61 砂川遊水地【札幌開発建設部】治水100年
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石狩川治水に係わる主な事業
61 砂川遊水地
治水と親水を両立した 先進的な治水施設
砂川捷水路(昭和44年)の通水で、切り離されたS字蛇行のうち、砂川市に残された河跡湖(三日月湖)は、壮大な治水と親水の空間に生まれ変わる。
昭和56年洪水が発生し、翌57年に石狩川水系工事実施基本計画が改定され、石狩川中下流部の治水対策の柱に、北海道初となる遊水地計画が盛り込まれた(昭和62年~平成7年)。遊水地は、石狩川が増水した時に川の水や(外水)、市街地の川に流れ込む前の水(内水)を一時的に溜め込む巨大な水がめで、川の水位が低くなってから川に流す。ふだんから水を湛えた遊水地は、市街地に隣接する好アクセスで、砂川市が多目的に利用するため整備した。その財源の一部は、遊水地から掘削された土砂を販売した利益が活用され、100haの水辺は夏はボートなどの帆や艇が、冬はワカサギ釣りのテントが彩り、白鳥も羽を休める。遊水地にはパンケ歌志内川などが流れ込むため、樋門を設置した。また遊水地の管理と操作を行う管理棟も設置。各施設のデザインは統一され、まるで中世ヨーロッパの城を思わせ、異空間に誘ってくれる。
昭和56年洪水が発生し、翌57年に石狩川水系工事実施基本計画が改定され、石狩川中下流部の治水対策の柱に、北海道初となる遊水地計画が盛り込まれた(昭和62年~平成7年)。遊水地は、石狩川が増水した時に川の水や(外水)、市街地の川に流れ込む前の水(内水)を一時的に溜め込む巨大な水がめで、川の水位が低くなってから川に流す。ふだんから水を湛えた遊水地は、市街地に隣接する好アクセスで、砂川市が多目的に利用するため整備した。その財源の一部は、遊水地から掘削された土砂を販売した利益が活用され、100haの水辺は夏はボートなどの帆や艇が、冬はワカサギ釣りのテントが彩り、白鳥も羽を休める。遊水地にはパンケ歌志内川などが流れ込むため、樋門を設置した。また遊水地の管理と操作を行う管理棟も設置。各施設のデザインは統一され、まるで中世ヨーロッパの城を思わせ、異空間に誘ってくれる。
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ヨットレースも行われる
(砂川市蔵)
昭和55年頃
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ふだんは広大なまちのオアシス
(滝川河川事務所蔵)
所在地
- 砂川市オアシス