93 石狩川愛別頭首工【札幌開発建設部】治水100年
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石狩川治水に係わる主な事業
93 石狩川愛別頭首工
かんがいとともに治水を目的に
愛別を流れる石狩川に昭和35年、「石狩川愛別頭首工」が建設され、以来、旭川市、鷹栖町、比布町、愛別町という穀倉地帯に水を送りつづけている。しかし年数とともに、頭首工の川をせき止める固定堰の上流側に砂が積み重なり、大雨が降ると堤防から水が溢れる恐れが生じてきた。また下流側は、河床の低下と頭首工の強度の問題で倒壊の恐れが出てきた。この状態で洪水が起こると、愛別の市街地は浸水して生活に大打撃を受け、国道39号は寸断され、「旭川~北見・網走間」の交通網がマヒすることが予想される。また固定堰が転倒すると、水田に水が送れず米がつくれなくなってしまう。
このため旧施設を全面撤去して、水位調整のため動かすことができる全面可動堰の新頭首工を直上流に改築する事業が行われ平成19年に竣功した。石狩川愛別頭首工は、かんがい期に上下流の水位差が2~3m程度になり、魚類のそ上をさまたげることから、魚道も合わせて整備された。魚道は頭首工をう回する「バイパス方式」で、右岸と左岸に設置された。
このため旧施設を全面撤去して、水位調整のため動かすことができる全面可動堰の新頭首工を直上流に改築する事業が行われ平成19年に竣功した。石狩川愛別頭首工は、かんがい期に上下流の水位差が2~3m程度になり、魚類のそ上をさまたげることから、魚道も合わせて整備された。魚道は頭首工をう回する「バイパス方式」で、右岸と左岸に設置された。
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改築された石狩川愛別頭首工は愛別橋の下流にある
(旭川開発建設部蔵)
現在
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撤去された旧石狩川愛別頭首工
(旭川開発建設部蔵)
所在地
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愛別町東町~北町(石狩川)