開拓の歴史 - 道南農業の歴史
開拓の歴史
道南農業の歴史
道南地域の地勢と地形
北海道の南西部に位置する、東西およそ50キロメートル、南北およそ150キロメートルの半島を形成する渡島・檜山地域。中央部を縦断する山脈を境界に、おおむね東側が渡島地域、西側が檜山地域に分かれ、一部の平野を除いて山地が海岸まで迫っています。
渡島地域は、総面積3,936平方キロメートルで埼玉県よりやや広く、全道の約4.7%を占めます。大沼国定公園、松前・恵山道立自然公園があり、鮮明な四季の移ろいが美しい観光地として、多くの入り込み数を誇っています。
一方、檜山地域は総面積2,630平方キロメートルで全道の約3.2%を占め、佐賀県よりやや広くなっています。狩場茂津多、檜山道立公園のもと、後志利別川、厚沢部川など澄んだ渓流地域が広がる自然の宝庫として、また、すべての町に温泉がわき出ることでも知られています。
気候は寒暖の差が小さく、北上する対馬海流の影響をうけて道内でも比較的温暖な地域です。
渡島地域は、総面積3,936平方キロメートルで埼玉県よりやや広く、全道の約4.7%を占めます。大沼国定公園、松前・恵山道立自然公園があり、鮮明な四季の移ろいが美しい観光地として、多くの入り込み数を誇っています。
一方、檜山地域は総面積2,630平方キロメートルで全道の約3.2%を占め、佐賀県よりやや広くなっています。狩場茂津多、檜山道立公園のもと、後志利別川、厚沢部川など澄んだ渓流地域が広がる自然の宝庫として、また、すべての町に温泉がわき出ることでも知られています。
気候は寒暖の差が小さく、北上する対馬海流の影響をうけて道内でも比較的温暖な地域です。
函館の5~9月の平均気温は17.5℃、年間降水量1,152mm、年間日照時間1,748時間で、道南の耕地面積は全道の4%余りですが、気象条件に恵まれ、道内有数の米どころとして発展してきました(各データは1981~2010年平年値)。
道南農業の現状と歩み
道南地域の農業を地域別にまとめると、渡島では北部・中部・南部の3区域、檜山は北部と南部の2区域に分けられます。
その特徴は、渡島北部では畜産と野菜、中部では稲作に野菜・花卉・畜産を取り入れた複合経営が主体、そして南部では漁業との兼業が多いながらも稲作、野菜を主体に発展してきました。
また、檜山の北部では後志利別川の流域を中心に稲作地帯があり、畑作と酪農はその周辺台地に発展、南部では稲作のほか畑作・野菜(特に重量野菜)主体に生産されています。
これまで畑作・水田および酪農など発祥の地としての古い歩みを刻み続けてきた道南農業は、全道的にみて経営規模が小さく、主業農家率が低く、活力の低下が懸念されます。また、水利施設の老朽化と用水需要の増加によって、水不足の深刻化も否めません。
しかし、今日ではそういった課題に対応すべく、農業水利施設の再整備が図られようとしています。また、畑作についても、函館圏の消費地を近接に抱え、野菜作りに比較的恵まれていることから、現在畑地かんがい等により、さらに発展する基盤も整えられつつあります。
幾多の変遷を経て、水田畑作と酪農畑作に分類されている今日の道南農業は、肉用牛を導入した複合経営と、南部地域の一部の地熱利用による施設野菜生産等の集約農業が図られており、今後の尚一層の振興が期待されます。
その特徴は、渡島北部では畜産と野菜、中部では稲作に野菜・花卉・畜産を取り入れた複合経営が主体、そして南部では漁業との兼業が多いながらも稲作、野菜を主体に発展してきました。
また、檜山の北部では後志利別川の流域を中心に稲作地帯があり、畑作と酪農はその周辺台地に発展、南部では稲作のほか畑作・野菜(特に重量野菜)主体に生産されています。
これまで畑作・水田および酪農など発祥の地としての古い歩みを刻み続けてきた道南農業は、全道的にみて経営規模が小さく、主業農家率が低く、活力の低下が懸念されます。また、水利施設の老朽化と用水需要の増加によって、水不足の深刻化も否めません。
しかし、今日ではそういった課題に対応すべく、農業水利施設の再整備が図られようとしています。また、畑作についても、函館圏の消費地を近接に抱え、野菜作りに比較的恵まれていることから、現在畑地かんがい等により、さらに発展する基盤も整えられつつあります。
幾多の変遷を経て、水田畑作と酪農畑作に分類されている今日の道南農業は、肉用牛を導入した複合経営と、南部地域の一部の地熱利用による施設野菜生産等の集約農業が図られており、今後の尚一層の振興が期待されます。