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湿原利用小委員会

「釧路湿原の河川環境保全に関する検討委員会」小委員会

第8回:平成15年6月9日

 平成15年6月9日(月曜日)、釧路地方合同庁舎において「第8回湿原利用小委員会」が開催されました。委員会では、平成14年度に設立されたワーキンググループ(以後WG)である、釧路湿原保全と利用の総合ガイドマップWG、釧路湿原環境教育WG、釧路川カヌー利用ガイドライン策定WGや、施設整備(トイレのあり方)について、これまでの検討内容、今後の行動方針報告があり、釣り利用に関する今後の行動方針についても議論がなされました。
第8回湿原利用小委員会では次のようなことが議論されました。

【釧路湿原保全と利用の総合ガイドマップ作成について】
  • ガイドマップは、子どもや高齢者、海外や長期滞在型旅行者の利用に配慮し、利用者の関心を引くような、わかりやすい内容とし、湿原利用マナー向上につながるものとする工夫が必要である。

【釧路湿原環境教育について】
  • 環境教育資料は、総合学習の教材としての利用のほか、大人にも利用できる仕組みを考える必要がある。
  • 環境教育資料の作成にあたっては、関係機関の協力をもって作成された情報を広く、安価に提供する方法を考えていく必要がある。
  • 環境教育は子供の手本となるべき大人の環境に対する意識を高めることが必要である。

【釧路カヌー利用ガイドラインについて】
  • ガイドラインの作成は、カヌー営業者などと連携を図り、作成されたガイドラインが効果的に機能していく方法を考えるべきである。
  • 屈斜路湖の事故例は、この地域の問題のみにとどめることなく、今後に生かして行く必要がある。安全対策としては、ルールづくりや個人の経験に頼る部分なども含めて、周知をどのように展開していくかが重要である。

【トイレ等のあり方について】
  • トイレの必要性は、子どもや女性への配慮、高齢観光客の増大する現状を踏まえ、早急な対応が必要である。
  • 設置場所の設定にあたっては、利用者、設置場所の立地条件などを十分検討する必要がある。

【釣り利用に関する行動方針について】
  • 釣りを新しい産業と捉えて、湿原の保全と釣り利用の両立を図るなどの検討が必要である。
  • 湿原保全と釣りに関する課題については、釣り人などと関係する機関等が意見交換をすることが必要である。
  • 行動方針

第7回:平成14年12月19日

 平成14年12月19日(木曜日)、釧路地方合同庁舎において「第7回湿原利用小委員会」が開催されました。
 委員会では、湿原保全と利用に関する共通認識と行動方針の具体的な展開として、「釧路湿原保全と利用の総合ガイドマップ」、「釧路湿原環境教育」「釧路川カヌー利用ガイドライン策定」ワーキンググループの設立と釣り利用実態調査(概況)が報告され、これらについて議論がなされました。
ワーキンググループの設立
 第6回「湿原利用小委員会」で提言された「釧路湿原の保全と利用に関する共通認識と行動方針」の具体的な展開として、下記に示す3つのワーキンググループ(以後WG)を設立したことが報告されました。各WGには、座長及び担当事務局を設置しています。
「釧路湿原保全と利用の総合ガイドマップ」WG
【目的】釧路湿原の保全と利用に関する各種情報の総合ガイドマップ作成
【座長】特に定めず 
【担当事務局】環境省自然環境局東北海道地区自然保護事務所
「釧路湿原環境教育」WG
【目的】釧路湿原環境教育ガイド(児童生徒用)及び指導資料の作成、地域リーダーのネットワーク化
 と育成方針の作成
【座長】渡部清紀委員
【担当事務局】北海道教育庁釧路教育局
「釧路川カヌー利用ガイドライン策定」WG
【目的】釧路川におけるカヌー利用に関するルールとなるガイドラインの策定
【座長】百瀬邦和委員
【担当事務局】国土交通省北海道開発局釧路開発建設部
釣り利用実態調査(概況)
 釧路川の釣り利用は、細岡付近が最も多く、次いで塘路湖、シラルトロ沼付近の国立公園区域内も多いことが分かりました。 
  • 釣り利用箇所
第7回湿原利用小委員会では次のようなことが議論されました。

【 釧路湿原保全と利用の総合ガイドマップの作成について】
  • ある程度価値を持たせるためにも、総合ガイドマップは有料で配布することが望ましい。
  • 総合ガイドマップに記載する情報は、2~3年毎に更新する体制をもつ必要がある。

【釧路湿原環境教育について】
  • 教材は、一度試験的に使用し、子どもの評価・反応を見ながら改善を図ってはどうか。
  • 子どもから大人までの一般市民も対象に考えてはどうか。

【釧路川カヌー利用ガイドライン作成について】
  • 現状の利用状況をみると、カヌー事故と保険制度も考えていかなければならない。
  • カヌー利用ガイドラインについては、来訪者への周知が重要となる。
  • カヌー利用される多くの場所は、生態系にとっても重要な場所なので、利用しないという選択肢も欲しい。
  • タンチョウ生息地域の利用ガイドラインが必要である。
  • 近年、川の生態系が変化しているので、現状を把握する必要がある。

【施設整備について】
  • 人が自然を利用する上で自己管理を前提とした議論も必要である。
  •  トイレ等の施設の必要性は、カヌー利用ガイドラインでのルール作りと並行した検討が必要である。

【釣り利用アンケート結果について】
  • 実態やアンケート結果から判断すると、釣り利用者の中にはマナーが良い人も多くいると考えられる。
  • マナーの良い人、悪い人がいるが、釣りをする上で少なくとも環境保全上のマナーは必要であり、今後まとめていく必要がある。

第6回:平成14年8月20日

 平成14年8月20日(水曜日)、標茶町塘路湖エコミュージアムセンター「あるこっと」において第6回湿原利用小委員会が開催されました。会議に先駆け、細岡カヌーポート、二本松橋、コッタロ湿原展望台、サルボ展望台を視察し、カヌー利用状況やトイレ等施設整備状況等の現地確認を行いました。
 会議では現地視察を踏まえ、トイレ使用の実態と利用のあり方について議論され、今後の会の運営方針、湿原利用と保全に関する共通認識と行動方針、釣り利用実態調査等について議論がなされました。
 
第6回湿原利用小委員会では次のようなことが議論されました。

【湿原利用小委員会の今後の方針について】
  • 今後の小委員会においては、1.湿原景観の保全、2.湿原の調査と管理に関する市民参加、3.保全と利用の共通認識、4.環境教育の推進、のそれぞれについて、共通認識と行動方針について議論し、実現化に向け行動を起こすものとする。

【湿原利用と保全に関する共通認識と行動方針について】
  • 湿原の利用情報(法令指定状況、利便施設位置・期間、景観ポイント、イベント開催状況、環境学習利用場所等)を図面に整理した「湿原利用と保全マップ」を小委員会として作成し、利用者への情報提供を充実させる。
  • 環境教育の一環として釧路湿原の優れた自然を教材とし、総合学習等に利用しやすい釧路湿原の資料等を小委員会として作成していく。
  • 釧路川のカヌー利用に当たっての必要なルール、マナー等の情報を提示する必要があり、このため、小委員会ではカヌー関係者とも連携の上、「釧路川カヌー利用ルールガイドライン」の作成について検討する。 

【釣り利用実態調査について】
  • 釣り人のマナー向上が必要であろうとの意見に鑑み、釣り利用実態調査を実施する。

【トイレ利用について】
  • 現在あるトイレは、カヌー利用者に対応できる数としては少なく、ひとつの自治体が管理するのではなく、連絡会のような広域的な組織が必要である。
  • 利用者の費用負担があっても良いのではないか。

第5回:平成13年12月13日

 釧路湿原における優れた自然環境の保全を目的とした、湿原の様々な利用と湿原保全・管理のあり方について意見交換を行い、利用面からみた釧路湿原の河川環境保全・管理について検討を行うために第5回「湿原利用小委員会」が平成13年12月13日に開催されました。
第5回湿原利用小委員会では次のようなことが議論されました。

【トイレ等の問題について】
  • アンケート調査においてトイレの設置要望は、利用者の多いカヌーポート細岡駅・美留和橋に多く寄せられている。
  • 釧路川の自然環境や周辺景観を保全する観点から、カヌー利用者には既存のトイレ使用や、事前にトイレに行ってもらう事を啓蒙し、新たな施設(トイレやカヌーポート等)の整備を避ける方法も検討する必要がある。
  • すでにあるトイレの場所や使用可能な期間等の情報を提供し、既存のトイレの活用を促進する必要がある。
  • カヌーの乗降箇所にゴミの投げ捨てが目立つので、看板等を設置してマナー向上を図るべきである。
  • トイレ設置を議論する以前に、利用者の自然利用に対する意識改革(自己責任、自己管理)が必要ではないか。
  • トイレ、駐車場整備については関係機関とも連携しながら釧路川全体で考える必要がある。
  • 美留和橋は利用者の実態からカヌーポートや駐車場等がないので、環境を保全する施設が必要である。 

【カヌー利用実態とタンチョウへの影響調査について】
  • 今回の調査期間は8~10月であり、タンチョウの繁殖期である5~7月の影響に関する情報が必要である。
  • タンチョウに対する影響はカヌー利用者よりも釣り利用者の方があるのではないか。釣り利用者のマナー向上を図る必要がある。

第4回:平成13年6月28日

 釧路湿原における優れた自然環境の保全を図るために、湿原の様々な利用と湿原保全・管理のあり方について意見交換を行い、利用面から見た釧路湿原の河川環境保全・管理について検討を行うために第4回「湿原利用小委員会」を平成13年6月28日に開催しました。
第4回湿原利用小委員会では次のようなことが議論されました。

【カヌー利用実態とタンチョウへの影響調査について】
  • タンチョウの行動は、抱卵・ふ化等の時期や季節・天候等によって異なるので、調査手法について検討する必要がある。
  • カヌー利用がタンチョウに、どのような影響を与えるのかを把握すべきである。
  • カヌー利用実態調査を行い、タンチョウ生育場所との位置関係を解明する必要がある。
  • 湿原利用者に対しての利用規制を考えるより、情報提供を行って、利用者のモラル向上を図るのが先決である。
  • オオワシ、オオタカなどタンチョウ以外の鳥類営巣への影響も把握すべきである。

【トイレ・ゴミの問題について】
  • 釧路川沿いには、トイレが摩周大橋付近の1ケ所にしか設置されていないので不便である。
  • 細岡カヌーポートは、トイレがなく周辺環境を悪化させている現状にある。
  • トイレの維持管理には、落書きやガラス、戸等が破壊されるなどの問題が多い。
  • トイレの設置には、多額の費用が必要となるため、広範な組織を立ち上げる必要がある。
  • 利用者のマナー向上によって湿原の負荷要因が軽減されるのではないか。

第3回:平成13年1月30日

 釧路湿原における優れた自然環境の保全を図るために、湿原の様々な利用と湿原保全・管理のあり方について意見交換を行い、利用面からみた釧路湿原の河川環境保全・管理に関する提言を行うために第3回「湿原利用小委員会」を平成13年1月30日に開催しました。第3回小委員会では、第5回検討委員会で示された「釧路湿原の河川環境保全に関する提言」(案)を受けて、湿原利用小委員会で議論すべき具体的な施策の考え方、湿原のあり方のケーススタディとして湿原保全のためのカヌー利用等について議論が行われました。
第3回湿原利用小委員会では次のようなことが議論されました。

【カヌー利用に関する規則・制度について】
  • 釧路川でのカヌー利用者の実態については把握されていないので、利用実態を把握する必要がある。
  • 地元の愛好家以外の割合が高いと思われる。
  • 立ち入り禁止区域の扱いを周知徹底する必要がある。
  • カヌーは自然環境に影響が少ない遊びではあるが、何に影響を与えるのか調査が必要である。北海道ではアウトドア資格制度が検討されている。
  • カヌー業者のルール・マナーの向上のためには、関係する市町村が共通した規制をつくる必要がある。
  • 必要があればカヌー利用の場所、人数を限定することも考えられるが、知床の例では、申し合わせ事項として上陸を禁止したりしているが、がんじがらめの規制を行うのは難しい。
  • 複数の人が乗る大型のカヌーでもライセンスは不要であるが、事故の際の対応を話し合っていくべきだ。
  • 流域及び湿原内での守るべき自然とカヌー利用について調べる必要がある。
  • 利用にあたっての必要なルール・マナー等の情報を利用者に提示する必要がある。

【カヌー利用の設備について】
  • カヌーが上陸する場所には、無秩序に周辺環境が壊されないようにトイレ、駐車場、キャンプ場をつくるべきである。
  • カヌーは環境教育に有効な手段であるが、実態としてモラルの問題があり、トイレ、ゴミ捨て場等が必要である。
  • 釧路川のカヌー利用者が年間1万人程度といわれているので、例えば、料金を徴収し、トイレやゴミ処理費用等の維持管理費に充当できないか。

【その他】
  • 流域全体のカヌー利用について議論していける組織が必要である。
  • カヌー利用は、自治体の役割が大きく、民間も加えて議論していく必要があるので今後も、協議を続ける必要がある。

第2回:平成12年10月20日

 釧路湿原における優れた自然環境の保全を図るために、湿原の様々な利用と湿原保全・管理のあり方について意見交換を行い、利用面からみた釧路湿原の河川環境保全・管理に関する提言を行うために第2回「湿原利用小委員会」を平成12年10月20日に開催しました。
 第2回小委員会では、第4回検討委員会で示された「釧路湿原の河川環境保全に関する提言」(素案)を受けて、湿原のあり方のケーススタディとして湿原周辺の自転車による利用等について議論が行われました。
第2回湿原利用小委員会では次のようなことが議論されました。

【湿原周辺の自転車利用について】
  • 無理に自転車利用しなくても良いのではないか。利用するのであればカヌーや自然散策を組みあわせる等自然に親しむための範疇で利用を考えるべき。
  • 施設整備による生態系などへの影響が考えられるので、全ての利用について検証する必要がある。
  • 利用すれば環境に対する何らかの影響を与えることになる。一部のマナーの悪い人のことを考えて全ての利用を禁止するのは疑問である。
  • 北海道は広く、地形的にも平坦なところが多いため、自転車の利用に向いている。基本的には釧路湿原内の自転車利用については賛成であるが、国立公園内や特別保護区に隣接しているので、利用のための何らかのルールづくりは必要である。
  • タンチョウ保護の観点から、一番いいのは車も自転車も人もシャットアウトすることだ。しかし、タンチョウの観察や環境教育も非常に大切なことなので、利用させるための条件(休憩所はつくらない、柵はつくらない、自転車道は舗装しない、繁殖時期は通行止め、人数制限、監視等)など何らかのルールが必要である。

【カヌー利用について】
  • カヌー業者が増加し、一部で問題が生じている。今後、問題が大きくならないようにカヌー利用のルールやマナーづくりについて考えなければならない。

【その他】
  • ある時期では立入禁止になる場所など、湿原内の自然環境がどのようになっているのか利用者が理解できる情報提供が必要である。
  • 利用に関するルール・マナーなど利用者が互いに考えていける、または情報交換できるようなシステムづくりが必要である。また、業者と行政との情報交換の場づくりも必要である。
     

第1回:平成12年6月9日

 釧路湿原における優れた自然環境の保全を図るために、湿原の様々な利用と湿原保全・管理のあり方について意見交換を行い、利用面からみた釧路湿原の河川環境保全・管理に関する提言を行うために第1回「湿原利用小委員会」を平成12年6月9日に開催しました。
第1回湿原利用小委員会では次のようなことが議論されました。

【小委員会の運営について】 
  • 次回の小委員会では、湿原利用に関する現状と課題をみんなで出し合って議論をすべきである。
  • 利用小委員会のメンバーに、釧路川の支川の管理者や農業関係者、水産関係者を加えた方がよい。

【釧路湿原における利用について】
  • 釧路湿原を知ってもらうには、タンチョウを見てもらうことも大事なことであると思う。タンチョウを見れる場所を知ってもらうことも必要である。
  • 釧路湿原についての知識や情報を持っていない方が多いのではないかと思う。
  • 川に親しむ機会や学校教育の場面などで釧路湿原に関しての正しい知識や情報を提供していくことが、将来の湿原保全につながって行くと思う。

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