4.農業用水を確保せよ - せきを造る(利水工事1) 2
4.農業用水を確保せよーせきを造る(利水工事1)(2)
(4) 昭和7年から2年以上の工事
昭和7年(1932)9月、工事は始まりました。長さ160mのコンクリートのせきです。
工事が始まったからといって、十勝川の流れを止めることはできません。そこで川幅を半分に区切って水が来ないようにして、半分ずつ造られました。
水を引く施設もふくめて、昭和10年(1935)3月に完成しました。
工事が始まったからといって、十勝川の流れを止めることはできません。そこで川幅を半分に区切って水が来ないようにして、半分ずつ造られました。
水を引く施設もふくめて、昭和10年(1935)3月に完成しました。
写真をクリックすると拡大します
手前側左岸側)半分までできたところ。おくに見えるのは、コンクリートを入れる(打設という)ために組まれた足場。 |
|
||||||||
|
|||||||||
(5) 2段に造り直す
こうして千代田堰堤は、十勝川の水を千代田・利別地区に送る役目を果たしてきました。
しかし、何度も洪水を受けているうちにせき下流の川底が少しずつけずられていき、倒れる危険が出てきました。そこで、昭和52年(1977)、2段構えに造り直されました。
しかし、何度も洪水を受けているうちにせき下流の川底が少しずつけずられていき、倒れる危険が出てきました。そこで、昭和52年(1977)、2段構えに造り直されました。
写真をクリックすると拡大します
(6) もっと良い形に
千代田堰堤は、千代田・利別地区に豊富な水を送り、また、採卵のためのサケを捕る捕獲場としての役目も果たしています。
しかし、十勝川の流れをさえぎっているため魚がここから上流に上ることが難しく、また洪水がなかなかスムーズに流れません。
そこで、昭和52年の工事の時には魚が上るための道=魚道がつけられました。また洪水を流しやすくする千代田新水路が、平成19年(2007)に完成しました。
しかし、十勝川の流れをさえぎっているため魚がここから上流に上ることが難しく、また洪水がなかなかスムーズに流れません。
そこで、昭和52年の工事の時には魚が上るための道=魚道がつけられました。また洪水を流しやすくする千代田新水路が、平成19年(2007)に完成しました。
写真をクリックすると拡大します。
menu
- 川とつながるわたしたち
- 川で行われた大きな工事
- 1. 十勝川大水害を防げ
- 2. 山からの土石流を防げ
- 3. 山に降った雨をすぐに流すな
- 4. 農業用水を確保せよ
- 5. 安定した電力を作り出せ
- 6. 十分な水道水を確保せよ