8 篠路第2捷水路【札幌開発建設部】治水100年
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石狩川治水に係わる主な事業
8 篠路第2捷水路
石狩川で一番はじめに通水した捷水路
当別捷水路上流、篠路第2捷水路の工事は大正8年から着手された。浚渫船千葉号や第2安治川丸が投入され、陸上掘削(エキスカベータ)との両輪で、新水路の掘削は進められた。なお、大正10年の掘削土は、現在の札沼線鉄道橋上下流の堤防に利用された(当別太築堤)。
篠路第2捷水路は長さ917m、1区のなかで短く、いちばん土量が少ないことから、着工から2年3ヶ月を経た大正10年に通水した。ここに石狩川捷水路第1号が誕生したのだ。事業報文の序文には、「就中当別太屈曲部の開通を見るに至り治水事業成功の域に其一歩を印すを得たり」とあり、その感激はひとしおだったことがうかがえる。
また、篠路第2捷水路に隣接してつなげられたのが篠津第1捷水路で、第2にひきつづいて大正12年に通水した。今、篠路第1・第2捷水路周辺では、当別川合流部の石狩川右岸地点を、かつての湿原環境などを再生する「石狩川下流当別地区自然再生事業」が市民参加で進められている。将来が楽しみな空間でもある。
篠路第2捷水路は長さ917m、1区のなかで短く、いちばん土量が少ないことから、着工から2年3ヶ月を経た大正10年に通水した。ここに石狩川捷水路第1号が誕生したのだ。事業報文の序文には、「就中当別太屈曲部の開通を見るに至り治水事業成功の域に其一歩を印すを得たり」とあり、その感激はひとしおだったことがうかがえる。
また、篠路第2捷水路に隣接してつなげられたのが篠津第1捷水路で、第2にひきつづいて大正12年に通水した。今、篠路第1・第2捷水路周辺では、当別川合流部の石狩川右岸地点を、かつての湿原環境などを再生する「石狩川下流当別地区自然再生事業」が市民参加で進められている。将来が楽しみな空間でもある。
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上流に札幌大橋と石狩川鉄道橋
(石狩川開発建設部)
明治43年頃
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水中から新水路を掘削する浚渫(しゅんせつ)船「千葉号」
(札幌河川事務所蔵)
所在地
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札幌市北区篠路町福移