札幌河川事務所 豊平川の治水と流域の変遷(洪水の変遷と年表)
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洪水の変遷と年表
洪水の変遷
明治2年(1869)に開拓使が置かれて以来、洪水との闘いは絶え間なく続けられました。豊平川に初めて橋が架けられたのは明治4年(1871)のことですが、粗末な丸太橋だったため、わずか3ヶ月で流され、その後、明治時代には「架けては流される」とういう表現が大げさでないほど、架橋と流失が繰り返えされました。
明治初期の洪水の多くは、鴨々川水門付近と南6条付近から氾濫することが多かったため、明治14年(1881)に南1条~8条まで豊平川に初の堤防が築かれました。
最近の大きな洪水は昭和50年(1975)と56年(1981)のものです。昭和50年(1975)8月は、台風6号によるもので豊平川流域では各地で内水氾濫があり、大きな被害を受けました。昭和56年(1981)は8月の初旬と下旬に2回の洪水があり、初旬の総雨量は293.5mm、下旬の日雨量207mmと、ともに気象台始まって以来の記録的なものでした。
明治初期の洪水の多くは、鴨々川水門付近と南6条付近から氾濫することが多かったため、明治14年(1881)に南1条~8条まで豊平川に初の堤防が築かれました。
最近の大きな洪水は昭和50年(1975)と56年(1981)のものです。昭和50年(1975)8月は、台風6号によるもので豊平川流域では各地で内水氾濫があり、大きな被害を受けました。昭和56年(1981)は8月の初旬と下旬に2回の洪水があり、初旬の総雨量は293.5mm、下旬の日雨量207mmと、ともに気象台始まって以来の記録的なものでした。
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昭和56年洪水
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昭和56年洪水
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昭和56年洪水
洪水年表
1882 明15 | 4月の洪水は大水門(鴨々川)を破り、築堤・堤防・鉄道橋を破壊する大出水。 |
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1898 明31 | 9月豪雨のため、石狩川外各支川が氾濫大洪水。 |
1904 明37 | 7月台風が北海道を横断し、石狩川水系が大洪水となる。 |
1913 大2 | 総雨量が2日間で177mmという豪雨、豊平橋流出をはじめとする大被害。 |
1922 大11 | 9月台風の通過により、石狩川水系が大きな被害を被った。 |
1931 昭6 | 融雪洪水により石狩川下流部が氾濫する。 |
1932 昭7 | 明治37年洪水に匹敵する大洪水、下流部は大被害。 |
1933 昭8 | 融雪洪水で石狩川氾濫。 |
1947 昭22 | 8月中旬、石狩川上流および雨竜川流域に豪雨があり被害を受けた。 |
1955 昭30 | 大雨により雨竜川が氾濫する。 |
1958 昭33 | 台風11号の大雨により千歳川が氾濫する。 |
1961 昭36 | 石狩川流域に豪雨があり、各地で大きな被害がある。 |
1962 昭37 | 昭和36年を上回る被害。特に空知川流域、石狩川中・下流域で大被害がでた。 |
1975 昭50 | 8月台風6号による降雨は、流域全般にわたり、戦後最大の大洪水となった。 豊平川下流では1,670ha(家屋2,205戸)に及ぶ内水氾濫。 |
1981 昭56 | 8月上旬の大雨は、観測史上最大の洪水をもたらし、石狩大橋では計画高水位、 計画高水流量を大幅に上回った。 8月下旬台風15号による大雨は札幌市で日雨量207mmと観測史上1位となり 豊平川上流に多大な土砂災害が発生。 豊平川直轄砂防事業採択の要因となる。 |
1988 昭63 | 8月25日から26日にかけて、留萌地方南部から中空知・北空知地方を中心に、 雷を伴って強い雨が降りつづき大きな被害を受けた。氾濫面積約6,500ha。 |