90 カワセミ営巣ブロック【札幌開発建設部】治水100年
ページ内目次
石狩川治水に係わる主な事業
90 カワセミ営巣ブロック
渓流の宝石の子育てをアシスト
都市部を流れる川に、魚と鳥の生息環境の創出を目的とした、鳥類の営巣用ブロックと木工沈床を配置した護岸が、平成4年から5年にかけて石狩川の秋月橋などに施工された。
水辺に生息するカワセミは、和名が翡翠(ひすい)というように、あざやかな青い羽が特徴で、「渓流の宝石」と呼ばれる美しい鳥だ。この鳥の営巣を助ける施設が、石狩川上流で考案された。地元の鳥類専門家が協力して、カワセミ営巣地を保全しながら河岸を保護する「カワセミ営巣ブロック」の開発に成功した。石狩川と牛朱別川での試験で、カワセミが人工穴に入って産卵、その後、育ったヒナの巣立ちが確認された。全国初となったこの試みは当初、「コンクリートむき出しの人工的なブロックに、カワセミが近付くかどうか」という心配の声もあったという。平成10年までにカワセミ用7カ所、ショウドウツバメ用10カ所、ヤマセミ用3カ所が設置され、そのうち13カ所で巣づくりやヒナの巣立ちが確認されている。
水辺に生息するカワセミは、和名が翡翠(ひすい)というように、あざやかな青い羽が特徴で、「渓流の宝石」と呼ばれる美しい鳥だ。この鳥の営巣を助ける施設が、石狩川上流で考案された。地元の鳥類専門家が協力して、カワセミ営巣地を保全しながら河岸を保護する「カワセミ営巣ブロック」の開発に成功した。石狩川と牛朱別川での試験で、カワセミが人工穴に入って産卵、その後、育ったヒナの巣立ちが確認された。全国初となったこの試みは当初、「コンクリートむき出しの人工的なブロックに、カワセミが近付くかどうか」という心配の声もあったという。平成10年までにカワセミ用7カ所、ショウドウツバメ用10カ所、ヤマセミ用3カ所が設置され、そのうち13カ所で巣づくりやヒナの巣立ちが確認されている。
昭和55年頃
-
(旭川河川事務所蔵)