55 幾春別川新水路事業【札幌開発建設部】治水100年
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石狩川治水に係わる主な事業
55 幾春別川新水路事業
旧美唄川を一緒に 流す抜本的な対策
幾春別川は、昭和24年に捷水路が通水して幌向川と切り離されたが、幾春別川と旧美唄川が流れる流域は軟弱な泥炭湿地が広がる低平地帯で、まちのなかで堤防が一番高いという状況だ。このため、大雨が降ると石狩川の水位の方が高くなり、低平地の全域が浸水した。
また周辺は岩見沢市と三笠市の市街地が広がっているため、河道を大幅に拡げることはむずかしかった。
幾春別川の抜本的な治水対策は、旧美唄川を幾春別川に合流させる新水路をつくり、石狩川への合流点を3.8キロメートル下流に移すことになった。新水路の工事は平成3年からはじまり、平成17年に幾春別川が通水、翌18年には旧美唄川が幾春別川に注がれ、長い間苦しめられた住民悲願の新水路が完成した。とくに旧美唄川の水位が大きく低下した。新水路はゆったりとした丘陵堤が施工され、上流には825mのたっぷ大橋(岩見沢大橋)が石狩川に架けられた。旧美唄川と幾春別川の合流点には「岩見沢市北村地区河川防災ステーション」も完成し、水害に強いうえに眺めのよい壮大な河川空間が誕生した。
また周辺は岩見沢市と三笠市の市街地が広がっているため、河道を大幅に拡げることはむずかしかった。
幾春別川の抜本的な治水対策は、旧美唄川を幾春別川に合流させる新水路をつくり、石狩川への合流点を3.8キロメートル下流に移すことになった。新水路の工事は平成3年からはじまり、平成17年に幾春別川が通水、翌18年には旧美唄川が幾春別川に注がれ、長い間苦しめられた住民悲願の新水路が完成した。とくに旧美唄川の水位が大きく低下した。新水路はゆったりとした丘陵堤が施工され、上流には825mのたっぷ大橋(岩見沢大橋)が石狩川に架けられた。旧美唄川と幾春別川の合流点には「岩見沢市北村地区河川防災ステーション」も完成し、水害に強いうえに眺めのよい壮大な河川空間が誕生した。
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幾春別川(左)と旧美唄川(右)を一緒にして石狩川へ
(岩見沢河川事務所蔵)
現在
- 新水路ができる前の状況
所在地
- たっぷ大橋左岸から下流