38 茂漁川【札幌開発建設部】治水100年
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石狩川治水に係わる主な事業
38 茂漁川
素顔の水辺づくり
昭和25年からの朝鮮戦争の時、アメリカ軍は札幌、北広島、恵庭、千歳に点在する「北海道大演習場」で訓練を行った。この訓練で、恵庭の市街地を流れる漁川の支川・茂漁川などが荒廃したため、30年代に防衛庁の補助事業として、三面張りの防災工事が行われ、直線化した水路になった。その後、急速な市街化で治水安全度は低下し、度重なる洪水被害もあって、昭和61年から河川改修が行われた。川づくりはまちづくりと一体に行われることになり、行政と学識者、地域住民が参加して整備計画がまとめられた。茂漁川は平成2年、「ふるさとの川モデル事業」の認定を受け、「素顔の水辺づくり」をテーマに整備が進められ、平成9年に完成した。
水中にバイカモが可憐な花を咲かせ、水際まで緑がつづく変化に富んだせせらぎは、「まるでヨーロッパのよう」と賞賛の声がたえない。地域の誇りとして、住民が自主的にゴミ拾いをするなど、絵になる風景を創り出すとともに川を愛でる心も育んでいる。平成19年度「土木学会デザイン賞2006」優秀賞を受賞。
水中にバイカモが可憐な花を咲かせ、水際まで緑がつづく変化に富んだせせらぎは、「まるでヨーロッパのよう」と賞賛の声がたえない。地域の誇りとして、住民が自主的にゴミ拾いをするなど、絵になる風景を創り出すとともに川を愛でる心も育んでいる。平成19年度「土木学会デザイン賞2006」優秀賞を受賞。
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ヨーロッパを思わせる風景
(北海道蔵)
昭和55年頃
所在地
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恵庭市中島町~幸町