109 金山ダム【札幌開発建設部】治水100年
ページ内目次
石狩川治水に係わる主な事業
109 金山ダム
石狩川最大の支川をデッカク生かす
戦後復興の要として進められた石狩川水系総合開発計画では、多目的ダムが大きな役割を果たし、第1号として昭和32年に桂沢ダムが完成した。この計画のなかでは、空知川上流の金山地区もダム候補の1つだった。
昭和30年7月、雨竜川で記録的な洪水が発生して、金山ダム計画は小休止したが、工事計画に必要な調査は着々と進められた。また、農業でも金山ダムを水源に美唄の土地改良計画がまとめられていた。空知川は石狩川最大の支川で流域面積も広いため、その利水は石狩川流域の総合開発に深く関わっていた。治水・農業・発電の利水計画には時間を要したが、昭和34年から金山ダムの建設が進められた。高さ57.3m、北海道ではめずらしい堤体内部が空洞の中空重力式コンクリートダムが昭和42年に完成した。
ダム湖のかなやま湖は広大で、全国区の知名度を誇る。絶滅危惧種で日本最大の淡水魚イトウが棲み、カヌーはじめ北海道を代表する水辺レジャーのメッカなのだ。アウトドアガイドが同行する多彩なツアーが組まれるなど、ダムが地域振興に貢献する先駈けになった。
昭和30年7月、雨竜川で記録的な洪水が発生して、金山ダム計画は小休止したが、工事計画に必要な調査は着々と進められた。また、農業でも金山ダムを水源に美唄の土地改良計画がまとめられていた。空知川は石狩川最大の支川で流域面積も広いため、その利水は石狩川流域の総合開発に深く関わっていた。治水・農業・発電の利水計画には時間を要したが、昭和34年から金山ダムの建設が進められた。高さ57.3m、北海道ではめずらしい堤体内部が空洞の中空重力式コンクリートダムが昭和42年に完成した。
ダム湖のかなやま湖は広大で、全国区の知名度を誇る。絶滅危惧種で日本最大の淡水魚イトウが棲み、カヌーはじめ北海道を代表する水辺レジャーのメッカなのだ。アウトドアガイドが同行する多彩なツアーが組まれるなど、ダムが地域振興に貢献する先駈けになった。
- かなやま湖でのカヌー
昭和35年頃
-
新緑のダム展望台からの眺め
(金山ダム管理支所蔵)
所在地
- 南富良野町字金山