」地区の、ふたつの地域を表す「中津湖」という立派な名がつけられた。住民は以前から「よりよい水辺空間として後世に引き継ごう」と、水辺の清掃活動などを行っていたのだ。屯田兵が開拓した篠津太は、野生の桑が豊富で養蚕(ようさん)が試みられた。また国道275号付近には、北海道の環境緑地保護地区に指定されている、「しのつ河畔林」が保全されている。この豊かな地域の水辺を歩き、地元食材を使った「江別バーガー」をほおばりながら、地域の農業にふれる住民手づくりのフットパスがつづけられている。今や江別の発信拠点のひとつなのである。
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篠津川下流のほとりにある中津湖
明治43年頃
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原始の姿を残す篠津川
(江別河川事務所蔵)
所在地
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江別市篠津・中島