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十勝川中流部川づくり報告会(第8回)議事概要

第8回 十勝川中流部川づくり報告会【議事録概要】

開催要旨

  • 日時:平成28年3月19日(土曜日) 10:00~11:50
  • 場所:とかちプラザ 2F 視聴覚室
  • 出席者数:51名

【議事要旨】

議事内容 確認事項
開会挨拶 十勝川中流部市民協働会議代表:栁川 久より、
開催にあたっての挨拶。
平成27年度
活動経過報告
事務局:橋本より、平成27年度(9-3月)における
当事務局の活動を報告。
(4-8月の活動報告は省略)
帯広農業高校による
・相生中島地区湿地
活動報告
・十勝川草地復元
活動報告
 
湿地環境班による相生中島上流湿地での魚類
調査報告及び次年度計画の報告
草地復元班による草地環境の復元に向けた
在来種の移植及び播種について活動報告 
帯広工業高校による
・札内川モニタリング
調査報告
・十勝川草地復元
活動報告
・エコロジーパーク
築山設計報告
佐々木教諭から、3議事内容について調査・活動
報告及びエコロジーパーク築山造成デザイン設計に
ついて成果報告
十勝川中流部の
工事経過及び
今後の川づくりに
ついて
河川管理者:天羽係長より、平成27年度の十勝川
中流部川づくりに関連した、以下の内容について説明
・工事初年度から今までの工事進捗状況報告
・来年度以降の工事予定など
今後の活動予定 事務局:紅葉より
・整備計画箇所モニタアリング活動
・高校生(帯農・帯工)との連携活動
事務局:和田より
・地域防災システムの活動
事務局長:藤堂より
・ミズベリングへの協力
・河川協力団体への認定に伴う規約改正について
質疑応答、
意見・感想等
帯広農業高校湿地環境班が計画した次年度活動に
ついて、調査項目に対して質問
講評 当会議顧問の元室蘭工業大学副学長 加賀谷
先生より講評を頂く
閉会挨拶・その他 河川管理者:帯広河川事務所長 藤田様より閉会
挨拶を頂く

報告概要

発表者 発表
テーマ
要旨
十勝川中流部
市民協働会議
事務局
橋本
平成
27年度
活動
報告
今年度の9月~3月に行った主な活動内容は、
1)H27.9.12
農業高校の生徒さんと一緒に、今後の活動に参考となる
湿地環境や草地復元箇所の現地見学を行った。
2)H27.10.3
帯広農業高校湿地環境班が実施する魚類調査のサポート
協力の内容として、ゴミ拾い活動及び昼食会の開催に
ついて報告。
3)H27.10.31
帯広農業高校草地復元班の生徒さんと十勝大橋上流左岸
において、原生花園の創出に向け播種作業について報告。
4)H27.11.19
タンチョウの給餌場設置として、十勝川温泉街周辺に4か所、
相生中島に1か所を設置したことを報告。
5)H27.11.26
途別川合流点下流右岸の別町相川原生花園の創出に向け、
帯工2年生と協働で在来種の播種とタンチョウ給餌場2か所
の設置について報告。
6)新聞報道記事掲載及び当事務局活動表彰について報告。
帯広農業高校
湿地環境班
3名
相生
中島
湿地
活動
報告
  十勝川中流部に造られた大きな湿地、この湿地を、
たくさんの命が生まれ、育つ場所にすること、それが、
私たちのプロジェクトが目指す未来の姿です。
 湿地が造られた理由、それは河川環境の変化にあります。
かつて、川と陸地の間には、無数の湿地があり、様々な命を
はぐくむ場所となっていました。しかし、何度も起こる洪水を
防ぐためには、川をまっすぐにし、堤防を造る必要がありま
した。
 河川整備事業は、人々の生活に安心と便利さをもたらしま
したが、その引き替えに、流域の湿地と命は失われていっ
たのです。
  十勝川でも、流域の湿地の98%が消失し、同時に、多く
の生物が姿を消しつつあります。このまま、生物種の減少
が続けば、十勝川流域の生物多様性という命のつながり
が途切れてしまいます。
 十勝川中流部では、「行政が事業を計画し、市民が川の
あるべき姿を話し合い、高校生が方法を提案する。」協働
で実践する新たな川づくりが始まりました。
 活動の場となったのは、十勝川中流部の右岸約50mの
位置に造られた湿地です。  平成24年7月、約4ヘクター
ルの土地を掘削し、湧水と雨水がたまって形成されまし
た。この湿地を十勝川流域の生物多様性回復の場とする
ため、「生物が生息しやすい」湿地づくりを実施し、たくさん
の命が生まれ育つ「川の命のゆりかご」となることを目指し
ます。活動にあたっては、実際の自然環境で行うプロジェ
クトとして、3年間の長期目標を設定しました。
  1年目は、調査・デザイン・実験です。造成1年後の湿地
調査では、稚魚の生息を確認。しかし、掘削しただけの単
調な水中環境は、生物にとって住み良い環境とはいえま
せんでした。そこで、生物が生息しやすい環境づくりの設
計図となる湿地環境デザインを考案、実験として、魚の
住みかとなる魚礁を設置しました。1ケ月後、魚礁内の水
中カメラにてフクドジョウが撮影され、湿地環境づくりの有
効性を確認することができました。
 2年目は、湿地環境づくりの本格実施です。市民の方々
との協働で、水中掘削、ヨシ移植、魚礁づくりを実施しま
した。また、定期的な調査により、生物の産卵と成長を
確認。さらに、1回目となる魚類生息数全量推定調査を
実施しました。
 そして、計画最終年となる今年度の活動目標は、湿地
づくりの効果確認と評価を得ることとし、調査実施と外部
発表への参加について月別計画を立てました。
 湿地づくりの効果を確認するためには、湿地全体で生
物がどのように増えたのかを知る必要があります。その
方法として、環境調査のプロである北開水工±ンサルタ
ント様の協力により、密度面積法による魚類の生息個体
数全量推定を実施しました。  密度面積法では、まず、
決められた範囲で生物を捕獲し、生息密度を求めます。
生息密度に生息区域全体の面積をかけることで、全個
体数の推定値が得られます。この方法は、湖沼などの
資源推定において実績があり、信頼できるデータを得る
ことができます。
 調査区は、湿地の代表的な環境として、
(1)魚礁設置箇所、(2)水際植生箇所、(3)水深の浅い箇所、
(4)岸に接している箇所、(5)岸に接してしていない箇所の
5つとし、航空写真測量によって面積を求めました。
 今年度の調査は、夏と秋の2回、連携機関の皆様の
協力を得て、延べ90名で実施しました。調査では、
最初に、調査区を仕切り網で囲い、決められた人数と時
間内で、たも網を使って生物を捕獲します。捕獲後、生
物の種類、数を記録しました。なお、計測中は生物が酸
欠にならないようにエアレーションを行い、計測後は速や
かに元の場所へ放流しました。
 調査結果です。今年度、湿地全体での魚類生息数は、
夏期が約34,760個体、秋期が29,016個体となりました。
昨年度秋期の20,527個体と比較すると、夏期で1.7倍、
秋期で1.4倍の増加を確認しました。
 生息数の推移については、湿地の生物の多くが4月
から6月に産卵するため、夏期にもっとも生息数が増え、
その後の自然淘汰によって秋期には生息数が減少した
と考えられます。
 この点については、今後の継続した調査により、考察
を深める必要があります。
 生息密度については、石の河床を好むフクドジョウ、
ジュズカケハゼが魚礁設置箇所で高く、水草に巣を
つくり産卵するトミヨ類が植生箇所で高くなりました。
これは、魚類の習性と湿地環境づくりが結びついた結果
であり、生物が生息しやすい環境を形成していることを
示しています。
 ゼロからスタートした湿地に生まれた約35,000個体の
魚類、人の力と自然の力が結びついた湿地が、川の命
のゆりかごとなりつつあるのです。
 次に、活動に対する客観的な評価と助言を得るため
に、活動成果を専門機関で発表することにしました。
そこで、東京都で開催された河川整備基金助成事業
成果発表会に参加、十勝川独自の取り組みと貴重な
調査データに全国の研究者から高い関心が集まり、
優秀発表者賞を受賞することが出来ました。また、高校
生の環境活動を支援するエコワングランプリでは、宮城
県名取市で行われた北海道・東北ブロック大会に参加。
審査員の先生からは、「魚類の生息数が増えたというこ
とは、魚類との食物連鎖の関係にある生物も増えたはず。
つながりを調べてみてはどうか」というご助言をいただき
ました。こうした評価と助言を今後の活動へ活かしていく
ため、北開水工コンサルタント早坂様に相談し、研修会を
開催、次の段階として、湿地から生まれる命のつながり
に着目し、魚類を中心とした湿地生態系について調査し
ていくことになりました。活動の発展により、十勝川流域
における湿地づくりの価値をさらに高めていきます。今年
度は、継続した調査により、魚類生息数の増加と湿地環
境づくりの効果を確認することができました。また、外部
発表によって得た評価と助言により、次の段階へ向けた
活動方針を立てることが出来ました。十勝川の河川管理
者である北海道開発局帯広河川事務所の天羽様から
は、「継続した活動と積極的な情報発信が、湿地づくり
の成果と価値をさらに高めている」という評価とともに、
継続とご協力をいただけることになりました。次年度は、
新たな調査方法の導入により、命のつながりとしての生
物多様性を評価します。また、調査データを反映したた
よりよい湿地環境づくりへと進歩させます。さらに、地域
の小中学生も参加できる環境学習会を開催し、湿地づく
りを未来へとつなげていきます。そして、湿地から生まれ
る命のつながりが、十勝川流域に広がることを目指して
いきます。命のゆりかごから、命のつながりへ、人と自
然が共生する十勝川の未来に向けて、私たちの湿地
づくりは、さらに進化していきます。
質疑応答
発言者 質問内容 発言者 要旨
十勝川中流部
市民協働会議
事務局
:紅葉氏
次年度計画
における魚類
との食物連鎖
の関係にある
生物調査とし
て、何を対象
として調査
しますか。
帯農
2年生
今までは魚類調査を行ってきましたが、
今後は植物、昆虫、野鳥などの調査を
考えています。



発表者 発表
テーマ
要旨
帯広
農業
高校
草地
復元班
2名
草地復元
活動報告
 これから帯広農業高校草地復元班の平成27年度の
活動報告を始めます。今年度の活動一覧です。1回目は、
5月30日に十勝大橋上流左岸へ植物移植作業を行いまし
た。2回目は、7月8に本校にて多自然型工事についての出
前講義を行っていただきました。3回目は、8月9日にオオア
ワダチソウ除去作業を行いました。4回目は、9月12日に相
生原生花園・千代田新水路、下頃辺川にて現地見学会を
行いました。5回目は、10月31日に十勝大橋上流左岸へ
在来種の播種作業を行いました。今年度は合計5回の活
動を行いました。それでは、今年度の活動を振り返ります。
<5月30日>
 十勝大橋上流左岸へ植物移植作業を行いました。御影
築堤工事の河川改修工事に伴い、失われる絶滅危惧種
のフクジュソウなど400株を西江建設様のご協力のもと、
十勝大橋上流左岸の草地復元箇所に移植しました。フク
ジュソウやユキザサなどの野草、そしてウドやクサソテツ
(コゴミ)などの山菜を移植しました。御影築堤から植物を
採取の様子です。西江建設様の説明を聞いた後作業に入
りました。貴重な在来種を見分けながらの作業となりまし
た。平成26年度本校卒業生の大澤さんからもアドバイスを
受けながら作業しました。植物を痛めないように根から慎
重に抜き取り作業を行いました。その後、採取した植物を
十勝大橋上流左岸へ移植しました。スコップを使い、穴を
掘り、そこに植物を植えました。移植後、水をかけて、軽く
踏み固めました。これから成長していくことを願いながら
作業を行いました。 植した植物の一部です。ユキザサ、
オオアマドコロ、フクジュソウなどきれいな花が咲くため、
どのように成長するか来年以降楽しみです。
<7月8日>
 多自然型工事についての出前講義をしていただきまし
た。事務局の和田様より、今後、河川と自然環境を考える
上で役立つと思われる多自然型工事の概要や、実際の工
事状況などについての講義を本校にて実施していただきま
した。なぜ多自然型工事が必要なのか、これからの自然環
境はどうあるべきか、などを考える良い機会となりました。
今後の川づくりの方向性がわかる貴重な講義となりました。
<8月9日>
 オオワダチソウの駆除活動を行いました。十勝川上流左岸
で行っている在来種による草地復元と原生花園の創出につ
いて、その妨げとなっている外来種オオアワダチソウの駆除
を実施しました。オオアワダチソウは北米原産の外来種で、
道が指定する要注意外来植物です。根から他の植物の生育
を抑制する物質(アレロパシー)を放出して勢力を拡大します。
黄色い花が咲いて一見きれいではありますが、大群落となり、
他の在来種を寄せ付けなくなる危険な外来種です。こちらが
駆除の様子です。黄色い花が咲いているオオアワダチソウ
を見分けながら駆除を行いました。抜取後、花を切り取って
本数を数えるため10本毎に整理しました。かなりの本数と
なり、まとめるのも一苦労となりました。こちらが作業前の
様子です。黄色い花が、多く咲いているのが分かります。
作業後の様子です。黄色い花のオオアワダチソウがきれ
いに抜き取られたのが分かります。抜取総数は約10000本
となりました。本来は、花が咲く前に駆除するべきでしたが、
今年度は花が咲いてからとなってしまったため、来年度が
心配です。
<9月12日>
 多自然型工事現地見学会が行われました。今後河川と自
然環境を考える上で役立つと思われる一つの例として多自
然型工事箇所を見学しました。相川原生花園や千代田新水
路の魚道、新水路下流の護岸に覆土した箇所を利用して沢
山のサケの産卵の様子を見学しました。平成4年に施工した
下頃辺川護岸工事(浦幌町吉野)について、従来の護岸と多
自然型護岸そしてその経年変化の説明を聞きながら見学し
ました。はじめに、帯広工業高校が草地復元を行っている相
川原生花園に行き、説明を受けながら見学しました。また、
治水と防災についての説明を詳しくして頂きました。次に、
千代田新水路の魚道上流流入部の遡上したサケを見学後、
魚道観察室でサケの遡上する様子を見学しました。その後、
千代田新水路下流の護岸に移動して、沢山のサケの産卵
の様子を見学しました。サケを追って、オオセグロカモメが
集まるなど、生態系が構築されていました。その後、下頃辺
川に移動し、護岸工事の説明を受けました。工事前の様子と
工事直後の様子、現在の様子など詳しく説明していただきま
した。こちらが太平橋から下頃辺川下流・上流を望んだ写真
です。ヤナギが川を覆い、流れの速さに変化がでるような環
境づくりが行われているのが分かります。
<10月31日>
 十勝大橋上流左岸で在来種の播種作業を行いました。
今年度最後の活動ということで、3年生20名の参加となりま
した。昨年11月の播種に引き続き、今年はその下流法面に
オギ、法尻にハンゴンソウ、そして水平部にオオヨモギ・ヤマ
ハギ・クサフジの播種を行いました。図の赤の点線内が今回
播種した所で、×がついているのは今回播種しなかった所で
す。まずは、播種箇所の測量です。みんなで協力しながら縦
断方向へ法肩に10m毎見出し杭を打ち、その後、横断方向
へ10m毎見出し杭を打ちました。次に種の撹拌作業を行い
ました。クサフジ、オギ、ヤマハギ、ハンゴンソウの種子を計
量しながらピートモスに混ぜました。種子を撹拌後、全員で
手分けして播種を行いました。法面にはオギ、法尻にはハ
ンゴンソウ、水平部にオオヨモギ、クサフジ、ヤマハギをそ
れぞれ播種しました。これからの植物の成長を期待して、
全員で一生懸命播種を行いました。
 最後に今年度の活動の終了を記念し撮影しました。来年
度以降も在来種による草地復元を目指し、地域の力となれ
るように活動をしていきます。
 ご清聴ありがとうございました。
帯広
工業
高校
佐々木
教諭
帯広工業
高校環境
土木科
1年生
から
3年生が
行った
活動報告
  皆さんこんにちは、帯広工業高校環境土木科の佐々木と
申します。
 これから平成27年度の活動報告を行います。本来は生徒に
報告してもらうところなのですが、今年度の活動の中心であっ
た3年生がすでに卒業してしまったため、今回は私のほうから
発表させていただきます。
 今年度の活動はこのようになっています。1年生が札内川
での調査、2,3年生が十勝川での活動、そして3年生はエコ
ロジーパークの築山デザイン案検討も行いました。それで
は順番に説明していきます。

1)札内川モニタリング調査
 まず、1年生が行った札内川モニタリング調査について
です。今年度は合計4回実施しました。
 これは札内川ダム放流に伴う礫河原の地形的変化及び
植生の変化を経年的に調査することで、札内川ダム放流
に伴う河道、特に礫河原への影響について検証すること
を目的として、3~5年程度モニタリングを継続していくも
のです。1年間の流れはこの通りです。
 
 今年度は中札内橋上流側で調査を行いました。具体的
な方法は、まず生徒たちが測量を行い、基準杭より河川
の横断方向5mおきに1m四方の正方形の木枠を設置し
て、ダム放流前と後で木枠内の地形およびヤナギ類の
実生にどのような変化が起きるのか調査を行いました。
調査結果ですが、河床の低下や河岸の侵食など地形の
変化は一部で見られましたが、礫河原でのヤナギ類実生
はダム放流前後で確認することはできませんでした。ただ
し、これは今年度のみの結果ですので、これから毎年継
続的に調査を行っていくことによって、今後変化していくの
かどうかを見ていくための一つの基準になります。

2)十勝川草地復元とタンチョウ給餌場設置
 次に2,3年生が行った十勝川草地復元とタンチョウ給餌
場設置についてです。
 6月の2回は草地復元作業、11月はタンチョウ給餌場設
置作業を行いました。まず十勝川草地復元についてです
が、場所は幕別町相川で、ここは昨年度生徒が草地復元
デザイン案を検討した場所でもあります。この場所でデザ
イン案に沿った原生花園創出に向け、環境土木科の3年
生が十勝川の清水町御影築堤工事により消失する野草
や山菜を移植しました。なお、移植した植物はこの通りです。
 作業の流れについては、まず植物とその採取方法につい
ての説明を学校内で受けたのち、清水町御影地区へバス
で移動し、野草や山菜を採取しました。その後、幕別町相
川へ移動し、移植方法の説明とアドバイスを受けながら移
植作業を実施しました。また、2年生については音更川の
音更町北駒場築堤工事により消失する野草や山菜を3年
生と同じ幕別町相川に移植作業を行いました。移植した
植物の種類および移植場所に違いはありますが、基本的
な内容は3年生と同様となります。
 次に播種とタンチョウ給餌場の設置についてです。この
作業も昨年度生徒が作成した草地復元デザイン案に沿
ったものなのですが、先ほど説明した植物移植を行った
すぐ近くの場所で作業を行いました。この場所にオオヨモ
ギ、クサフジ、ヤマハギの3種をそれぞれ7000平方メート
ルの範囲に播種しました。その後、昨年度も実施したタ
ンチョウ給餌場の設置作業を行いました。この作業は11月
26日に実施したのですが、12月8日には早くもこの給餌
場を利用するタンチョウの姿が確認されました。その様子
を動画でご覧下さい。

3)十勝エコロジーパーク築山デザイン作成
 最後に、3年生が行ったエコロジーパーク築山デザイン
作成についてです。
 これは十勝エコロジーパークの管理者である北海道十
勝総合振興局の依頼を受け、帯広建設業協会の皆さん
にご協力いただきながら実施したものです。エコロジーパ
ーク内にある築山において、今までよりも多様なレクリエ
ーション活動が可能となるようなデザインの作成が目的と
なります。デザイン作成までの工程はこの通りです。
 では、具体的な内容について説明します。
 まず、十勝エコロジーパーク内の見学・築山デザイン案
検討についてです。振興局や建設業協会の方々より詳し
い説明を受けた上でエコロジーパーク内の築山を見学し、
その後、生徒40名それぞれが帯広建設業協会の皆さん
からアドバイスをいただきながら築山の利活用案を考え、
スケッチでのデザイン案を作成しました。それを8名1班
の5班構成に分けて集計したものがこの通りです。また、
生徒がスケッチしたデザイン案の一部がこちらになります。
 次に学校内でこのデザイン案を班ごとに検討し、各班
の案として5つの案に集約する作業を行いました。集約
された各班のデザイン案はこの通りです。その後、各班
よりそれぞれの案について発表を行いました。そして、
5つの案をまとめる話し合いを各班の代表者により行い
「帯広工業高校環境土木科案」として1つに集約する作
業を行いました。最終的に完成した築山デザイン案は
この通りです。
 このデザイン案の図面を、代表生徒が公園管理者で
ある北海道十勝総合振興局へ受け渡しを行い、取り組
みは完了となりました。
 今後は生徒たちが考えた案が実際に生かされて築山
工事がされるということで、このような本校生徒の活動が
未来に生かされて残っていくというのはまさに土木事業
の醍醐味で、実際に形になったときに初めて生徒たちも
喜びを感じ取ってくれると思います。このような感動や
喜びを、現在の1,2年生やこれから入学してくる新1年
生にこれからも引き継がれていくことを願って活動報告
を終わらせていただきます。
 なお、今年度もご協力いただきました北海道開発局帯
広開発建設部帯広河川事務所の皆さま、十勝川中流部
市民協働会議会員の皆さまには改めてお礼申し上げます。
 ご清聴ありがとうございました。
発表者 発表
テーマ
要旨
帯広河川
事務所
天羽
調整係長
川づくり(案)
の損直状況
と来年度の
工事予定
について
 この度、この報告会に始めて傍聴されているお
客様も居ると聞いていますので、川づくりワークシ
ョップにおいて近隣住民の方や様々な職種に付か
れている方々、環境保護団体等の方、隣接する自
治体の方々等と合意形成されたものが川づくり(案)
の9つの論点図になります。この図で改めて工事進
捗の概要を説明させて頂きます。
 工事の概要としては、流下の能力の向上を目的
に、流下断面の拡大として河道掘削と樹木伐採が
工事の内容になり、大きく工事個所は3か所になり
ます。
1)十勝川左岸地区(音更町)
 この地区の工事は、樹木伐採と河道掘削の工事
になります。
 樹木伐採は、すべての樹木を伐採するのではなく、
生物等の移動路などの確保として縦断的な繋がりを
持たすように保全樹林帯を作りながら他の樹木伐採
を行いました。 河畔林伐採の工事は、全体の1/3ぐ
らいは完成しています。
 樹木の伐採だけでは数年後の再樹林化が再発すま
すので、その対策として帯広農業高校・帯広工業高校
の生徒さんの協力を得て草地環境や湿地環境の創出
を行って対策を講じています。
2)十勝川右岸地区(帯広市)
 ここは掘削工事と帯広農業高校の湿地環境班の皆
様が調査活動されている湿地箇所の下流側の樹木
伐採になります。この区間の工事は終了しました。
3)十勝川温泉周辺
 この地区の工事は、河道掘削が主な工事で、河畔林
伐採も伴いながら現在進行中であります。

続いて、工事完了箇所の状況説明になります。
1)十勝川大橋上流左岸の樹木伐採後の播種作業
 H28.10.31、樹木伐採後の裸地に草地復元を目指す
ため十中協の皆様、帯広農業高校の生徒様による播
種作業を行いました。
2)相生中島上流湿地箇所の対岸(左岸)の河道掘削箇所
 この個所の工事は、十勝川本流と支流との間にある
中州部の掘削工事になります。掘削にあたっては、ワ
ークショップで合意された支流側の樹木環境を維持し
ながら本川側の河道掘削を行いました。今後は、十中
協の皆様、高校生の皆様などと時期を調整しながら現
地見学を行いたいと考えています。
3)十勝川温泉地区右岸の工事個所
 この個所は、十勝川温泉の対岸にあたり現在掘削工
事を行っております。この個所についても次年度、皆様
と現地見学を行い状況の確認をして頂きたいと考えて
います。
 もう1ヵ所として、千代田新水路の上流側になります
樹木伐採と掘削工事の箇所になります。
 この個所の上流部はH25-H26度に掘削工事を行い、
その後の再樹林化対策として帯広工業高校の生徒様
に草地環境の復元を目指していただき播種作業行って
いる箇所です。平成27年度工事では、洪水時、発生する
大きな流れをスムーズに流すため流末の開口部の掘削
工事を行いました。
 続いて、次年度の工事個所になります。
 工事個所は、十勝川温泉の対岸となります河道掘削と
十勝エコロジーパーク上流部の樹木伐採工事をワーク
ショップ(案)に従いながら工事を行います。

 今後、河川管理者側としての動きですけど、PDCAサ
イクルに従い川づくりワークショップで合意形成された
内容に従いながら、十中協の皆様と工事が完了してい
る箇所について現地確認を行って行きたいと思ってい
ます。
 また、引き続き教育関係機関等と連携し、十中協の
皆様の協力ものもと草地環境・湿地環境の形成を目
指しながら、適正な水辺環境の促進を図っていきたい
と考えていますのでどうぞ、よろしくお願いします。
発表者 発表
テーマ
要旨
十勝川
中流部
市民
協働
会議
事務局
紅葉
整備計画
箇所
モニタリング
及び高校生
との連携
について
 今後の活動予定として当会議事務局から私と和田さん
・藤堂さんで、以下の点について説明していきます。
1)整備箇所モニタリング
2)帯広農業高校・帯広工業高校との連携
3)地域防災システム
4)ミズベリングの実施
5)河川協力団体・規約改正

 私の方からは、整備箇所モニタリングと帯広農業高校
・帯広工業高校との連携について報告させて頂きます。

1)整備箇所のモニタリング
・相生中島湿地の上下流
 この個所は、平成26年度に湿地の上下流の伐採した
草地環境について引き続きモニタリングを行って行きま
す。目的は、湿地環境の多様化と湿地と周辺の利活用
などについて、伐採後の植物生育状況を観察する事で
すが、治水事業なので治水効果のモニタリングも合わ
せて行って頂きたいと個人的には思っています。

・相生中島上流左岸
 先ほど天羽係長からの説明もありましたが、この個
所は洪水時の流下をスムーズにすることを目的に掘
削しましたが、工事の中で樹木の連続性が途切れた
部分もありますので、その部分等に着目し、自然回復
力を期待して見守っているところです。

2)帯広農業高校・帯広工業高校との連携
・農業高校との連携(1) 相生中島上流湿地モニタリング
 先ほど、農業高校の生徒さんから素晴らしい報告を
受けた箇所になります。この個所については、魚類等
が生息する、より良い環境をつくるため、農業高校の
湿地環境班の皆さんに自由に調査活動をしてもらい、
当事務局としましては、その活動をサポートして行き
たいと思っています。

・農業高校との連携(2) 十勝大橋上流左岸の草地復元
 この個所も先ほど説明してもらった箇所になります。
草地復元については、引き続き生徒さん達と一緒に在
来種の播種・移植を行いながら作業のサポートと在来
草地の復元と原生花園の創出を目指し観察をしていき
たいと思っています。
・工業高校との連携(1) 札内川礫河原再生モニタリング
 この個所は、先ほど佐々木先生が説明していただい
た札内川礫河原再生モニタリングの継続として、横断
測量と、植生回復の調査としての方形区の調査になり
ます。
 特に横断測量は1年生で初めてとは思えないほどで
あり、まして生徒40人によるデータの蓄積となり、これ
が継続されると物凄いモニタリング成果となりますので、
とても期待しています。
 調査の目的は、河畔林の拡大により河道の固定化が
進み、本来の札内川が失われつつある状況を、札内
川ダムの放流や夏季の出水の力を借り、人間の手も
少しだけ入れることで改善できるかどうかについて、河
道の変化と砂州の移動などを把握することで今後の検
討に役立つデータとなります。そういう意味では高校生
の横断測量によるモニタリング調査をすることでとても
良いデータが蓄積されることに期待しています。
・工業高校との連携(2) 途別川合流点下流部の草地復元
 この個所は、再樹林化の防止として在来種を播種して
いますがモニタリングとしては外来種に対しての在来種
の播種効果について観察・見守っていくものです。
 また、出水後、この場所が水についたとき播種した草
地環境の変化や出水に伴う土砂移動等についてもモニ
タリング出来れば面白いと思っています。
十勝川
中流部
市民
協働
会議
事務局
和田
地域防災
への協力
について
 3)地域防災への協力
 昨今、局地的な大雨の影響により各地で大洪水が発生
し、鬼怒川を契機に帯広の町内会レベルで防災に関する
知識の問い合わせが私のところに来ております。この様
な状況を改めて熟慮した結果、当会における今までの主
な活動は、自然環境をテーマに活動してきましたが、これ
からは自然環境と地域防災をセットに考え、河川への係
わり水辺の利活用を踏まえながら地域に貢献できる団
体を目指したいとの思いで、まずは地域防災について来
年度から行動していきたいと思っていますので、その内
容をご報告します。
 主な内容としては、
(1) 洪水避難情報システムの開発と公表
(2) 地域町内会等との連携
(3) 高校連携による防災システムづくり

・洪水避難情報システムの開発と公表については、十
中協のホームページに開設を考えています。
 現在、大雨の影響による河川の水位情報について、
国交省の定義では(1)水防団待機水位、(2)はん濫注意
水位、(3)避難判断水位、(4)はん濫危険水位の4段階
があります。また、水位データや気象データ、防災に
関する資料はインターネット上で直ぐ分かりますが、所
轄する機関で個々に公開しているため一度に多種な情
報を入手できません。
 それらの情報を一つにまとめることで防災に対する知
識の向上を目指したシステムの構築です。

・地域町内会との連携については、すでに「防災講演
会」として帯広川伏古地区水辺協議会(2015/11/27)で
お話をしてきました。また3/23には稲田連合町内会か
らの依頼がありましたので、そこでも十中協として話を
してきます。
 今後、十中協としては単なる情報提供だけではなく
避難シミュレーションも計画し、地域への貢献を果たし
ていきたいと考えています。
・高校連携による防災システムづくりとして、普及が著
しいスマートフォン等を利用して洪水時の緊急情報な
どTwitterによる相互通信システムを考えています。相
互通信システムは、各地で起こる交通機能の麻痺や
災害状況などをリアルタイムで交換やアップロード出来
るシステムを作り、自分の命を守ることが出来るツール
の一つに成ればと考えています。
 また、地域防災として地域弱者の把握や避難経路の
誘導などを考えるシステムが出来れば良いと思ってい
ます。
 更にもっと進めて、高校生が行う河川管理システムを
通じて、河川に関する知識を習得のみならず、土木工学、
河川工学の担い手の育成になればと考え、十中協の
来年度の活動予定とさせて頂きます。
十勝川
中流部
市民
協働
会議
事務
局長
藤堂
ミズベリング
の実施、
河川協力団体・
規約改正
について
 4)ミズベリングの実施
 当会は、自然環境の復元を目的に今まで活動を行って
きましたが、これからは、地域防災への貢献と合わせ、
水辺の利活用を考えた川づくりを目的に活動していきた
いと思っています。その中で国交省が応援しているミズ
ベリングに当会も実施・参加を積極的に行って行きます。
 ミズベリングとは、かつての賑わいを失ってしまった日
本の水辺の新しい活用の可能性を、創造していくプロジ
ェクトです。そして、水辺に興味を持つ市民や企業、そし
て行政が三位一体となって、水辺とまちが一体となった
美しい景観と、賑わいを生み出すムーブメントの担い手
として当会もミズベリングに参加・実施し、地域のニーズ
の情報収集等を行い十勝の川づくりに関わっていきたい
と思っています。
 ミズベリングには、5つのアクションがあります。(1)つな
ごう、(2)かたろう、(3)ためそう、(4)つくろう、(5)そだてよう、
まさに当会が目指すところであります。
 今年度、このミズベリングへの活動は、去る7/7の「た
なばタイム」、そして2/27、28日に行われました「ミズベ
リング十勝会議」に参加・協力させて頂きました。
 十勝川には、皆様に然程知られていない大変素晴ら
しい自然環境や新たな発見が出来る水辺環境がたくさ
んあります。この様な十勝川をもっと多くに人に知って
頂けるように活動していきます。

5)河川協力団体・規約改正について
 去る3/11に河川協力団体へ無事認定されたことを
皆様へご報告いたします。また、認定と合わせ、当会の
規約についても変更しましたので、その内容をご報告し
ます。
 規約の変更内容は、2点あります。
 1点目は、第2条3項の「自然環境復元のため」→「「川
づくりのため」に修正します。  2点目は、第6条5項に「地
域防災への啓発」を追加します。

 これからの十勝川中流部市民協働会議の活動は、立ち
上げ原点となる、「十勝川中流部ワークショップ」において
作成された「十勝川中流部川づくり(案)」に沿って川づくり
を進めてきましたが、今回の規約改正において〝活動内
容の範囲を広げ〟地域住民と共に活動し、次世代に引き
継ぐ「十勝川モデル」を目指します。
参加者からの意見・感想等
発言者 意見・感想 説明者 要旨
事務局
和田
ミズベリング
十勝を代表
して、西脇
さんから
アピールを
しませんか。
(株)サムライ
プロデュース
代表 西脇様
 初めまして、サムライプロデュースの西脇
と申します。私の会社は、観光コンテンツとし
てアクティビティや宿泊等をプロデュースして
います。そして個人や地域の活動家の方々
と連携しながら観光を通じて地域への貢献
についても考え商品づくりをしています。
 川に関すアクティビティとしては、帯広川や
十勝川、札内川等を含めた十勝全域で行う
ボートクルージングを実施しています。
 反応としては、体験した道内外のお客様か
らは大変喜ばれています。喜ばれている理
由の一つとしては「自然環境のすばらしさ」
です。地元に住んでいると、その良さが分か
らない人もいますが、その帯広川等で体験
して頂いています。
 今後は、クルージングの他にグランピング
グハウス(ちょっと豪華なキャンプ)を考えて
います。川や色々な場所で十勝の素晴らし
さを、観光を通じて体験して頂ければと考え
ています。
 今後は、皆様のお知恵と協力を頂き機会
が増えると思いますので、どうぞ、よろしく
お願い致します。
講評


発表テーマ 発言者 要旨
講評・ 感想 十勝川
中流部
市民
協働会議
顧問
加賀谷氏
 今回で「第8回目の川づくり報告会」になります
けど、札幌から毎回ワクワク胸を躍らせ楽しみに
して今回も皆さんの話を聞かせて頂きました。皆
様からはいろんな意見や発表を聞かせていた頂
き、また素晴らしい高校生の発表には感動してい
ます。
 私の方からは、講評というよりも2~3気が付い
た点を感想として話をして講評と代えさせて頂き
ます。
 最初に帯広河川事務所の天羽さんからの報告
かありました。私たちがH22年~H24にかけて皆さ
んと色々な意見を出し合わせ川に対しての親し
みや私たちの生活環境や自然環境の創出を目
指し話など様々な意見を出し合ってまとめた「川
づくりワークショップ(案)」に従って着実に工事
が進められていることに対して非常に安心しました。

 次に紅葉さんが今後の活動予定として整備計画
箇所のモニタリングについて話して頂きました。我
々は、自然復元・回復などのためのプログラムを行
ってきましたが、事業の完成形に対して実際その場
所に着水したときどの様な変化が生じるのかを私
たちは見ていかなければなりません。紅葉さんが
言うようにモニタリングを行いながら、川の流れを
科学的に分析するやり方もこれからは非常に大事
になるものと感じています。
 和田さんが話した地域防災の件ですが、私は環
境と防災は常々セットで考えるべきであると思って
いました。これからのまちづくりは、環境も地域防
災も必ず入れて考える必要があり、そういう意味
では十中協が地域防災に携わってこれからの活
動を行うことで、非常に大事な考え方で更なる活
動枠が広がったなと感じています。
 それからミズベリングへの参加・実施の件ですが、
今までの十中協の活動は川づくりを通じて地域と
の協働・連携を図った取り組みを行っており全国・
世界的にも先端な活動として誇れるものであり、
今までの活動がまさにミズベリングのモデル活動
であります。
 そういう意味では、益々皆さんには頑張って
頂きたいと思っています。

 最後に高校生による発表ですけど、私が感じた
ことをお話ししたいと思っています。
 最初に、農業高校の生徒さんの話ですけど、
回を増すごとに高度なまとめ方をするなと感心し
ています。
 発表の中で生態系に結びつくような活動を行って
おり、生態系全体の中で我々が付き合っている魚類
調査などがどのような繋がりで生態系に関わってい
るのかが分かるものと思っています。
 生物学者の「オダム」が言った言葉があります。
「河川流域は最小の生態系である」と言っています。
我々の十勝川流域も生態系そのものを見ている
ものと考えながら活動して頂ければと思っております。

  帯広工業高校発表での横断測量について説明
有りましたが、まさに工業高校に合った川の勉強を
なされていると思いました。また、草地環境の復元
を目指した播種と、これからのモニタリングを行い
ながら外来種の除去を行い在来種による草地環
境を育てる作業は、地味な活動ですけどとっても
大事な考え方で、今後活動を継続して頂けるとい
う事で、これは若い力でなくては出来ないことと思
っております。
 それから地域防災の件ですけど、東日本大震災
の時もあまり大きい話題になりませんでしたけど、
高校生の力が大きく良い働きがあったと聞いてお
ります。
 災害時に「いざっ」と言うときにはやはり若い力、
高校生の力が必要となります。非難するときのサ
ポートの在り方や防災に対する事前学習を行うこ
とで高校生が地域の力となると思います。
 私事ですけど、現在、北海道の卒業生・学生を
対象に出来るだけ地元で就職・働ける環境づくり
のプロジェクトに携わっております。
 活動に係わった高校生の話では、この様な活動
を通じて帯広・地元で働きたいと聞いています。
この様な活動を模範として地元企業や役所等、
働ける場を見つけて貰いたいと思っています。そう
いう意味でこの活動を通じて、どんどんこの集まり
がもっと発展すると思いますので、お互い頑張って
活動して欲しいです。
 私も陰ながら応援させて頂くと同時に機会があ
れば再度帯広にお邪魔したいと思っております。
 以上、私が感じた講評・感じたことを述べさせて
いただきました。
閉会挨拶


意見・感想 説明者 要旨
閉会挨拶 帯広河川
事務所
所長
:藤田隆保
 本日は、皆様大変素晴らしい発表を聞かせて
頂き、とても心強く感じております。そして十中
協が河川協力団体になって頂けたという事で、
私共と一層の連携をして十勝川を「いい川」にし
てきたいと思っております、どうぞよろしくお願い
します。
 本日は、誠にありがとうございました。

状況写真

  • 当会事務局員による司会進行

    当会事務局員による司会進行

  • 柳川代表からの閉会挨拶

    柳川代表からの閉会挨拶

  • 当会議の活動趣旨説明

    当会議の活動趣旨説明

  • 河川管理者からの工事説明

    河川管理者からの工事説明

  •  農業高校生徒からの発表(1)

    農業高校生徒からの発表(1)

  • 農業高校生徒からの発表(2)

    農業高校生徒からの発表(2)

  • 農業高校生徒からの発表(3)

    農業高校生徒からの発表(3)

  • 農業高校生徒からの発表(4)

    農業高校生徒からの発表(4)

  • 帯広工業高校 佐々木教諭からの活動報告

    帯広工業高校 佐々木教諭からの活動報告

  • 今後の活動予定:事務局 紅葉氏

    今後の活動予定:事務局 紅葉氏

  • 今後の活動予定 地域防災:事務局 和田氏

    今後の活動予定 地域防災:事務局 和田氏

  • 今後の活動予定 ミズベリング:藤堂事務局長

    今後の活動予定 ミズベリング:藤堂事務局長

  • ミズベリング活動紹介:西脇氏

    ミズベリング活動紹介:西脇氏

  • 閉会の挨拶:帯広河川事務所 藤田所長

    閉会の挨拶:帯広河川事務所 藤田所長

  • 加賀屋顧問からの講評(1)

    加賀屋顧問からの講評(1)

  • 加賀屋顧問からの講評(2)

    加賀屋顧問からの講評(2)

  • 第8回報告会議の参加者風景(1)

    第8回報告会議の参加者風景(1)

  • 第8回報告会議の参加者風景(2)

    第8回報告会議の参加者風景(2)

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