北海道開発計画調査
北海道開発計画調査では、北海道総合開発計画の企画、立案及び推進に必要な調査を実施しています。
これまで、北海道の戦略的産業と位置付けられる「食」、「観光」分野の振興のための検討や、食と観光を担う「生産空間*」の維持・発展に必要な検討を行うなど、北海道の強み・北海道の魅力を活かし地域の活力ある発展と我が国の課題解決に資する調査を実施してきました。調査の実施に当たっては、関係行政機関や自治体、経済団体等との連携・協働を積極的に推進し、調査成果の広範な活用を図ってきたところです。
*主として農業・漁業に係る生産の場(特に市街地ではない地域)を指します。生産空間は、生産のみならず、観光その他の多角的・公益的機能を提供しています。
これまで、北海道の戦略的産業と位置付けられる「食」、「観光」分野の振興のための検討や、食と観光を担う「生産空間*」の維持・発展に必要な検討を行うなど、北海道の強み・北海道の魅力を活かし地域の活力ある発展と我が国の課題解決に資する調査を実施してきました。調査の実施に当たっては、関係行政機関や自治体、経済団体等との連携・協働を積極的に推進し、調査成果の広範な活用を図ってきたところです。
*主として農業・漁業に係る生産の場(特に市街地ではない地域)を指します。生産空間は、生産のみならず、観光その他の多角的・公益的機能を提供しています。
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令和4年度北海道開発計画調査
苫小牧東部地域におけるカーボンニュートラルの推進等に関する調査
本調査では、苫小牧東部地域(以下、「苫東地域」)における再生可能エネルギー(以下、「再エネ」)需要量・導入量の推計から需給バランスの検討、地域マイクログリッド構築(※)の検討、再エネを活用した産業振興の検討を行いました。
(※限られたコミュニティの中で、太陽光発電やバイオマス発電などの再エネで電気をつくり、蓄電池などで電力量をコントロールし、当該コミュニティ内の電力供給を賄うことのできる、エネルギーの地産地消ができるシステム。)
調査結果から、苫東地域がカーボンニュートラル産業地域のモデルケースとなる「苫東 GX HUB 構想」を提言しました。
(※限られたコミュニティの中で、太陽光発電やバイオマス発電などの再エネで電気をつくり、蓄電池などで電力量をコントロールし、当該コミュニティ内の電力供給を賄うことのできる、エネルギーの地産地消ができるシステム。)
調査結果から、苫東地域がカーボンニュートラル産業地域のモデルケースとなる「苫東 GX HUB 構想」を提言しました。
- 苫東地域内に新設した再エネ電源と需要家を自営線で接続することにより、再エネの地産地消を進め、将来的にそれらを連結して地域全体に供給網を広げることで、事業性のある大規模マイクログリッドを整備。
- 苫小牧地域で進められている余剰再エネによる水素サプライチェーン、CCUS事業との連携により、企業活動に必要なエネルギーを再エネ・水素・CCUSの脱炭素に係る3つのインフラで供給。
令和4年度北海道開発計画調査等説明会
質疑応答について(令和5年2月13日現在)
説明会資料
令和3年度北海道開発計画調査
根室地域への旅行者誘客調査
根室地域(北方領土隣接地域)の周遊観光を促進するため、当該地域を訪れている旅行者の動態や属性等を調査・分析しました。
分析した結果、①リピーターは夏季訪問客より冬季訪問客が多い、②公共交通のみで周遊していた旅行者のうち道外居住者は約8割、③40代以下の公共交通の需要が高いためデジタルでの情報発信が有効、④道外旅行者は道内旅行者と比較して路線バスを利用してより地方部に移動しているなどがわかりました。
根室地域のみならず、誘客促進を図る他の観光地にも有益なものとなっています。
分析した結果、①リピーターは夏季訪問客より冬季訪問客が多い、②公共交通のみで周遊していた旅行者のうち道外居住者は約8割、③40代以下の公共交通の需要が高いためデジタルでの情報発信が有効、④道外旅行者は道内旅行者と比較して路線バスを利用してより地方部に移動しているなどがわかりました。
根室地域のみならず、誘客促進を図る他の観光地にも有益なものとなっています。
令和3年度北海道開発計画調査等説明会
質疑応答について(令和4年2月9日現在)
説明会資料
令和2年度北海道開発計画調査
北方領土隣接地域等におけるドライブ観光促進方策検討調査
北方領土隣接地域の観光振興を図るため、外国人旅行者のドライブ観光の促進に資する観光情報に関連する交通安全、災害時対応等に係る情報の効果的な発信方策を検討しました。具体的には、令和元年度に調査したGPSデータ等を基にした外国人ドライブ観光客の動態分析結果から四つのモデルルートを作成しました。さらに、交通安全等の情報も合わせて、スマートフォン用アプリケーション「Drive Hokkaido!」と連携した情報発信を行いました。
結果、モデルルート沿いの情報へのアクセス誘導数は、3か国語の合計で約250回となり、複数の空港を結ぶモデルルートの提供によって、外国人旅行者による周遊が促進される可能性を確認することができました。また、調査結果については、地域の観光協会により各種事業の国別の施策の検討等に活用されています。
結果、モデルルート沿いの情報へのアクセス誘導数は、3か国語の合計で約250回となり、複数の空港を結ぶモデルルートの提供によって、外国人旅行者による周遊が促進される可能性を確認することができました。また、調査結果については、地域の観光協会により各種事業の国別の施策の検討等に活用されています。
- 【一括版】報告書(概要版) (PDF:14.3MB)
- 【分割版1/4】報告書(概要版) (PDF:261KB)
- 【分割版2/4】報告書(概要版) (PDF:5.28MB)
- 【分割版3/4】報告書(概要版) (PDF:3.61MB)
- 【分割版4/4】報告書(概要版) (PDF:3.81MB)
- 【参考資料】配信記事(英語版) (PDF:7.03MB)
- 【参考資料】配信記事(繁体字版) (PDF:8.07MB)
- 【参考資料】配信記事(韓国語版) (PDF:7.03MB)
生産空間を支える物流インフラ維持に向けた道の駅の利活用に関する調査分析等業務
北海道の生産空間の維持・発展に関する調査・分析とともに、生産空間を支える物流インフラ維持や運行効率の向上のため、道の駅を拠点とした荷物の受渡しによる共同配送の試行の評価分析を行い、共同配送における公的施設の利用可能性について検討を行いました。
令和元年度北海道開発計画調査
道産食品の輸出拡大に向けた検討
北海道産品の輸出促進を図るため、平成30年度に実施した調査で構築した発送情報ネットワークを基に、海外への販路拡大ツールとしてのウェブサイト「北海道輸出情報ポータルサイト(道産食品輸出チャンネル)」を開発し、試験運用するとともに、登録された商品を輸出し、課題や販売結果等を整理しました。また、同ポータルサイトの今後の商業利用の可能性を検討するとともに、今後の北海道産食品の輸出促進方策を取りまとめました。
生産空間を支える物流インフラ維持に向けた公的施設の利用可能性検討調査
北海道の生産空間の維持・発展に向け、地方部の物流実態等を把握するとともに、物流の効率化に寄与する公的施設の利用可能性について調査・検討を行いました。
北方領土隣接地域等におけるドライブ観光促進方策検討調査
北方領土隣接地域の観光振興を図るため、外国人旅行者のドライブ観光の促進に資する観光情報に関連する交通安全、災害時対応等に係る情報の効果的な発信方策を検討しました。
具体的には、訪日外国人向け観光アプリ「Drive Hokkaido!」から取得したデータを活用し、根室地域の動態分析等を実施しました。
具体的には、訪日外国人向け観光アプリ「Drive Hokkaido!」から取得したデータを活用し、根室地域の動態分析等を実施しました。
平成30年度北海道開発計画調査
北海道型地域構造の保持・形成に向けたモデル的な圏域における検討調査
北海道内各地域において、北海道型地域構造の保持・形成に向けた取組を展開するため、平成29年度に取りまとめた圏域以外のモデル的な圏域において、各圏域の特色を踏まえた課題解決の方策等を検討し、取りまとめました。
- 【一括版】報告書(概要版) (PDF:14.3MB)
- 【分割版1/3】報告書(概要版) (PDF:3.24MB)
- 【分割版2/3】報告書(概要版) (PDF:7.52MB)
- 【分割版3/3】報告書(概要版) (PDF:4.34MB)
北海道産品の輸出促進に向けた検討業務
北海道産品の輸出促進を図るため、実証実験を行いました。具体的には、輸出を行う商品を募集・選定し、ニーズに合わせた改良を施した上で海外輸出を行い、必要な通関手続等の情報整理、改良商品と従来商品との比較調査を実施しました。また、有識者検討会を開催して今後の輸出促進の取組等について議論を行い、生産者の発送情報を統合・管理する発送情報ネットワークの構築を行いました。
平成29年度北海道開発計画調査
北海道における「食」の総合拠点づくり検討調査(平成28,29年度総括)
北海道を中心とする新たな「食」のバリューチェーンの構築を図るため、北海道外の食品製造企業を対象とした「食」の総合拠点づくりに係るセミナーを開催しました。また、モデル地域を選定し、北海道外の食品製造企業とモデル地域との意見交換や現地視察を行い、地域の優位性や課題等を検証しました。これらを踏まえ、「食」の総合拠点づくり推進のための方策を取りまとめました。
北海道ドライブ観光促進方策検討調査
地域間・季節間の旅行需要の平準化に資するドライブ観光を推進するため、レンタカーを利用して北海道内を周遊する外国人旅行者を対象に、観光施設等の割引特典がセットになった共通パス等の社会実験を実施しました。
具体的には、平成28年度の調査結果を基に北海道ドライブ観光促進社会実験協議会を設置し、レンタカーで北海道内を周遊する外国人観光客を対象とした社会実験を、平成29年9月1日~11月30日の3か月間で実施、社会実験で取得したGPSデータ等の分析を行い、外国人ドライブ観光客の周遊・滞在実態把握、今後のドライブ観光促進方策について議論を行いました。
今回の実験により、外国人の北海道地方部への誘導に当たり、ドライブ観光の促進が有効であることが分かりました。
具体的には、平成28年度の調査結果を基に北海道ドライブ観光促進社会実験協議会を設置し、レンタカーで北海道内を周遊する外国人観光客を対象とした社会実験を、平成29年9月1日~11月30日の3か月間で実施、社会実験で取得したGPSデータ等の分析を行い、外国人ドライブ観光客の周遊・滞在実態把握、今後のドライブ観光促進方策について議論を行いました。
今回の実験により、外国人の北海道地方部への誘導に当たり、ドライブ観光の促進が有効であることが分かりました。
北海道型地域構造の保持・形成に向けたモデル的な圏域における検討調査
北海道内において、複数の市町村からなるモデル的な圏域を設定し、各圏域における現状及び地域課題・ニーズを整理した上で、それらに対応する施策とその適用可能性を検討するとともに、これら取りまとめた施策の試行的実施も視野に入れつつ、「北海道型地域構造」の保持・形成を図るための方策について検討を行いました。
調査報告書の閲覧
各調査の報告書は、国土交通省図書館北海道開発局分館で閲覧可能です。