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84 黒岳沢川直轄砂防事業【札幌開発建設部】治水100年

石狩川治水に係わる主な事業

84 黒岳沢川直轄砂防事業

北海道きっての名勝地に配慮した砂防

黒岳沢川は、雄大な山岳美を誇る層雲峡温泉街の中心を流れ、石狩川に注がれる。その地形は、川が長い年月をかけて川底をえぐってできたV字谷で、河床の勾配は約1/4、火山噴出物で構成されたもろい地質で、北海道で最も荒廃の進んだ渓流のひとつだった。
しかし砂防対策は遅れ、昭和24年からの林野庁によるものだった。その後、集中豪雨などでたびたび土砂災害が発生し、昭和50年にはホテルの一部が倒壊して6名の犠牲が出たほか、昭和55年には温泉街の国道橋の橋桁ぎりぎりまで土砂が押し寄せた。このため58年から、温泉街上流に高さ22mの黒岳沢川第一号砂防ダムが建設された(63年完成)。砂防ダムから石狩川まで、土石流を安全に流すための、長さ約600mの黒岳沢川流路工が平成元年から整備され、十勝岳の噴火で遅れたが、13年に完成した。流路工の位置は国立公園内の名勝地で、上川町では町並みの統一を進めていたので、調和がとれるよう「黒岳沢川景観計画検討委員会」を設置、床固工とブロックの表面は層雲峡の代名詞・柱状節理模様が用いられた。こうして、深い森のなかにオブジェのような砂防空間が誕生した。
  • 層雲峡温泉街の流路工 層雲峡温泉街の流路工

    (旭川開発建設部蔵)

昭和55年頃
  • 押し寄せる土石流 押し寄せる土石流

    (昭和55年7月)

所在地
  • 上川町層雲峡 上川町層雲峡

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