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令和5年11月8日局長記者会見

記者会見内容

令和5年11月8日局長記者会見の内容

1 今冬の大雪・暴風雪等に関する取組について

2 北海道開発局インフラDXの取組について
 ・ i-Snowの取組について
 ・ 河川堤防除草の自動化の取組~SMART-Grass~

3 防災に関する取組について
 ・ 令和5年度 北海道開発局総合防災訓練
 ・ 災害対応におけるドローンの活用拡大の取組

4 完走者が選ぶ北海道「道の駅」ランキング2022

5 今後開催する主要なイベント等
 ・ 2024ふゆトピア・フェアin北広島
 ・ 十勝川治水100年記念について
 ・ 「建設業の魅力発信!動画コンテスト」

会見日時・場所

令和5年11月8日(水曜日) 11時00分~11時56分
札幌第1合同庁舎15階 特別会議室

配布資料

説明動画

  1. SMART-Grassの令和5年度の実証実験について
  2. 令和5年度北海道開発局総合防災訓練
  3. 令和5年度北海道開発局ドローン訓練会
  4. ドローン撮影画像の3Dモデル化

冒頭:挨拶

局長会見
 北海道開発局長の柿崎でございます。本日はお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
 私ども北海道開発局が実施している事業、本日は管理関係の話題が多いですけれども、これらを実施するためには、マスコミの皆様のご理解とご協力が必要だと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 お手元に資料をお配りしておりますが、本日は5項目、9つの話題につきまして、ご説明させていただきます。

1.今冬の大雪・暴風雪等に関する取組について

局長会見
 1つ目の話題の「今冬の大雪・暴風雪等に関する取組について」です。北海道開発局では、積雪寒冷地域である北海道の冬期の道路交通を確保するために、除雪や大雪・暴風雪等に関する取組を進めております。
 今年の冬の取組について、概要をご説明させていただきます。
 まず資料1頁の北海道における冬期の状況です。国道の冬期通行止めの状況についてグラフがありますが、平成20年度から令和4年度までの通行止め回数を示しております。棒グラフが回数で、折れ線グラフは時間です。
 年度毎に見ますと、ばらつきがありますけれども、各年度において大雪、暴風雪の影響による通行止めが発生しています。昨年度、令和4年度は回数で51回、時間で1,102時間の通行止めを実施しており、数日間にわたり交通全般に大きな影響を及ぼしております。昨年度の事例、資料1頁左下に写真がありますが、詳細は後ほどご説明します。 また、資料1頁の右側に通行止めの要因を分析したものが円グラフになりますが、吹雪の場合が1番多くて、これが7割程度です。以下、雪崩、降雪、路面凍結と10パーセント程度の割合となっています。
 続きまして、資料2頁の令和4年度の北海道の冬期の状況です。令和4年度は事例を載せております。
 1つが12月22日の通行止め、もう1つが1月10日の通行止めの事例になります。12月22日、暴風と大雪により道東で停電になった事案なので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれませんが、暴風と大雪の影響により13路線33区間、延長で435.7キロの区間において、暴風雪が予想されたため早い段階で躊躇なく通行止めを実施し、集中的な除雪により早期の交通の確保を図っております。 具体的な箇所として帯広近郊になりますが、道東道と日勝峠を含む国道が4路線において通行止めを実施し、集中的な除雪作業を実施して、できるだけ早く開通しております。また、網走方面においても通行止めを実施しており、旭川紋別自動車道の通行止めに際しては、血液輸送車が移動する必要がございましたので、除雪車等によって先導する取組も行っております。
 続きまして1月10日です。小樽方面に向かう国道5号張碓峠で、多数のスタックが発生しました。この時の通行止めの際も、集中除雪を行って早期の解消を図っております。この1月10日の事例につきましては、 この経験を踏まえて、今年度、新たな対策を実施することとしております。後ほどご説明します。
次に、資料3頁の今冬(令和5年度)の取組についてですが、大きく4つに分けております。1つ目が除雪体制の確保、2つ目は暴風雪時における立ち往生車両発生の防止、3つ目が立ち往生車両等の迅速な解消に向けた準備、4つ目が防災情報の活用について、となっています。
 資料3頁の中で赤字のところが今年度新たに取り組む内容です。赤字の1つ目は、国道5号張碓峠では、先ほどご説明したとおり、昨年度、大きなスタックが発生しましたので、高速道路が通行止めになった場合、並行国道の道路状況を重点監視、除雪体制を強化して、更に高速道路の緊急開口部の活用により、除雪車の移動を円滑にすることによって通行止めの発生を防止する取組です。赤字の2つ目は、道路利用者への情報提供ということで、日本道路交通情報センターと連携した、大雪・暴風雪時の情報発信の強化に取り組みます。

局長会見
 今冬の取組の①除雪体制の確保について、資料4頁になりますが、今冬におきましても、北海道開発局では、全道に153箇所の除雪基地、 除雪機械は1,071台を配備し、直轄国道6,855キロの除雪体制を確保しております。
 1,071台の除雪機械を道内10開建に、4頁の表や図に示したように配置しておりますが、この中に、大雪時の対応として部局を越えて、広域運用が可能な除雪機械も11台配置しており、その配置場所は5箇所になります。 具体的には、道央圏の札幌、道南圏の函館、道北圏の旭川、道東圏の帯広、オホーツク方面の網走に計11台を配備します。この11台については自治体からの支援、要請等があった場合にも活用していきたいと考えております。
 次に、②暴風雪における立ち往生車両発生の防止について、資料5頁になります。北海道開発局では、令和3年度から数年に一度の暴風雪等が予想される場合には、人命を最優先という観点で、車両の大規模な立ち往生の発生による通行止めが長期間になることを防ぐために、早い段階で躊躇のない通行止めを実施しております。吹雪が予想される場合には、通行止めをして集中的な除雪をして早期に解放するということが目的です。通行止めを行う場所は主に峠になります。峠については、吹雪が予想される場合には、早い段階から通行止めをして、集中的に除雪を行う取組を行います。なお、通行止めを行う場合は、関係機関と事前にタイムライン、行動計画を決めておきまして、速やかに対応をします。 ただし、緊急性の高い事象の救急車、人工透析患者の車の先導などもありますので、こうした場合については別途対応ということです。また、昨年の12月の通行止めの際に、停電が発生したのですが、北電の関係者の車両を停電の解消のためにその現場に向かわせなければならないということで、除雪車が先導し交通を確保したという取組もしております。
 続きまして、資料6頁になります。昨年度の国道5号張碓峠での事例を踏まえての対応についてです。資料の中で5つの四角で囲っておりますが、この5つの取組をパッケージで実施することとしております。この箇所は小樽と札幌を結ぶ幹線で、海岸線の道路のため、海側の反対側は山間部でもあり、交通施設が集中しております。
 したがって、国道の代替路がない区間になりますので、この区間の交通を確保することが非常に重要だということで、昨年の経験を踏まえて、この5つの取組をパッケージで実施することになりました。
 まず1つ目のCCTVカメラによる監視強化についてですが、高速道路が通行止めになった場合、並行する国道5号に交通が集中し、交通量が増える可能性が想定されますので、この箇所の路面あるいは降雪状況を、CCTVカメラにより監視の強化を図ります。 2つ目の情報板による交通情報の提供ですが、ドライバーに情報を伝えるため、情報板を活用して、通行止め情報、 あるいは除雪の作業中である、というような情報も情報板に掲示して、ドライバーにお知らせするということです。3つ目の除雪車の事前配備ですが、天候の悪化が予測される場合には国道5号張碓峠の頂上付近にある駐車帯に、事前に除雪機械を配備して、立ち往生が発生した場合にも速やかに対応できるようします。4つ目の巡回除雪の実施については、悪天候あるいは吹き溜まり等の発生が予想される場合には、除雪車による巡回を実施して、立ち往生を防止します。3つ目と4つ目を行うことによって、なるべく雪が路面に堆積しないような対応を取っていきたいということです。5つ目になりますが、これはさらに事態が悪化して、除雪車が国道に近寄れない状態になった場合を想定して、高速道路の緊急開口部を活用して、除雪車を国道に出やすくできるようにNEXCO東日本と連携を図り、取り組んでまいります。
 続きまして、資料7頁、③立ち往生車両等の迅速な解消に向けた準備についてです。法令上、災害対策基本法において緊急車両の通行を確保する必要がある場合には、道路管理者、国道の場合は北海道開発局ですが、区間を指定して、放置車両や立ち往生車両等の移動を行って、道路啓開を迅速に行うということが定められておりますので、写真のような取組を行います。また、立ち往生が発生した場合は、国道の中央分離帯の緊急開口として中央分離帯のワイヤロープなどを撤去後、車両滞留を速やかに解消します。
 次に、④防災情報の活用について、資料8頁です。8頁の左側に課題と記載しておりますが、昨年度の1月24日から26日において、道央圏の交通量の多い国道において事故で通行止めが複数発生し、この時に迂回しようとした車両の立ち往生が接続する道道や町道で多発してしまったというような事例がございました。こうした事例を踏まえ、ドライバーに、通行止めも含めた道路情報が伝わっていないということ、逆に言うと、ドライバーからそういう情報を集めるのはなかなか難しいというのが実情であろうと思われますので、今年度の取組として、北海道開発局から日本道路情報センターにリアルタイムに、道路情報を伝達し、日本道路情報センターからラジオ放送によってドライバーに最新情報を提供していただくという取組を行います。大雪、暴風雪などの悪天候が予測される場合には、「通行止めになる可能性があります」、「車での外出を控えていただきたい」、「大型車によるチェーンの装着を」、など呼びかけたいと考えております。さらに悪天候による通行止めの実施時には、通行止めの情報のほか、周辺道路における立ち往生車両の発生の可能性や通行止め区間周辺の市町村道を利用した迂回は行わず、国道などを利用した広域迂回を呼びかけるなど、具体的な行動を促すような、メッセージを発信していただくような取組をしたいと考えております。日本道路交通情報センターと連携を図ってまいります。
 次の資料9頁から11頁までは、その他の北海道開発局で発信している防災情報の例です。資料9頁の道路情報提供システム、通行止め情報の提供もしておりますし、また国道のカメラの画像の提供もしております。メール配信サービスで、メールの登録者には通行止め開始とか、解除予告、通行止め解除の情報を発信するようなことができるようなシステムを整備しておりますので、ご活用いただければと思います。
 資料10頁になりますが、数年に一度の猛吹雪、記録的な大雪がありますが、相当な悪天候が予想される場合の対応です。北海道開発局と北海道運輸局、札幌管区気象台と、高速道路を管理するNEXCO東日本と連携して、注意喚起を目的として、資料にあるようなプレス発表も行う予定です。 数年に一度の暴風雪になる見込みということで、立ち往生に警戒が必要との内容で、発表する予定です。発表する際は皆様へお知らせします。また、同じような内容ですけれども、SNSを使った情報発信、情報提供も実施する予定ですし、10頁の右側の北海道運輸局が運営する「北海道旅の安全情報」というサイトがありますが、こちらにもその情報を提供するような取組を行います。
 資料11頁ですが、道路を利用される方から、道路緊急ダイヤル♯9910に情報をいただけますと、緊急的な対応ができますので、道路の異状を発見したらご連絡いただければ幸いです。また、他にも、みち・レ・ポの中でも利用者から提供できるコーナーがありますので、ご利用いただければ私ども迅速に対応が可能かと思いますので、よろしくお願いいたします。
 資料12頁になりますが、除雪作業のご理解、ご協力のお願いでございます。毎年、国道につきましては、北海道開発局で除雪作業をしておりますが、沿線の方々にご理解、ご協力をお願いしております。
 今年度につきましても、除雪作業にあたり国道沿線の皆様のご理解、ご協力を賜りたく、よろしくお願いいたします。
 最後の資料13頁です。大雪が予想される場合、天候が悪化しこれまで経験したことのないような暴風雪などの場合には、立ち往生などの可能性がありますので、不要不急の外出をお控えいただくようにというお願いと、どうしても外出しなければならない時には、このような備えをしていただく、あるいは、最悪立ち往生になってしまった時、救出を求める時、あるいは立ち往生で救助を待っている時の対応についても、資料13頁にまとめてお知らせしておりますので、この点もご理解いただけるよう、よろしくお願いいたします。
 以上が、1つ目の話題の説明になります。 

2.北海道開発局インフラDXの取組について

i-Snowの取組について

 2つ目の話題のi-Snowの取組についてご説明します。こちらも雪への対応の取組です。北海道開発局ではi-Constructionの取組の一環として、産学官民によるプラットホームを発足し、除雪現場の省力化に向けた取組を進めております。
 具体的には、ロータリ除雪車投雪作業の自動化と、吹雪時の映像鮮明化技術の検証を行っております。平成28年度から取り組んでおりますが、令和5年度の状況について、資料1頁と2頁でご説明します。
 ロータリ除雪車の投雪作業の自動化とは、自動運転ではなく、通常は2人乗って1人が運転、1人が操作を行いますが、これを1名体制にすることによって効率化を図ろうというものです。これは、準天頂衛星「みちびき」を活用した運転支援ガイダンスシステム等を使用しています。今年度は除雪装置自動制御付のロータリ除雪車を2台配備予定であり、深川・留萌自動車道に1台、知床峠に1台を予定しています。知床峠については昨年度網走側に1台配備済みで、今回羅臼側に1台配備し、2台体制となります。
 次に資料3頁の吹雪時の映像鮮明化技術についてです。左上の写真を見ていただくと分かるのですが、真っ白で何も見えないものが、鮮明化処理によってはっきりと見えるようになります。この技術を活用して運転支援を行うため、令和3年度から北海道開発局で配備しており、令和4年度末までに119台、今年度さらに約100台を追加配備する予定です。配備する中にはAIを活用したものもあり、映像で人を検知したり、車両を検知できるものもあります。
 続きまして資料4頁の凍結防止剤散布支援システムについてです。令和4年度までに合計10台を配備しております。凍結防止剤の散布に際して、事前に区間、散布量、散布幅等を登録することで自動散布することに加え、令和5年度はAIの活用により路面の画像からすべり摩擦係数を推定して、すべる場所に自動で散布するという試行を実施します。
 他にも除雪機械については、資料5頁のように様々な作業装置が付いたタイプがあり、自動化について検討を行っております。後ほどご説明しますが、「2024ふゆトピア・フェアin北広島」において、除雪機械を展示しますので、興味のある方はご参加いただければと思います。

河川堤防除草の自動化の取組~SMART-Grass~

局長会見
 3つ目の話題の「河川堤防除草の自動化の取組~SMART-Grass~」についてです。
 河川堤防は、法面が豪雨あるいは洪水流により浸食されるのを防ぐために、植生によって保護しています。堤防の表面が適正な状態であるか出水期前に毎年点検しておりますが、点検前には除草が必要です。北海道は面積が広く、河川の堤防延長・河川延長が非常に長いことに加え、泥炭層によって地層が非常に柔らかいことから勾配の緩い堤防を整備しており、このため法面が大きくなることから、堤防の除草面積は1万ヘクタール以上と広大な面積となっています。
 現在は、トラクターモア、ハンドガイド、ラジコン、肩掛け式などの様々な除草機1台に対し、基本的には1人以上で除草作業を行っております。 更に、支払い等に必要な刈り高検査、除草面積検査なども維持業者に人力で行っていただいており、これ自体に労力と時間がかかっています。
 このため、北海道開発局としては、草刈の自動化と計測の自動化を目標に取り組んでおります。令和2年度から取組を開始し、令和 3年度から令和4年度にデモ機を開発して精度の向上を図っております。開発に当たっては、ロボットトラクタ開発の第一人者である北海道大学野口教授にアドバイスを頂いているところです。当初は、自動運転でまっすぐに走ることもできませんでしたが、令和4年度実証試験では、かなりまっすぐに走れるようになり、速度もかなり向上してきています。
 デモ機は、外観は普通の草刈マシンをベースに、GPSのアンテナとカメラと自動制御のコントロールBOXがついているものです。自動化の要素技術は既にありますのが、除草機にセットしたところが新しいと思います。
 動画でも見ていただきたいと思いますが、今年度、省人化に向けて1人で2台をコントロールする実証実験を行い、おおむね1人で2台を管理できる状況となりました。
 今後、実際に除草作業を行っている施行業者に自動運転をしてもらう実証実験を行い、導入に向けての運用上の課題を抽出するとともに、操作指導や故障サポートなどの支援体制の構築を図っていきたいと考えております。
(説明動画を見ながら)
 今年の10月に石狩川の堤防で実施した状況です。2台の自動除草機が稼働しています。人は乗っておらず、堤防から人がリモートコントロールしています。
 2台の自動除草機が互いに自分の位置を把握しながら衝突しないよう除草作業を行っています。
 上空からの映像が出ました。映像は早送りしていると思うので、実際のスピードよりも早く映っています。

3.防災に関する取組について

令和5年度 北海道開発局総合防災訓練

 続きまして、4つ目の話題、防災に関する取組です。まず、今年度の北海道開発局総合防災訓練についてご説明します。
 今年度、防災ICTを活用した実践的な訓練を実施予定です。被害想定は、日本海溝の地震、青森県東方沖にマグニチュード9クラスの巨大地震が発生ということで、11月15日の午前中に実施する予定です。訓練内容は、地震と津波を想定し、本局、開発建設部、他の防災機関と連携して、防災ICTを活用した訓練を実施します。訓練に使う機器ですが、開発局の所有している災害対策用のヘリコプター「ほっかい」、それから移動型衛星通信車の「Car-SAT」、職員が操縦をいたしますけれどもドローンの映像配信訓練と、これらから得られる映像を関係する自治体の方々や防災機関に配信をいたしまして、映像を受け取るような訓練を実施します。訓練には、開発局の職員のほか、市町村の防災担当者の方にこの映像を確認していただくような訓練を実施することとなります。それでは、映像をご覧ください。
(映像を見ながら)
 最初に「ほっかい」の映像です。これは、今年の水防演習の時のものです。訓練時、丘珠空港からこのヘリが離陸し、室蘭、苫小牧、沙流川河口から二風谷ダムの上空を飛行して丘珠空港に帰還する飛行ルートを予定してございます。 途中、上空からの映像や音声の配信を行います。苫小牧からの映像が流れています。
 続きまして、「Car-SAT」ですが、「Car-SAT」はこのような形で、車の上に受信機がついておりますけど、札幌道路事務所月寒庁舎から出動します。映像では、国道230号が映っておりますけれども、訓練では国道36号を苫小牧方面へ走行し、映像と音声を発信します。
 訓練当日は取材も可能でございますので、ぜひお越しいただければと思います。

災害対応におけるドローン活用拡大の取組

 続きまして、5つ目の話題の「災害対応におけるドローンの活用拡大の取組」についてです。
 北海道開発局では、災害時の対応として、主にドローンを活用して、災害状況の迅速な把握と、災害状況調査の安全・効率化、この2つの観点から取り組んでおります。早く災害の状況を知るということと、実際に被災したものを調査する効率性を高めたいというところにあります。
 これを実際操縦するのは職員になりますが、職員の操縦者比率を高めるためにいくつか取組をしておりまして、令和元年からドローンの操縦者の育成を開始して、3年後には、これは北海道開発局内部の資格ですが、職員の無人航空機の操縦士資格を定めまして、各々の階級ごとにDID地区などの飛行可能行為を決めております。こういう細かいルールを定めて、技能に合わせて飛べる範囲が違うということです。現在は、ブロンズからゴールドまでで618名が操縦者資格を有する職員となっております。
 訓練も行っておりまして、プロの方に講師をお願いし、開発局の職員に全道から集まっていただいて、河川防災ステーションで実践的な訓練とか、あとは、飛んではいけないところ等、基本的なルールがございますので、そういうルールについても学習しております。映像をご覧ください。
(映像を見ながら)
 これはプロパイロットによる指導です。室内練習をしていて、細かいところを調整しながら操縦できるような訓練をしております。ドローンの目的で、先ほども被災状況調査というお話をしたのですが、具体的にはこれまでは被災したところをポールとかメジャーで測っているような状況であります。場所によっては非常に危ないところがあるわけですが、ドローンを使った写真撮影から、これは点群データになっているのですが、3次元の点群データに作成ができますので、こういうものを使って、測量が迅速にできることで、安全かつ効率的に少人数でできるということから、このような取組をしております。映像のとおり3次元点群データは点の集まりになっていますので、距離を計測する、ということであります。

4.完走者が選ぶ北海道「道の駅」ランキング2022

 6つ目の話題の「道の駅スタンプラリー完走者が選ぶ北海道道の駅ランキング2022」についてです。資料の最初に、北海道道の駅利用者数と登録駅数の推移がありまして、2022年は前年より増えているという状況です。スタンプラリー参加者もそれに比例して前年より10パーセント増という状況で、道の駅「スタンプラリー」にご応募いただいた方の5割の方が完走賞にご応募いただいており、道外からの参加者も増えているという状況です。
 完走している方々にアンケートを取った結果ですが、分野ごとにランキング1位をお知らせしますと、1つ目の道路・地域に関する情報提供が充実していたと感じた道の駅で「うとろ・シリエトク」、続きまして、2つ目、ゆっくり休憩できたと感じた道の駅「なないろ・ななえ」、3つ目、トイレがきれいだと感じたと4つ目の家族で訪れたい道の駅が「サーモンパーク千歳」です。結果だけになりますけど、5つ目の長時間滞在したい道の駅が先ほど言った「なないろ・ななえ」で、6つ目、再度訪れたい道の駅が「美幌峠」で、7つ目、冬に訪れたい道の駅が「流氷街道網走」、8つ目のいちおしの"おいしいもの"が「厚岸グルメパーク」でした。
 また、昨年からランクアップした駅ということで、先ほどご説明した項目ごとに、ランクアップしたところをピックアップいたしました。情報が充実していた道の駅「ニセコビュープラザ」、ゆっくりと休憩できた石狩の「あいろーど厚田」、トイレがきれい「あびら」、以下資料をご覧いただければと思います。この中で、リニューアルしたのが道の駅「留萌」と「おとふけ」ですが、リニューアル等をすると、関心が高まっているような状況です。
 今後も北海道開発局では、道の駅のさらなる魅力向上につながるような取組をしてまいりたいと考えております。なお、参考資料で、ランキング全体を載せておりますので、参考にご覧いただければと思います。

5.今後開催する主要なイベント等

2024ふゆトピア・フェアin北広島

 続きまして、7つ目の話題の「2024ふゆトピア・フェアin北広島」です。
 このふゆトピア・フェアは、昭和61年度から毎年開催しております。北海道と東北と北陸の3つの国交省内の地方支分部局で主催をさせていただいております。  
 北国の冬の課題の克服、冬を活用した地域づくり、雪寒地域の人々の工夫とか雪の魅力発信ということを目的に実施しております。北海道で開催するのは4年ぶりになります。北広島市を会場に、1月10日から11日の2日間開催します。オープニングセレモニー、ふゆトピアシンポジウム、ふゆトピア研究発表会、展示会、除雪機械展示会、技術的な話、あるいは、地域の皆様の活動報告等がふゆトピア研究会で行われます。除雪機械の展示も行いますので、興味のある方はどなたでも参加できますので、よろしくお願いいたします。
 シンポジウムにつきましては、概要を決定しておりまして、1月10日の14時から17時に実施されます。基調講演とパネルディスカッションで、基調講演は「(株)ZENSHINCONNECT」の代表取締役、杉谷さんにお願いしております。シンポジウムに参加されるメンバーの方は、資料のとおりです。

十勝川治水100年記念

 8つ目の話題の「十勝川治水100年記念」についてです。これは今年の春の記者会見の際に皆様に記念事業がある旨、お知らせしていたと聞いております。本日はその結果のご紹介です。
 今年は、大正12年に、十勝川の本格的な治水が始まって100年ということで、記念イベントを行うことができました。イベントは3つの構成でございまして、地元の方々、帯広の米沢市長を中心とした十勝川治水百年記念協賛会が主催した記念碑の除幕式、記念碑も地元の方々の有志で設置しております。続いて、記念式典がありました。国交省からは、こやり国土交通大臣政務官が参加されました。記念シンポジウムでは森崎博之さんに基調講演をいただいております。
 今年が100年目となり、偶然ですが、今年、気候変動に対応した河川整備計画に見直しました。新しい100年に向かって、地域で治水対策を推進ということで、シンポジウム等が行われております。

建設業の魅力発信!動画コンテスト

 最後の9つ目の話題になります。「建設業の魅力発信動画コンテスト」についてです。北海道開発局と北海道建青会で、建設業の魅力発信動画コンテストと題して、「伝えたい建設業の魅力」をテーマに建設業の動画を募集しております。
 昨年度から実施して、今年が2回目の開催です。まだ募集期間中で、締め切りが12月8日になります。個人、団体、企業、プロ、アマ、どなたでも参加いただくことが可能です。
 昨年度、27作品の応募があって、11作品に表彰したということで、今年も11月8日現在で、27件の応募状況です。まだ募集期間でありますので、引き続き、受付をしております。
 この取組を通じて、若い方に、建設業の仕事・ものづくりの魅力を感じていただきたいということで、将来の建設業を支える担い手の確保につながることを期待しております。

話題の説明は以上です。

質疑応答

局長会見
 (記者)
 大雪・暴風雪等への取組について、 今冬の新規で国道5号張碓峠での取組や日本道路交通情報センターと連携した取組を行うということですが、北海道では除雪に関して関心が高いので、局長からこうした取組を通じてどのような除雪を実現していきたいか、意気込み、思いのところ一言いただければと思います。

(局長)
 基本的には、冬期道路交通を確保したいというのが除雪作業の目的ですので、 私ども北海道開発局は国道を管理しておりますから、国道の冬期道路交通を確保したいというのが、目的です。一方で、気象状況においては、なかなかそれがかなわない場合もあります。話題の説明の中でもお話しましたが、場合によっては、生命に関わるような、大規模な渋滞、あるいはスタック等が生じる場合もありますので、私ども一生懸命頑張りますが、そのような場合には、事前に躊躇なく通行止めをさせていただこうと思っております。ご不便をおかけするかもしれませんけれども、やはり命に関わる問題だと認識しておりますので、この点につきましては、皆様のご理解、ご協力をいただきたいと考えております。

(記者)
 i-Snowについて、今冬から深川・留萌自動車道で自動投雪作業を開始するということですが、通行止めの時間中に行うのでしょうか。

(局長)
 はい。自動車専用道で自動投雪作業を行うのは、一般道と比べて交通が管理しやすい、やりやすいということです。

(記者)
 実際に車が走っている最中に一般道で自動投雪作業を行うことは、まだ技術的に難しいということなのでしょうか。

(局長)
 はい。

(記者)
 今年の春は知床で自動投雪作業をやって、この冬は深川・留萌自動車道ということですけれども、今後の展開として、例えば、一般国道だとか、他の高規格道路だとか、どういう見通しでどういうふうに広げていきたいと考えているのでしょうか。

(局長)
 平成28年から取組を始めて、技術的にはある程度確立できたのですが、 これから実際に運用に当たっていろいろ考えなければならない課題も出てくると思います。そういう意味で、制御しやすい高規格道路で、実施してみて、課題を抽出して、それから次の展開ということになると考えております。

(記者)
 一般道での運用はまだ当面先になりますか。

(局長)
 そうですね、ようやく高規格道路で今年からチャレンジしますので、その結果も踏まえて、考えていきたいと思います。
局長会見
 (記者)
 国道5号張碓峠の新規に開始されるパッケージについて、CCTVカメラの監視強化について、具体的にどれぐらいの強化を行うのでしょうか。

(局長)
 これまで画面をスクロールしながら監視していましたが、これからはスクロールではなくて、個々の画面をちゃんと見ていくということになります。

(記者)
 パッケージ03の除雪車の事前配備ということですけれども、国道維持、委託業者が、 例えばCCTVのその状況に基づいて、本局や開建から、業者に指示をされて、そこで業者が事前に配備に行くというようなことでしょうか。

(局長)
 路面の状況もそうですけど、天候の状況、データもあり予測もありますので、そういうことを踏まえて、必要があれば業者にお願いするというかたちになります。

(記者)
 緊急開口部の活用について、これは既に訓練はされているということなのですが、別の場所でももう既に実績があるようなことなのか、それとも、今回、新規パッケージに伴って初めてでしょうか。

(局長)
 除雪ということにおいては、これが初めてだと思います。

(記者)
 今回、この新しいパッケージをご用意されましたが、これはもうずっとこれからこの体制で、国道5号張碓峠については続けていくということでしょうか。

(局長)
 昨年の経験を踏まえて、今冬、これでやってみようということで、今冬の状況も踏まえて、見直すべき点があれば見直す、ということになろうかと思います。

(記者)
 道の駅ランキングの関係ですが、完走者の方も、過去10年で最も多いそうですが、道の駅は地域の活性化とか、そういったところもあると思うのですけれども、改めて、道外からも訪れていると思うのですが、それについてどういうふうにお考えになっているのか、お聞かせください。

(局長)
 道の駅は、地域の情報発信、いろいろな役目を担っていると思います。そんな中で、道外からも来ていただけるということは、道の駅に関係するものとしては喜ばしいというか、良い方向に進んでいると思っています。

(記者)
 本日の話題とは別ですが、物流の2024年問題で、北海道開発局でも中継輸送の実証実験をかなり進めていて、冬期間での実証実験も今後行う予定があると思いますが、広い北海道で物流の確保に向け、北海道の物流関係の課題であったり、中継輸送とか、どういう方向で今後強化していきたいか、局長のお考えがあればお聞かせください。

(局長)
 開発局としては、北海道総合開発計画の中でも食と観光ということを目的として取り組んでおりますが、そのうちの食については物流が非常に大きな要素だと思っております。物流、要は運んでいかないと、農水産品は消費地に出せない、商品化できないので、そこを円滑に実施するということは非常に重要だと思っております。
 2024年問題もありますけれども、物流を、ネットワークを維持するということが大事ですので、物流業者さんと連携して、我々ができる部分については協力していきたいということで、今回も、道の駅や除雪ステーションなどを活用して物流業者と連携して実証実験をしているのが今の状況です。まだ、実証実験中ですので、実験結果がまとまりましたら、お知らせができると思います。

※ この文章は、読みやすいよう、重複した質疑内容や言葉遣い、明らかな言い直しなどを整理した上、作成しています。(文責:開発監理部広報室)

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