夕張シューパロダムの建設
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夕張シューパロダムの建設
夕張シューパロダム本体の建設は、大夕張ダムの機能である「かんがい用水」の補給と「発電」を行いながら実施する必要があったため、大夕張ダムから水を流しながら施工しました。
一方で、ダムの建設は、地面が乾いた状態で行うため、川を切り換える必要があります。川の切り換えは、脇の山にトンネルを掘って水を流す方法もありますが、夕張シューパロダムの場合は、大夕張ダムからのスペースが狭いこと、大きなトンネル断面が必要となることから、別の方法で2段階に分けて川を切り換えました。
まず一次転流を「半川締切(はんせんしめきり)方式」(開水路:対象流量390m3/s(2年確率流量) )で行い、二次転流ではダム堤体内部に4条の水路(堤内仮排水路:対象流量1,300m3/s(大夕張ダム最大放流能力) )を設けて、水を流しながら施工しました。堤体打設は、全体コンクリート量の約70%をRCD工法で行い、堤頂部については、拡張レヤ工法(ELCM)にて行いました。
一方で、ダムの建設は、地面が乾いた状態で行うため、川を切り換える必要があります。川の切り換えは、脇の山にトンネルを掘って水を流す方法もありますが、夕張シューパロダムの場合は、大夕張ダムからのスペースが狭いこと、大きなトンネル断面が必要となることから、別の方法で2段階に分けて川を切り換えました。
まず一次転流を「半川締切(はんせんしめきり)方式」(開水路:対象流量390m3/s(2年確率流量) )で行い、二次転流ではダム堤体内部に4条の水路(堤内仮排水路:対象流量1,300m3/s(大夕張ダム最大放流能力) )を設けて、水を流しながら施工しました。堤体打設は、全体コンクリート量の約70%をRCD工法で行い、堤頂部については、拡張レヤ工法(ELCM)にて行いました。
湛水によって完全に水没する旧施設のうち、大夕張ダム本体と二股発電所の下部構造は周囲の山の安定性を保つために残すこととし、露出する金物、各種電気設備、管理設備等はすべて撤去しました。また、撤去と同時に堤内仮排水路の3条を閉塞しました。これらの作業は、かんがい放流が終了する時期から試験湛水開始の6ヶ月という短期間で完了させる必要がありました。
試験湛水開始時に残り1条を上流側に設けたゲートにより閉じて試験湛水を開始。開始後、残り1条の堤内仮排水路を閉塞しました。
また、シューパロ湖には夕張市指定文化財でもある三弦橋と呼ばれる鉄道橋も沈んでいます。
試験湛水開始時に残り1条を上流側に設けたゲートにより閉じて試験湛水を開始。開始後、残り1条の堤内仮排水路を閉塞しました。
また、シューパロ湖には夕張市指定文化財でもある三弦橋と呼ばれる鉄道橋も沈んでいます。
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大夕張ダムから撤去される3門の溢流門の様子
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新・旧両ダムの間の狭い場所に位置する二股発電所から3台のクレーンにより撤去物を運び出す様子