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第4回天塩川流域懇談会

第4回天塩川流域懇談会

第4回天塩川流域懇談会

日時:平成12年11月28日(火)13:00~15:30
場所:士別プリンスホテル2階金翅の間
出席者:懇談会メンバー(五十音順 敬称略)

石川 信夫 ・ 梅津 和昭 ・ 酒向 勤 ・ 清水 康行
橘 治國 ・ 出羽 寛 ・ 長澤 徹明 ・ 肥田 照美
本田 善彦 ・ 前川 光司 ・ 増田 政司 ・ 山口 研吉

議事概要

第4回天塩川流域懇談会

1.懇談会の経緯(第1回~第3回)
2.治水事業の現状と課題

  • 支川(流域)の現状と課題
  • 河道計画
  • 旧川の洪水調節効果
  • 内水対策の現状
  • サロベツ川の現状と課題
  • 治水に対する住民要望

3.河川環境の現状と諜題

  • 天塩川流域の環境
  • 天塩川の河川環境の保全とその課題

4.委員懇談
 

第4回意見のキーワード

  • 旧川の総合的な利用と位置づけを明確にする必要がある。
  • 河畔林の存置方法として、きり方、残し方、密度、樹齢、樹種等の検討が必要である。
  • 河畔林の連続性という意味では、河口から上流まで両岸全部が木に覆われる必要はなく、木のある所、草のある所、石のある所など多様性のある河川環境の創出を望む。
  • サロベツ湿原の貴重な自然環境を北海道の財産として考えなければならないが、地域の生活と湿原の保全を充分に検討する必要がある。

議事要旨

洪水対策
  • 流下能力の検討は河道内の樹木だけでなく、水生植物や高水敷の植生、ワンド等の河岸の状況も加味して検討願いたい。
  • S56.8洪水が1/30なのに対し、今回、整備計画の目標を1/l00を前提としているのは、天塩川の流域特性を踏まえて設定しているのか確認したい。
  • 1/l00の説明を次回詳しくしてもらいたい。川全体を1/l00にする必要はないと思う。
    • 事務局解答>次回、再度議題とする。第5回懇談会資料で整理する。
    • 次の回での説明>計画規模の決定について、河川の重要度、河川の重要度に応じた上下流・本支川のバランスの保持、全国的な均衡の保持を考慮しながら決定していくことを説明。

サロベツ湿原の保全
  • 湿原を構成しているミズゴケの分布域の変化等が資料として出ていない。ミズゴケは水位が高くなければならず、周辺の酪農家はなるべく乾燥化した方がよいという問題。また、シジミの生息や掘削等とも関連する塩水遡上の問題についてどのように考えているのか、解決しようとする方針はあるのか。
    •  事務局解答>非常に難しい問題であり、自然環境保全との調整を図りながら治水対策を検討していきたい。
  • 農地化や周辺開発等の様々な影響で乾燥化が進行することと、大雨時に湿原が冠水しそれが湿原の維持に果たしている役割など、様々な影響がどうなっているのか何か対策を考えているのか。
    • 事務局解答>今後、サロベツ湿原の涵養や保全対策について、検討していきたい。
  • 湿原を乾燥化させ牧草地をつくって水を一気に流すことは、シジミの繁殖に悪影響を及ぼしているのではないか。
  • 現在、兜(かぶと)沼の放水路が完成しており、サロベツ地区の治水対策は完了したと捉えている。何年かに1回の洪水は、湿原の特性からみても仕方ないと捉えている。これ以上湿原に手を付けるのは止めて欲しい。
  • サロベツ湿原は北海道の財産として湿原を捉えてもらいたい。現在の土木技術を駆使してサロベツ湿原を雨水で涵養できないか。また、湿原の保水を調整しているのはミズゴケ等のコケ類で、植生として非常に重要であるため、コケ類が以前の繁茂した状態に戻るよう、検討して欲しい。
  • サロベツ地区は泥炭地を盛土して畑にしている。元来、水が浸くところを無理やり畑にしている。泥炭を全部除去して畑にしなければ直らない。
水質改善
  • 旧川には、家畜の糞尿等が沈殿しており、それが本川に流れた場合に、シジミ貝の生息やサビつく問題に大きく影響すると思う。現在、「天塩川を清流にする会」では微生物の底に付着しているEM(Effective Microorganism)という物質を沼等へ注入する浄化対策を行い、効果が出ている。
旧川の利用
  • 天塩川では、遊水地の利用が相当考えられる方法だと思う。必要箇所に新たに遊水地を設けるような余裕があると思うので、遊水地利用の検討が必要である。
    • 事務局解答>次回、懇談会で遊水地利用の検討資料を提示する。第5回懇談会資料で整理する。
    • 次の回での説明>洪水防御計画の決定について、河道計画、遊水地計画、貯水池(ダム)計画の計画決定への流れについて説明
河道内樹木の維持管理
  • 樹木伐採についてはどのように考えているのか。
    • 事務局解答>現段階では、どの程度の幅でどのくらい樹木を残せるのか整理できていないので、今後検討を要する。
  • 高水敷の掘削のための河畔林伐採は、ほとんどないと捉えてよいのか。
    • 事務局解答>現段階では、河口からKP40キロメートル地点より上流については、樹木を伐採しなければならないと考えている。しかし、例えばKP30キロメートル付近の箇所で河道を広げるための掘削による樹木伐採後に樹木を復元する可能性はあると考えている。
  • 樹木の経年変化(樹齢)も考慮しているのか。
  • 実際に残せる樹木について考えるためには、現況高水敷の樹木幅と計画流量に対する存置可能な箇所を平面図等に示す必要がある。
  • 河畔林の存置方法として、きり方、残し方、密度、樹齢、樹種等の検討が必要である。連続性という意味では、河口から上流まで両岸全部が木に覆われる必要性はなく、木、草、石のある所など多様性のある環境が大事であると思う。
  • 剣淵町を例にとると、以前に7~8億円の洪水被害が発生している。環境保全と洪水対策の接点をどこに設定するのか。余裕の水位を50センチメートル、あるいは30センチメートルに設定するのが良いのか数値をきちっと出して頂きたい。
    • 事務局解答>天塩川としてどの程度の樹木を伐採し、また、存置することが可能なのか、詳細に検討していきたい。

お問合せ先

治水課

  • 住所:旭川市宮前1条3丁目3番15号
  • 電話番号:0166-32-4245

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