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令和6年4月17日局長記者会見

記者会見内容

令和6年4月17日局長記者会見の内容

1 北海道総合開発計画の推進について
 ・ 「第9期北海道総合開発計画」キックオフミーティング
 ・ 令和6年度北海道開発局事業概要

2 将来の北海道開発行政を担う人材の確保

3 北海道開発局インフラDXの取組について
 ・ XAI(Explainable AI)による道路附属物点検の高度化
 ・ AI/Eye Riverの取組(新技術活用による点検業務等の省人化)
 ・ 除雪現場の効率化に向けたi-Snowの取組について

4 令和5年度の大雪・暴風雪対応の取組

5 北海道開発局 現地支援活動状況~令和6年能登半島地震~

6 国道230号定山渓拡幅 4車線開通後の整備効果について ほか
 ・ 国道230号定山渓拡幅 4車線開通後の整備効果について
 ・ ドライブ観光・サイクルツーリズムの取組


会見日時・場所

令和6年4月17日(水曜日) 11時00分~11時50分
札幌第1合同庁舎15階 特別会議室

配布資料

説明動画

1.AI/Eye Riverの取組(新技術活用による点検業務等の省人化)
2.除雪現場の効率化に向けたi-Snowの取組について

冒頭:挨拶

冒頭局長あいさつの様子
 本日はお忙しいところお集まりいただき、大変ありがとうございます。
 例年のとおり、4月の記者会見を開催します。本日は、6項目10の話題についてご説明したいと思います。新年度となり、今年度取り組むべき主な課題、主なテーマ、昨年度に取り組んだものの振り返りについて説明をします。それでは、どうぞよろしくお願いします。

1.北海道総合開発計画の推進について

「第9期北海道総合開発計画」キックオフミーティング

  既にご案内の通り、第9期北海道総合開発計画が3月12日に閣議決定されました。内容については、既にご存じの方もいるかもしれませんが、高い食料供給力、魅力的な観光資源、豊富な再生エネルギーを有する北海道の存在が期待され閣議決定されたと考えています。
 来週4月24日、14時から16時半にアスティホールで第9期計画の推進にあたり、キックオフミーティングを開催します。コーディネーターとして小谷様、パネリストとして小金澤様、真弓様、丸谷様、森崎様にご参加いただきまして、北海道の未来について議論を交わしていただきたいと思っています。
 プログラムですが、北海道総合開発計画をまとめていただいた計画部会長の真弓様に基調講演をしていただいた後、パネルディスカッションを開催します。
 まだ空席がありますので、お時間のある方はぜひご参加いただければと思います。
 また、本日から札幌第1合同庁舎1階で、第9期計画のパネル展を実施しています。1階のホール南側で、パネルの展示と映像を流していますので、そちらもぜひお立ち寄りいただければと思います。

令和6年度北海道開発局事業概要

 今年6年度の北海道開発局の事業概要をまとめています。
 資料の22ページに今年度新たに着手する事業と完成・供用が予定されている事業について一覧にしています。
 道路事業では、北海道横断自動車道(根室線)本別~釧路の阿寒インターチェンジ~釧路西インターチェンジなどが年度内に開通する予定です。
 新規では、十勝の糠平ダム再生事業において治水機能増強検討調査などを新たに着手することになっています。
 供用・完成につきましては、その時々で報道発表により皆様にお知らせします。

2.将来の北海道開発行政を担う人材の確保

 将来の北海道開発行政を担う人材の確保ということで、第9期北海道総合開発計画についてもお話しましたが、これらを担う人材が必要であり、人材の確保にも努めているところです。北海道開発局の今の状況ですが、職員、非常勤の方等を含めて大体5,000人ぐらいが働いており、社会資本の整備・維持管理、災害時の防災・災害対策、地域の振興等を担っています。
 北海道開発局の人口ピラミッドが資料2枚目のグラフを見ていただくと分かるとおり、30代の部分がくびれています。これは、国の行政改革の中で、北海道開発局についてはこの期間に採用停止、抑制期間がありまして、このような形になっています。
 ただし、2012年度から採用を再開しておりまして、最近は随分と若い人も増えています。来年度は、最近では多い数になりますが、事務と技術を合わせて220人の職員の採用活動を予定しています。
 また、このグラフでは、オレンジが女性、青が男性です。特に女性技官は、昔は非常に少なかったですが、最近は女性の方にも比較的多く就職先として選んでもらっています。そのような状況ですので、技術系の女性職員の採用拡大にも取り組んでいきたいと思っています。
 今年の4月1日の人事で、北海道開発局で初の女性の開発建設部長が誕生しまして、女性の方の活躍の場がどんどん広がっていますので、ぜひ女性の方にも北海道開発局を選んでいただきたいと思っています。資料3枚目のグラフでは、採用抑制期間が2006年度から2013年度くらいまでありまして、この期間で採用できなかったところが先ほどの人口ピラミッドのくびれになっています。
 一方で、採用環境が厳しいことは、民間企業様も含めて同じだと思っています。人口減少の中で非常に厳しい状況となっていますが、若い方にも選んでいただけるように、ワークライフバランスに留意した働き方改革も進めていることもお伝えしていきたいと思っています。企業様でも行っていると思いますけど、フレックスタイム制の導入で子供さんの送迎、習い事も可能になります。また、テレワークはコロナ禍の影響もあり、かなり定着しましたし、Web会議等のシステムも整っています。
 子育て支援では、産休、育休の取得もしやすい環境にということで、育休につきましても、女性は100パーセント、男性の7割程度が取得しているのが現状です。
 また、フリーアドレスの推進により、職員が自由に仕事をする席を選ぶことでコミュニケーションが活性化できるような取組も進めています。
 さらに、学生さんのお話を聞くと、SNSを使って情報入手しているという話も聞いていますので、Instagram、X(旧Twitter)、YouTube、LINE等も使っております。Instagramについては手作りで、職員が自ら出演し北海道開発局の職場環境等についてもお伝えしているところです。
 このように今年度の採用活動に取り組んでいきます。

3.北海道開発局インフラDXの取組について

 続きまして、北海道開発局のインフラDXの取組について、3点ご説明します。

XAI(Explainable AI)による道路附属物点検の高度化

 まず1点目について、これは本日発表しますが、AIによる道路附属物点検の高度化に取り組んでいます。北海道大学大学院情報科学研究院長谷山先生の研究室と共同して取り組んでおり、その結果につきましては、来週4月26日に長谷山先生と私とご説明の機会を設ける予定です。
 簡単にご説明しますと、北海道開発局で約6,900キロの道路を管理していますが、そこには約24万基の道路附属物である矢羽根や標識や照明といったものがあります。これらの施設は法定で5年に1度点検を行うこととなっており、その数が24万基ということで、非常に膨大な時間と労力を要します。
 人手不足が心配される中で、この点検業務そのものを高度化・効率化するというのが喫緊の課題となっています。この点検をどうやっているかと言いますと、実際に技術者が現地に行き、近接目視で構造物の状況を確認しています。
 技術者が高所作業車などを使いながら、近接目視をして点検結果をまとめ、点検結果に応じて、早く直さなければいけないものは早く直す、しばらく様子を見るものは様子を見るとしています。その点検現場で撮った写真と技術者が点検した点検結果のデータが我々にストックされています。このデータを北大に提供しまして、北大でお持ちのAIに技術者のノウハウを学習してもらいます。
 このAIの学習が終わりますと、ドローンで標識等を撮影し、データをこのAIに送って、技術者の点検のノウハウを学んだAIが結果を出してくれる、そのような研究を実施しているところです。現時点の成果につきましては、来週26日午前中に、本日と同じこの会場で長谷山先生とともにご説明します。
 当日は戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)で北海道大学が取り組んでいる内容についても長谷山先生からご説明があります。

AI/Eye Riverの取組(新技術活用による点検業務等の省人化)

AI/Eye Riverの取組
 2点目は河川の話です。河川の状況も先ほどの道路と同様でありまして、延長約1,850キロに及ぶ河川を管理しております。その中には法令で点検が義務付けられている構造物があります。
 本日は、Smart Glassというメガネを使った新しい点検のやり方について取り組んでいますので、そのご紹介です。
 まず、現状の点検は、経験豊富な技術者が目視で点検し、その目視した結果を記録していく作業が大変多いということです。ある程度熟知している者でなければ目視点検は難しく、熟練した技術者に育成するまでに時間がかかるということで、将来において、技術者が不足する中で、いかに効率的にその点検作業を実施するかというのが大きな課題となっています。
 今回の実証実験では、あまり経験のない技術者がSmart Glassをかけて現場に行き、遠隔地にいる経験豊富な技術者の支援を受けながら点検をするというやり方を実験しています。
 そして、点検記録等もこのSmart Glassの音声認識で記録される仕組みです。具体的に動画を見ていただきます。経験が十分でない技術者が、現地に行ってこの2次元バーコードを読むと、点検記録表がSmart Glassに映りますので、あとは遠くのオフィスにいる熟練技術者の支援で点検をして、その結果を音声で記録していくことが確認できます。
 そのほかダムの操作についても、操作パネルを操作する際、経験の浅い職員の場合、すぐには操作をできないということで、経験豊富な職員が遠くのオフィスからこのSmart Glassをかけた職員に指示をして操作を行う取組も実験しております。
 これらを活用することによって、作業ができることが分かってきましたので、ネットワークセキュリティの確保やWi-Fi環境の整備等が今後の課題となっています。

除雪現場の効率化に向けたi-Snowの取組について

i-Snowの取組について
 3点目はi-Snowの取組です。これは昨年11月の会見でもご説明しましたが、背景としては先ほどの話と同様、人手が不足する中で除雪作業をいかに効率化するかということです。これまでの除雪作業は普通2人体制で、除雪車両の運転と除雪作業装置の様々な操作、位置把握、安全確認を行うものですが、これを準天頂衛星とガイダンスシステムにより、除雪作業装置の操作は自動で行い、1人が車両の運転を行う1人体制にすることで生産性を倍にする取組です。令和5年度は予定どおり深川留萌自動車道に1台、そして知床峠にはこれまでも1台ありましたがさらに1台追加して、合計3台の実働配備をしています。
 動画は知床峠の除雪作業でありまして、映像では道路がどこにあるか分からない雪原の中をこの除雪車が自分の位置を把握して1人乗りで除雪作業をしているところです。これは衛星を使って自車の位置を把握して、自車の位置とこの道路の幅との関係を掴みながら行っているものです。このシステムが無い場合はどうしているかというと、雪原ですのでGPSを使って道路の除雪する位置を決めて、その後ある程度までバックホウで啓開をしてからさらに2人乗りの除雪車で作業をしているのですが、このシステムを使えば、映像のように準備することなく、除雪車両が作業に着手できるため、作業効率はかなり上がっています。開通に向けて現在も鋭意作業しているところです。

4.令和5年度の大雪・暴風雪対応の取組

 令和5年度の大雪・暴風雪対応の振り返りと、取組の状況です。
 この冬も低気圧等により、19路線の国道で51回、905時間の通行止めを実施し、これにより交通への影響がありました。経年で見ますと、一昨年と同じぐらいの規模で通行止めの回数と時間が記録されています。また、時期についても、例年と同様1月下旬が非常に多い状況でした。
 今年の積雪と気温の状況は、皆様も体感されていると思いますが、2月はかなり暖かかったですが、3月には寒い日が続きました。
 積雪も2月の暖かい時期には解けましたが、3月には積雪があり、全道的には2月から3月は降雪が少なめだったと思いますが、場所によっては多く降っています。
 まず、札幌近郊で国道5号張碓峠の事例があります。ここは、令和4年度に48時間降雪量が49センチの記録的な大雪により通行止めを行いました。
 令和6年1月7日から8日に統計開始以来最大となる48時間で81センチの記録的な大雪となりました。
 令和4年度の通行止めの反省を踏まえて、5つの取組を実施することとし、この内、CCTVの監視強化、情報板による通行止め情報のきめ細かな提供、除雪車の事前配備、そして巡回除雪の実施等を行いました。
 なお、高速道路の開口部から緊急的に車を出入りさせる事も予定していましたが、今回は実施しませんでした。
 雪は非常に多かったため、高速道路は通行止めを実施しましたが、この4つの取り組みを行い、一般道は通行止めを実施しませんでした。
 他にも非常に雪が集中した地域がありましたので、ご説明します。
 まず、昨年12月18日から19日にかけて留萌市で、統計開始以来最多となる24時間78センチの記録的な大雪になりました。北海道開発局としては、小型除雪車の貸出しや、交通整備員の手配も支援しています。雪捨て場の場所が、市街の外れの方のため、市街部を集中除雪して雪捨て場に運べるよう支援をしました。
 また、国道37号豊浦町も24時間78センチという記録的な大雪となりました。国道37号でスタック車両35台が発生し、除雪ドーザの牽引による救出を行いました。
 続きまして、宗谷の暴風雪について、国道2路線5区間、総延長118.9キロの通行止めを実施しています。写真のとおり、吹雪で車線が埋まって閉塞している状態のため、通行止めを実施し除雪を行いました。
 国道334号羅臼町で雪崩が起きたとの報道もありましたが、こちらも統計開始以来最大となる24時間67センチの記録的な大雪で、表層雪崩が発生しました。北海道開発局では除雪、雪崩処理等を早急に実施して速やかな交通確保に取り組みました。
 また、(公財)日本道路交通情報センターと連携して道路情報をリアルタイムに提供し、特に外出を控えることや迂回路への協力依頼などをしています。ラジオ放送で326回実施しています。
 また、NEXCO東日本と連携し、大雪・猛吹雪による交通障害が予想される場合は、注意喚起や出控えを呼びかけるための記者発表を5回実施しています。
 その他、SNSを使ってプッシュ型の情報発信をしており、5.2万インプレッションがあり、広く道路利用者の方にご利用いただいていると思われます。

5.北海道開発局 現地支援活動状況~令和6年能登半島地震~

 能登半島地震の支援の状況をご説明いたします。
 地震の概要については、1月1日の午後16時10分にマグニチュード7.6、最大震度7の地震が発生しました。石川県で245名の方がお亡くなりになり、まだ断水している地域もあります。亡くなられた方にお悔やみ申し上げます。また、避難された方にお見舞い申し上げます。
 北海道開発局には、国交省の道路、河川、上水道等のTEC-FORCEと、農水省の農業施設関係のMAFF-SATの2つの部隊があります。この2つの部隊の一員として職員を石川県、富山県に派遣して、災害復旧支援をこれまで行ってきました。
 TEC-FORCEは総括、砂防、河川、上水、港湾で469人・日。MAFF-SATは農業用施設、集落排水は農村地帯の下水道の調査と、地すべり調査で366人・日の派遣をしています。なお、MAFF-SATの方は、現在も派遣中です。
 派遣場所は能登半島の被災地と、新潟の北陸地方整備局の本局にも総括班として派遣をしています。
 派遣の様子は報道等もしていただきましたので、省略します。
 実際の業務として、総括班は様々な部隊や地域との要望調整を行い、今回半島での被害ということで宿泊先の確保が難しかったため、各地方整備局で待機支援車を派遣していましたが、その調整等も担っていました。
 また、港湾では、港湾の復旧に向けた設計及び積算業務の支援を行っています。
 砂防は66箇所の被害調査を行い、その結果を地元の市町へ手交しています。
 建設コンサルタンツ協会北海道支部と連携し、これまで以上にドローンやレーザー距離計などのICT機器を活用し調査を行っています。
 河川は9河川の調査をして、北陸地方整備局へ引き継ぎました。
 今年度から上水道の業務が厚労省から国交省に移っています。被災は昨年度でしたが、長引くことが想定されていたため、昨年度中から上水についても現地に派遣しています。日本水道協会地方支部(関西・中部)と復旧作業箇所で情報収集を実施しました。
 また、協定を結んでいる(一社)建設コンサルタンツ協会北海道支部の方にもご協力をいただきました。
 続きまして、MAFF-SATについて、農業用水施設が被災し用水管路の離脱や破損、液状化による沈下等の被害がありましたので、被害状況調査をしています。
 また、農業集落排水施設被害調査について農村地域における下水道について、各府県土地改良団体連合の職員とともに調査を実施し、石川県土地改良団体連合に調査結果を報告しています。
 現地は非常に厳しく、車で行けない場所や積雪で道路が壊れていることが分からない場所もあり、これまでの経験の中でも非常に厳しい現場だったのではないかと思います。加えて、積雪地帯の冬期ということで、降雪もあり非常に厳しい状況であったと思われます。
 活動報告も、マスコミの皆様にご報告し、ホームページやX(旧Twitter)でも発信しました。

6.国道230号定山渓拡幅 4車線開通後の整備効果について ほか

国道230号定山渓拡幅 4車線開通後の整備効果について

国道230号定山渓拡幅
  国道230号の定山渓拡幅につきまして、昨年、4車線通行が可能となりましたので、それの整備効果についてまとめました。場所は、札幌から定山渓温泉に向かう区間であり、延長2.8キロを昨年3月24日に4車線として開通しました。写真を見ていただけると効果が分かるかと思いますが、整備後は渋滞が解消しています。
 これを数字で表すと資料3枚目のようになり、最大渋滞長が、整備前が2キロだったのが、整備後には無くなりました。また、ゴールデンウィークやお盆の時期、秋の紅葉シーズンについて、整備前後で交通量と渋滞を確認・比較したものがこの図でして、渋滞は全ての時期で無くなっています。一方、交通量は増えているということで、スピードがおおよそ3倍に上がっています。これに伴い、札幌から定山渓の方にバスが走っていますが、定時性が保たれており、整備前にはおおよそ44分から81分、この差が37分あり、なかなか時間が読めなかったのが、整備後、42分から65分で、差が23分ということになり、比較的時間が読みやすくなっています。実際、バス事業者の皆様にご意見をお伺いしますと、おおむねダイヤどおりに運行できるとか、走行性が確保されているという声を聞いています。
 他にも、消防の方、バス事業者の方、農業協同組合の方、ホテルの従業員の方等にお話をお聞きしていますが、おおむね良好なご意見、また、町並みが綺麗になっているというようなご意見をいただいています。今回開通したのが、定山渓の区間になりますが、昭和50年代から事業を実施しています。所要時間は、平成4年の石山バイパスと藤野拡幅が終わった平成4年では、おおよそ99分掛かっていました。その後、事業を実施し、令和5年では49分となり、短縮効果50分と、かなり効果が大きいのではないかと思います。
 ぜひ国道を使って定山渓の方にアクセスしていただければと思います。

ドライブ観光・サイクルツーリズムの取組

 ドライブ観光・サイクルツーリズムの取組になります。今年度につきましても、「道の駅」スタンプラリー2024が開始されます。4月20日から来年3月20日の祝日までの期間でスタンプラリーを実施しますので、ご利用いただければと思います。コロナ禍も明け、スタンプラリーの参加者も伸びており、道外からの参加者も伸びているといった状況です。今年は特別連携企画として、78箇所の“ファイターズコラボ道の駅”にて限定のアクリルキーホルダーやマグネットのコラボグッズを購入することができます。コラボ道の駅スタンプを17箇所以上集めると、ファイターズ賞として抽選で、レプリカユニフォームを貰えるといった企画もあります。
 また、ドライブ観光につきまして、NEXCO東日本の「道トクふりーぱす」をご購入いただきますと、北海道開発局と民間で連携しておりますシーニックバイウェイ北海道の各ルートの観光施設、道の駅やレストラン、温浴施設や美術館にて、ご協力をいただき、特典サービスをご用意しています。
 また、こちらはNEXCO東日本からお聞きになっていると思いますが、4月1日からETC車限定で「通勤パス」を試行しており、期間中、最大50パーセント割引でご利用できます。
 自転車については、今年の夏に、サイクルツーリズムのフォトコンテストを開催予定です。昨年も実施させていただきましたが、今年は、より走行環境・受け入れ環境を整えるため、セイコーマート様との連携協定に基づき、セイコーマート各店舗にサイクルラック設置のご協力をいただいています。また、北海道開発局が道路巡回業務等をお願いしている地元の建設業界の方々のご理解・ご協力をいただき、自転車用の工具等を無料で貸し出す「サイクリスト応援カー」といった取組も始めています。なお、自転車と自動車の運転では、自転車と自動車の間隔が1.5メートル以上離れていると、自転車側の恐怖感が低減することから、「シェア・ザ・ロード」の取組についてご協力をお願いします。
 良い季節になり、「秀逸な道」を含め、ドライブ観光については色々な取組を実施していますので、ぜひ観光を楽しんでいただければと思います。

話題の説明は以上です。

質疑応答

質疑応答の様子
(記者)
 令和5年度の大雪・暴風雪対応の取組について質問します。
 1点目は、国道5号張碓峠についてです。令和4年度は通行止めがあったと思いますが、令和5年度はその時よりも倍近い雪が降ったにも関わらず、国道は通行止めを実施しなかったということです。令和5年度の張碓峠の取組・対応についての評価を教えてください。
 2点目は、令和5年度は特に国道5号で取組を実施されたと思いますが、留萌市や豊浦町などでスタックの発生など様々ありました。令和6年度の冬期に向けて、どのような取組を考えているのか教えてください。

(局長)
 まず1点目です。国道5号張碓峠については、令和4年度の状況を踏まえた改善策を昨年の秋に策定しました。5つの施策に新しく取り組むこととし、令和5年度の冬期は4つの取組を実施して、雪の量が令和4年度と比較して多かったにも関わらず通行止めには至らなかったことから、一定の効果を確認できたのではないかなと思っています。
 令和5年度の大雪は、令和4年度通行止め時の大雪と比較して、降雪量は上回り、降雪のスピードは同じ程度で推移していますので、事前の準備をしたことによって通行止めに至らなかったと考えています。2点目、令和6年度冬期に向けての取組ですが、冬が終わったところですので、来年度に向けて様々な検討を進めていきたいと思います。今年秋の時点で、新たな取組などがあればお知らせしたいと思います。

(記者) 
 国道5号の5つの取組は、令和5年度は4つ実施したということですが、この区間については令和6年度も引き続き同じ取組をすると考えて良いでしょうか。

(局長)
 はい。

(記者) 
 道路附属物点検の高度化やAI/Eye Riverについてですが、これらの取組は、北海道が広いため、道路附属物が多く、また河川の管理延長が長いという課題があって、以前からAIの活用などの効率化を進めてきた延長線上の取組ということでしょうか。

(局長)
 これらの点検作業を実際に実施するのは技術者です。現在は点検してくださる技術者の方がいらっしゃいますが、ご案内のとおり担い手不足になっています。このため、将来においても安定的に点検作業を可能とするために、人だけではなくAIの力もある程度活用していくことが必要ではないかなということに着眼したものです。

(記者) 
 Smart Glassを用いた取組ですが、これは北海道開発局独自の取組でしょうか。それとも国土交通省全体での取組でしょうか。

(局長)
 他の地方整備局で取り組んでいる可能性もありますが、私の知る限りは北海道開発局独自の取組です。


質疑応答の様子
 (記者) 
 Smart Glassを用いた取組も、人手不足などの課題に対応したものでしょうか。

(局長)
 目視点検は、作業は単純に見えますが、目で見て様々なことを判断しなくてはならないので、ある程度の熟練が必要になります。しかし、すぐに熟練の技術者を養成することは困難ですので、熟練の方にアドバイスをいただきながら作業を行う中で、熟練に達していない方の技術力を上げていくことに繋がると考えています。

(記者) 
 第9期北海道総合開発計画の関係で、昨日小樽でキックオフシンポジウムが開催され、また4月24日には札幌市でイベントが開催されますが、これら以外の予定について、日付等決まっていることがあれば教えてください。

(局長)
 この他に日付等が決まっているものはありません。第9期北海道総合開発計画が閣議決定されましたので、まずはその内容のPRが必要だと考えており、様々な場面でPRを図っていきたいと思います。イベント等の内容については、具体化した段階でお知らせしていきます。

(記者)
 今後開催予定のイベントは、小樽でのイベントのように、シンポジウムなどが多いのでしょうか。

(局長)
 シンポジウムの実施もあると思いますが、道内各地域にそれぞれ特色がありますので、内容は異なってくると思います。

(記者) 
 AI/Eye Riverについてです。河川管理を担う労働力の課題に関して、北海道の人口減少は全国で10年程度先行しているとのことでした。河川管理の担い手不足によって洪水などの事態を招きかねないということで、こうした取組を行っているのだと思いますが、こうした担い手不足は、全国的に見ても同様の傾向で、他の都府県も同じような課題を抱えているのでしょうか。それとも特に北海道でこうした課題が深刻化しているのでしょうか。

(局長)
 日本中で人口減少や高齢化が進んでいますので、人材不足については、程度の差はあるものの、北海道以外も同じような状況だと思います。ただし、北海道は高齢化の進展が他の地域より早いため、他の地域より先んじて課題が表面化しているということです。
 さきほどお話したとおり、熟練した技術者の方でなくては点検作業などが難しいため、早期に技術伝承を図りたいと考えています。
 AI/Eye Riverの取組は、若手の方に教えるという形になりますが、XAIによる道路附属物点検の高度化に関しては、熟練した技術者のノウハウをAIに教えていくということになります。こうした取組を進めていきます。

(記者) 
 現時点で、何年後にどのような技術者がいなくなって、どのような点検ができなくなるといったデータはありますか。

(局長)
 そのようなことにならないように努力しているところです。

※ この文章は、読みやすいよう、重複した質疑内容や言葉遣い、明らかな言い直しなどを整理した上、作成しています。(文責:開発監理部広報室)

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