足もとに落ちた雨のゆくえと川 6.水が多すぎたらどうなるの? -治水をコップで考える(2)
6.水が多すぎたらどうなるの? -治水をコップで考える(2)
(4)別のコップ…上流の水をためる
別のコップも合わせて使えば、そのコップの分、時間をかせぐことができます。
川では、上流に水をためる場所をつくればいいことになります。この役割をするのがダム(治水ダム)です。
大雨や春の雪解け水をため、少しずつ下流に流すことで、洪水を防ぐことができます。
(上)山に降った雨をためるダム湖。札内川ダム。
(右上円内:もう一つのコップにためている間、下のコップには水が入らない)
(右)雨が落ちつき、ためた水を流しはじめた札内川ダム。
川では、上流に水をためる場所をつくればいいことになります。この役割をするのがダム(治水ダム)です。
大雨や春の雪解け水をため、少しずつ下流に流すことで、洪水を防ぐことができます。
(上)山に降った雨をためるダム湖。札内川ダム。
(右上円内:もう一つのコップにためている間、下のコップには水が入らない)
(右)雨が落ちつき、ためた水を流しはじめた札内川ダム。
(上)山に降った雨をためるダム湖。札内川ダム。
(右上円内:もう一つのコップにためている間、下のコップには水が入らない)
(右上円内:もう一つのコップにためている間、下のコップには水が入らない)
(右)雨が落ちつき、ためた水を流しはじめた札内川ダム。
(5)「絶対安全」はない
このように、川の洪水から人の暮らしを守ることを「治水」といいます。いろいろな治水工事のおかげで、川はかなり安全になってきました。
しかし、いくらコップを増やしても、水の勢いが続けばやがてあふれます。同じように、今の川も「絶対安全」ではありません。
もし、洪水になったらどうしたらいいのか、家族や学校で話し合ってみましょう。
しかし、いくらコップを増やしても、水の勢いが続けばやがてあふれます。同じように、今の川も「絶対安全」ではありません。
もし、洪水になったらどうしたらいいのか、家族や学校で話し合ってみましょう。
穴を広げても、コップを2つにしても、
強い流れ(=大雨)が続けば、やがてはあふれる。
強い流れ(=大雨)が続けば、やがてはあふれる。
堤防を造ることでも、川が流すことのできる水の量を増やせます。地面の上も水路にするわけです。
生き物のことも考えた治水工事
川をまっすぐにすると、水はよく流れますが、魚など生き物のすむ場所が少なくなります。
そこで、最近では洪水を流す力は落とさないで、生き物たちにもやさしい方法がとられるようになってきています。こうした工事のことを「多自然型工事」といいます。
そこで、最近では洪水を流す力は落とさないで、生き物たちにもやさしい方法がとられるようになってきています。こうした工事のことを「多自然型工事」といいます。
洪水の時にはまっすぐ流れ、水が少ない時には曲がって
流れるように工事をした川。下頃辺川(浦幌町)。
流れるように工事をした川。下頃辺川(浦幌町)。
イバラトミヨ
カワセミ。川は生き物たちにとっても大切な場所。