1.十勝川大水害を防げ - 川を流れやすくする(治水工事1) 2
1.十勝川大水害を防げー川を流れやすくする(治水工事1)(2)
(3) 統内新水路
統内新水路は、今の池田町・千代田から豊頃町・茂岩までの、約15キロメートル間にほられました。
この水路には、洪水をスムーズに流す役目のほか、新水路の両側に広がった原野、湿地の水はけを良くして、田畑に使えるようにするという目的もありました。
昭和3年(1928)に、工事は始まりました。そして昭和12年(1937)、だいたい完成していた水路に洪水で水が流れこみ、新たな十勝川となりました。
この水路には、洪水をスムーズに流す役目のほか、新水路の両側に広がった原野、湿地の水はけを良くして、田畑に使えるようにするという目的もありました。
昭和3年(1928)に、工事は始まりました。そして昭和12年(1937)、だいたい完成していた水路に洪水で水が流れこみ、新たな十勝川となりました。
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円内写真は「十勝川治水史」より |
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(4) 洪水を減らし、環境も考えて
こうしたまっすぐな新水路は、洪水の被害を減らし、新しく農地や住宅地として使える場所を造り出しました。
一方で、開発が十勝全体に広がると、自然の生き物が少なくなっていきました。まっすぐにした川も、自然の生き物から見ると良くない点がありました。
川が曲がりくねると、流れの速さや深さ、岸のかたちが変化に富みます。いろいろな環境があることで、川にはいろいろな生き物がすむことができます。
まっすぐな水路には、こうした環境が少なくなります。
最近では、ただ洪水を流すだけではなく、自然の生き物にもやさしい工事が考えられ、行われるようになってきました。
一方で、開発が十勝全体に広がると、自然の生き物が少なくなっていきました。まっすぐにした川も、自然の生き物から見ると良くない点がありました。
川が曲がりくねると、流れの速さや深さ、岸のかたちが変化に富みます。いろいろな環境があることで、川にはいろいろな生き物がすむことができます。
まっすぐな水路には、こうした環境が少なくなります。
最近では、ただ洪水を流すだけではなく、自然の生き物にもやさしい工事が考えられ、行われるようになってきました。
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