明治43年頃:石狩川右岸流域-洪水実績【札幌開発建設部】治水100年
石狩川流域誌 支川編
明治43年頃(明治43年~昭和34年頃) 石狩川右岸流域 洪水実績
すべてを奪う水害の脅威(洪水体験談や新聞報道から)昭和7年の洪水

わたしは大正3年にここ沼の端で生まれました。祖父母は石川県から集団で入植したため、近くには石川県出身の家が多くありました。今のように農業機械があるわけでもなく、祖父母や両親は近所の人達とお互い助け合い、ともに苦労して畑を切り拓いたということです。
とくに苦しかったことといえば、何といっても昭和7年から2年続いた洪水のことです。畑も何もかも水浸しになり、村全体が川のようでした。このときは、作物による収入もなく大変な年でした。
(昭和7年8月から9月にわたって8回も豪雨がつづき、湛水は9月中旬までつづいた。当別川、夕張川、豊平川など支川も大幅に増水して氾濫した)
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昭和7年 石狩川の浸水実績図
(捷水路)