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18 モエレ沼遊水地【札幌開発建設部】治水100年

石狩川治水に係わる主な事業

18 モエレ沼遊水地

じつは治水機能を持つ大地の彫刻

イサムノグチが設計し、札幌を代表する観光地のひとつになった「モエレ沼公園」。モエレ沼はこの自然公園のシンボルだが、洪水時に洪水を溜め込む治水施設「遊水地」であることは、あまり知られていない(篠路新川・モエレ遊水地)。
モエレ沼は豊平川の蛇行でつくられた河跡湖(三日月湖)で、以前から遊水機能を持っていたが、総合治水対策特定河川事業のなかで、遊水地をさらに拡大する積極的な整備が昭和57年から進められた。これは、急激な都市化で保水・遊水機能が低下し、たびたび洪水被害を受けている札幌北部の市街地を対象に、国・北海道・札幌市が連携して総合的に治水対策を進める(伏籠川流域)。
モエレ遊水地の掘削で生じた土砂は周囲の築堤に使われ、残りは札幌市が計画するスポーツとレクリエーションのための水郷公園構想に活かされることになった。以前は、燃えないゴミなどの埋立地だったのだ。モエレ沼のおだやかな流れに包まれた壮大な大地の彫刻は、地域の安全を守り地域を再生させた画期的施設でもある。
  • イサムノグチ設計ガラスのピラミッド イサムノグチ設計ガラスのピラミッド
開拓初期
  • モエレ沼はむかしの豊平川 モエレ沼はむかしの豊平川

    (石狩川開発建設部蔵)

所在地
  • 札幌市東区モエレ沼公園 札幌市東区モエレ沼公園

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