河川環境の整備と保全
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千歳川河川事務所
河川環境の整備と保全
1.水際の多様化
千歳川では、水際から高水敷にかけてヨシ群落等が分布しています。これらは多様な生物の生息・生育の場の形成、洪水流勢の緩和、良好な景観形成、水質の浄化、自然との豊かなふれあいの場の提供などさまざまな役割を果たしています。また、千歳川ではショウドウツバメやカワセミの営巣、渡り鳥の中継地の役割を果たしている箇所があります。営巣地などへの影響が少ない河道掘削、営巣ブロックの設置、地域住民や関係機関と協働した鳥類の生息・生育・繁殖環境の保全に努めます。千歳川においては、治水機能の確保を重視しつつ、河道の掘削などにあたって断面が単純にならないよう配慮するとともに、河岸の植生の復元や緩傾斜化などにより水際の多面性の確保に努めます。
- 植生復元の事例(施工前)
- 植生復元の事例(施工後)
2.人と川とのふれあいに関する整備
河川空間を地域の人々が憩いの場や自然体験学習の場等として活用できるよう、できる限り自然を活かして水辺を整備し、人と川とのふれあいの場の提供に努めます。市街地においては、地域のまちづくりと連携を図りつつ整備を進め、高齢者、障害者等も安心して利用できる河川空間の形成に努めます。また、川と子供たちのふれあいの場の提供に努めるとともに、体験学習の充実を図るため、関係機関等と連携して、総合学習における出前講座を行うほか、千歳川かわ塾、ミズベリング(住民や企業、行政が一体となって水辺の賑わいを復興させるプロジェクト)などの活動を支援します。
- 子供たちによる千歳川流域の水質調査 (総合学習・出前講座)
- Chitose River City Project
- 水辺の楽校(漁川)
- 水辺プラザ(漁川)
3.魚がのぼりやすい川づくり
千歳川やその支川では、サケ・マスの遡上や自然産卵、カワヤツメなどの生息を確認していますが、これらの生息環境は、流況等に加え、千歳川とその支川や流入水路等において水生生物の移動や遡上が可能な環境であることが重要です。関係機関・利水者と調整・連携し、横断工作物や水門・樋門地点等において魚道などにより水生生物の移動や遡上が可能な環境の確保に努めます。
- 魚道改修前
- 魚道改修後
4.河川の維持管理
河川空間を地域の人々が憩いの場や自然体験学習の場等として活用できるよう、できる限り自然を活かして水辺を整備し、人と川とのふれあいの場の提供に努めます。市街地においては、地域のまちづくりと連携を図りつつ整備を進め、高齢者、障害者等も安心して利用できる河川空間の形成に努めます。また、川と子供たちのふれあいの場の提供に努めるとともに、体験学習の充実を図るため、関係機関等と連携して、総合学習における出前講座を行うほか、千歳川かわ塾、ミズベリング(住民や企業、行政が一体となって水辺の賑わいを復興させるプロジェクト)などの活動を支援します。
5.地域と一体となった河川管理
地域住民と協力して河川管理を行うため、地域の人々へ様々な河川に関する情報を発信します。また、地域の取り組みと連携した河川整備等により、住民参加型の河川管理の構築に努めます。さらに、地域住民、市民団体、関係機関及び河川管理者が、各々の役割を認識し、有機的に連携・協働して効率的かつきめ細かな河川管理を実施します。また、河川管理にとどまらず防災、教育、社会福祉など様々な面で地域が共に助け合う地域コミュニティの再構築に寄与するよう努めます。
- 漁川のゴミ拾い
- 子供たちによる水生生物調査 (千歳川かわ塾)