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明治43年頃-産業3【札幌開発建設部】治水100年

石狩川流域誌

明治43年頃(明治43年~昭和34年頃) 5産業

  • タイトル

石狩川の水源の森が大きな被害

洞爺丸台風と森林被害
昭和29年9月26日、鹿児島県に上陸した台風15号は猛烈なスピードで北上をつづけた。暴風雨半径300km以上の「強い大型台風」に成長して北海道を直撃。函館湾では青函連絡船『洞爺丸』はじめ4隻を沈没させ、犠牲者は1,139名にのぼるなど、世界で3番目の規模の海難事故になった。
台風15号は、北海道の豊かな森林をもなぎ倒し、その被害は林業史上にも前例をみないほどになった。
とくに層雲峡地帯の被害は大きく、老齢なエゾマツ・トドマツなど針葉樹が大量に倒された。全道の風倒木は約2,600万m3で、一年の伐採量の約3倍、森林面積の約14%にあたり、石狩川の水源かん養機能への影響が心配された。
大量の風倒木を運ぶために、大型トラックが通行できる林道が山林奥地まで増設された。このため、全国から林業機械と運転技術者が集められ、結果的に林業の機械化につながった。機械化にともなって、専業労働者の増加も予想された。皮肉なことに、層雲峡が位置する上川町の人口は、風倒木処理でピークになった(その終減少)。
被災地には、トドマツを中心に大規模な植林が行われた。 
*参考資料/新北海道史第六巻通説五、防災システム研究所「台風災害」より
  • 台風15号による国有林の被害
  • 洞爺丸台風で大きな被害にあった層雲峡の原生林 洞爺丸台風で大きな被害にあった層雲峡の原生林(「水害」より)

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