自然の中でのサケの一生
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自然の中でのサケの一生
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1.サケは川で生まれる
サケは、冬に川底の砂利の間で生まれます。しばらくの間は砂利の間で暮らし、やがて稚魚にまで成長するとそこから出て泳ぎ出します。
そして、春にかけてゆっくりと、あるいは一気に海へ下ります。
そして、春にかけてゆっくりと、あるいは一気に海へ下ります。
サケの稚魚。砂利の間から出てくると、エサをとりながら海へ向かう
2.海に出て、ベーリング海まで
海に出たサケ稚魚は、1~2ヶ月間沿岸帯で成長し、その後オホーツク海で夏から秋までをすごしたあと東へ向かい、次の年の6月ころベーリング海に入ります。
サケたちは秋になるとアラスカ湾へ行って冬をこし、春になるとベーリング海にもどります。これをくり返しながら、3年から5年ほど海で育ちます。
サケたちは秋になるとアラスカ湾へ行って冬をこし、春になるとベーリング海にもどります。これをくり返しながら、3年から5年ほど海で育ちます。
サケは海に出るとベーリング海まで泳いでいく(この地図では左が北)。
3.生まれた川に帰ってくる
海で大きく育ったサケは、卵を産むために、生まれた川をめざします。
これらのサケは、体の中に海の栄養を取りこんでいます。
これらのサケは、体の中に海の栄養を取りこんでいます。
川を上るサケ。上るにつれて、体に色がうかび上がる。
4.産卵、そして死
サケは川を上り、底が砂利でわき水があるところをさがします。
そんな場所を見つけると、メスが卵を産むくぼみ(産卵床)をほり、そこにオスが寄りそいます。そして産卵・放精をおこないます。
産卵が終わると、7~10日ほどでオスもメスも死んでしまいます。
しかし、卵を産むことで新しい命にバトンタッチをし、また、海の栄養を陸のおくまで運び上げるという、大切な役割を果たしたのです。
そんな場所を見つけると、メスが卵を産むくぼみ(産卵床)をほり、そこにオスが寄りそいます。そして産卵・放精をおこないます。
産卵が終わると、7~10日ほどでオスもメスも死んでしまいます。
しかし、卵を産むことで新しい命にバトンタッチをし、また、海の栄養を陸のおくまで運び上げるという、大切な役割を果たしたのです。
産卵場所で寄りそう2匹のサケ。
死んだサケ。